SBIレオスひふみ(165A)株主優待新設!直販口座必須「ひふみクロスオーバーpro」贈呈|株価上昇+配当+投資信託のトリプルメリットを解説!

2025年2月5日、SBIレオスひふみ株式会社(165A)が好決算と併せて素晴らしい株主還元制度を発表しました。

株主優待制度の導入です!
この記事では、SBIレオスひふみを4年間応援してきた筆者が、SBIレオスひふみ株式会社(165A)株主優待制度導入についての詳細と、受け取り方法、導入の意図や導入することでどのようなことが起こってくるのかを詳しく解説いたします。
- SBIレオスひふみ株式会社(165A)の株主優待制度詳細
- 株主優待対象ファンドひふみクロスオーバーproについて
- 株主優待贈呈先の直販口座開設のメリットデメリットがわかります
- 投資信託の株主優待制度で変わること
SBIレオスひふみ株式会社(165A)とは
SBIレオスひふみ株式会社(165A)は、2023年04月に上場していたレオス・キャピタルワークスから株式移転し、グループ経営体制のホールディングスとして上場した会社です。
項目 | 内容 | 備考 |
社名 | SBIレオスひふみ株式会社 | 全身企業より:2003年創業 代表取締役 会長兼社長 グループCEO:藤野 英人 |
証券コード | 165A | |
資本金 | 322,757千円 | 2024年3月末時点 |
事業内容 | ◆投資信託委託業務及び投資顧問業務(投資一任契約に係る業務)等を営むグループ会社の経営 ◆戦略策定、経営管理及びこれに附帯又は関連する業務 | |
事業 | レオス・キャピタルワークス株式会社 レオス・キャピタルパートナーズ株式会社 | |
市場区分 | 東京証券取引所グロース市場上場 | 詳細;グロース市場への新規上場審査基準 |
上場日 | 2024年4月1日 | レオス・キャピタルワークス株式会社から株式移転し設立 |
主な収益の柱は子会社のレオス・キャピタルワークスやレオス・キャピタルパートナーズの運用収益になります。
また、SBIレオスひふみ株式会社(165A)はSBIホールディングスの子会社でもあるので、親子上場という立場にありますが、SBIホールディングスの北尾社長からは、「藤野さんの好きなようにやりなさい」と言われており、経営に対して口を出してくることはあまり無いそうです。
SBIレオスひふみ株式会社(165A)株主優待制度導入の概要
SBIレオスひふみは上場来様々な株主還元を実施してきました。そして今度は株主優待制度を導入します。
株主優待の目的
株主優待の目的は以下の3つです。
- 株主還元の充実
- レオス・キャピタルワークスの直販サービスの体験
- レオス・キャピタルワークスが運用する投資信託への投資体験
株主還元の充実
株式会社は一体だれのものでしょうか。会社は株主のもの。今までの日本、特に上場企業においては株主や従業員をないがしろにして保身に走ってきた歴史があります。
近年、機関投資家、アクティビスト、証券会社から、企業の資本効率を意識した経営要請を受け、企業体質がかわりつつあります。
そんな中、機関投資家でもあり、アクティビストでもあり、上場企業でもあるSBIレオスひふみも、上場以来常に株主への還元を意識した活動をしています。
今までも、以下の様な取り組みを行っています。
- 配当金の分配
- 株式分割(普通株式1株につき、8株の割合)
- 配当方針の変更(配当性向30%以上→50%以上、DOE(株主資本配当率)10%以上)
※DOE:「株主資本配当率」 企業が株主資本に対してどの程度の配当を支払っているかを示す指標
ここでさらなる株主還元を実現することで、結果的には企業価値が向上し株価が上昇するという正のスパイラルにしていきたいという考えでのことでしょう。
レオス・キャピタルワークスの直販サービスの体験
新NISA制度が誕生したことで、多くの人たちは、楽天証券やSBI証券なので口座を開設し投資信託や株式を購入しています。
または、大和証券などの店舗型証券会社や銀行系でNISA口座を開設しているかもしれません。
SBIレオスひふみの傘下であるレオス・キャピタルワークスは、独立系の運用会社であり投資信託を自社で運用販売する直販口座があります。
直販口座には、SBIレオスひふみにとっても受益者にとっても様々なメリットがあります。
それらのサービスを体験していただくことで、より、レオスへの興味関心と企業や社会経済への興味を醸成していきたいという想いがあるのではないでしょうか。
事実、当の筆者はレオス直販口座を開設し、様々なメリットを享受することで日々楽しく投資や経済について勉強しながら生活しています。
レオス・キャピタルワークスが運用する投資信託への投資体験
株主優待制度というのは、欧米では、モノやサービスを還元するのではなく、配当金でしっかりと還元してもらいたいという点から実は欧米諸国には無い制度で、日本独特の制度なのだそうです。
人気の株主優待株には、QUOカードや商品券やカタログギフトやお米がありますが、自社の商品を株主優待にしている企業もたくさんあります。
SBIレオスひふみの本業は株式や債券などの資産運用業です。
自社の製品を知ってもらいより消費者への認知度を高めるために株主優待に自社の運用商品を設定するのはある意味必然的だったのでしょう。
投資信託「ひふみ」シリーズには、主に5種類の投資信託があります。
- ひふみ投信(主に日本の成長企業へ投資する商品)
- ひふみワールド(主に世界のびっくりする企業へ投資する商品)
- ひふみらいと(主に世界中の国債や社債などの債券に投資する商品)
- ひふみマイクロスコープpro(日本の超小型・小型の成長企業へ投資する商品)
- ひふみクロスオーバーpro(日本の未上場企業から上場企業までクロスオーバー投資する商品)
どの商品も特徴があり株主優待に選定しても良い商品と筆者は思いますが、SBIレオスひふみが選んだのは、今一番推していて、日経トレンディの2025年2025年ヒット予測ベスト30の27位にランクインした「ひふみクロスオーバーpro」でした。
明るい日本の未来を担う成長企業を若い芽のうちからから育て上げ、そして世界に羽ばたく企業になってほしいというCEO藤野さんの強い想いが感じられます。
SBIレオスひふみの株主優待|ひふみクロスオーバーpro贈呈or寄付

SBIレオスひふみ株式会社(165A)株主優待はひふみクロスオーバーpro贈呈か寄付のどちらかを選べます。
投資信託の贈呈だけではなく寄付を選べるという点がいかにもSBIレオスひふみらしい素晴らしい案だと感じました。
優待対象条件
優待対象条件は以下のとおりです。
- 2025年3月末現在で1,000株以上保有している株主
- レオス・キャピタルワークス株式会社の直販口座開設の方
2025年3月末時点で1,000株以上保有が条件です。2月4日までは175円前後だったのですが、2月5日午後の優待制度と決算発表で2025年2月7日時点の株価は208円。
現状優待制度の対象となるには1,000株×208円=208,000円必要になります。

1株200円程度から購入できるのであせらずにコツコツと購入することをおすすめします。
もう一つの条件としてはレオス・キャピタルワークス株式会社の直販口座を開設している必要があります。
以下の記事では口座開設方法からつみたて設定方法まで詳しく説明していますのでご覧になってください。

こちらは、口座開設無料なので、株式を保有している方にて申し込みしていただけると、後日特設サイトへの登録案内が来て、優待品の贈呈が行われるそうです。
株主優待品は日本初!投資信託ひふみクロスオーバーpro贈呈と寄付
SBIレオスひふみの株主優待品はひふみクロスオーバーpro贈呈と寄付です。株主優待品を自社の投資信託で贈呈するのは、SBIレオスひふみが初だそうです。
保有株式数 | 贈呈口数 | 2025年02月07日現在 基準価額10,434円想定の金額※1 |
1,000株以上 | 2,000口 | 2,086円 |
5,000株以上 | 10,000口 | 10,430円 |
※1.(投資信託価格の計算:(基準価格×保有口数)÷10,000口
保有株式数 | 寄付金額 |
1,000株以上 | ひふみクロスオーバーpro 2,000口相当金額 |
5,000株以上 | ひふみクロスオーバーpro 10,000口相当金額 |
※寄付先や内容については今後レオスにて検討の上まとめて寄付するそうです
2025年2月19日にSBIレオスひふみが子会社設立のお知らせを発表しました。
【お知らせ】子会社設立に関するお知らせ
社名は、株式会社 Kiffy(かぶしきがいしゃきっふぃー)です。
ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)を目指すレオスが投資やお金の教育を通して投資文化の普及に努めている状況で、「共助」が欠けていることに課題感をもっていました。
株式会社 Kiffy「共助で支える」仕組みを具体化する会社で、おそらく株主が今回の株主優待から寄付を選んだ場合、株式会社 Kiffyを通して寄付先に支援金が回る仕組みを作るのではないでしょうか。
その他注意点は以下のとおりです。
- 贈呈の時期は2025年10月~11月ごろ予定
- 寄付金はレオスがまとめて寄付。寄付先は未定
- 寄付金の領収書は発行しない
- 2025年3月末現在の当社株主名簿の名義と直販口座名義に相違がないこと

私は1,000株以上5,000株未満保有かつ直販口座開設済みなので、2,000口確定です!今のところ慌てて5,000株まで増やす予定も原資もございません!
ひふみクロスオーバーproとは
ひふみクロスオーバーproとは、未上場企業と上場企業の境界を越えたクロスオーバー投資を行う投資信託です。成長が期待できる未上場企業と上場企業への投資します。
ひふみクロスオーバーproの特徴は以下の3点です。
- 国内外の未上場株式と上場株式を主要な投資対象とします
- 足で稼いだ情報で成長企業を発掘します
- 顔が見える運用
ひふみクロスオーバーproの組み入れ構成比率は下記のグラフのようになっています。

少し複雑なスキームを使って未上場企業への投資を実現しています。
ひふみクロスオーバーproの詳細や魅力、注意点、個人投資家が投資するメリットデメリットについては以下の記事でまとめていますのでご覧になってください。

ひふみ直販口座のメリット|長期投資の特典と限定サービス
今回、株主優待制度の商品を受け取るためにはレオス・キャピタルワークスの直販口座開設する必要があります。
筆者は、レオス・キャピタルワークスの直販口座を開設して今年で4年目になります。そして、4年間ひふみ投信応援ブロガーとしてセミナーやイベントに参加してきて、メリットデメリットを話せるだけの活動をしてきたという自負があります。
しっかりとお伝えしたいと思います。
レオス・キャピタルワークス直販口座開設一番のメリットは、
運用チームの投資理念やレオス社の経営理念や社員の思考などをより深く知る機会を得ることができる。
それにより、商品である投資信託「ひふみ」シリーズを長期的に保有する力が付き、日本・世界経済の成長を享受することができるという点にあると考えます。
以下に、具体的なメリットについて説明していきます。
資産形成応援団制度で長期で投資すると最大0.4%還元される
レオス・キャピタルワークスは、当初から受益者に還元する制度を実施していました。
ひふみ投信とひふみワールドに限ってですが、5年以上保有の受益者に対して信託報酬の最大0.4%に当たる買付資金を充当させる資産形成応援団という制度があります。
商品名/実質的な信託報酬 | 当初買付から5年間 | 当初買付 5年経過後から10年経過まで | 当初お買付から10年経過後以降 |
---|---|---|---|
ひふみ投信 | 1.078% 応援率(0%) | 0.878% 応援率(0.2%) | 0.678% 応援率(0.4%) |
ひふみワールド | 1.628% 応援率(0%) | 1.528% 応援率(0.1%) | 1.378% 応援率(0.25%) |
レオス・キャピタルワークスが手に汗かかない程度に長く投資信託を保有してもらいたいという想いが詰まった制度となります。
この制度は、証券会社や銀行などの販売会社を通して購入する「ひふみプラス」や「ひふみワールド+」にはありません。
レオスにとっても受益者にとっても直販口座で購入するメリットはお互いにあるのです。
直販口座専用アプリ「てのひらひふみ」
直販口座を開設すると、ユーザーIDとパスワードが割り当てられます。
直販口座専用の「てのひらひふみ」というアプリが用意されており、受益者の運用状況が数字やグラフで直観的にわかるようになっております。
また、YouTubeお金のまなびば!へのリンクや各種お知らせも一覧できます。
てのひらアプリを起動すると、「ひふみの中身を鷲掴みキャンペーン」がポップアップされ、簡単なクイズに答えると抽選でひふみシリーズが投資している企業のアメニティが当たります。
私も一度当選したことがあり、オリックスにちなんだ商品をもらいました。

レオス直販口座開設限定イベントやセミナーに参加できる
レオス直販口座開設者向けに、レオス・キャピタルワークスは様々なイベントを企画し、受益者と交流を図っています。
イベントの目的は、受益者に投資の楽しさを伝えたい、成長する素晴らしい企業を紹介したい、自社の商品について直接伝えたいなどでしょう。
最近では、ファンドマネージャーと直接会って交流できる懇親会のイベント、「ひふみの小宴」などが開催されます。
リアルイベントは東京および東京近郊や各地域の大都市圏で行われることが多いです。
札幌・東京・神奈川・大阪・名古屋・福岡当たりでのイベントが多いです。筆者は東北地方在住のため東北ではほとんどイベントが無く、東京まで行って参加しています。
コロナ前には企業の工場見学会なども開かれていたそうで、一度は行ってみたいと思っています。
面白いなぁと思ったイベントがあります。
2023年1月23日ひふみの日に開かれた、「ひふみの日@オンライン 「タネ」投資について 食べる・考える・育てる(ひふみの懇親会)」というイベントです。
参加費用は発生しますが、ひふみが投資しているタネの会社で育つ食材を使った料理が事前に各ご家庭に発送されます。オンライン会議形式でそれを家族で食べながらファンドマネージャーのお話を聞いたり、交流を図るという企画でした。
実は、ブロッコリーのタネは「サカタのタネ」が世界シェア50%から60%を占めており、日本企業が世界に種を輸出することで、世界中の人々がブロッコリー食すことができるということがしれたりしました。
親子で楽しく美味しくファンドマネージャーと語り合えたのがとても良い思い出です。その時初めて現ひふみクロスオーバーproファンドマネージャーの松本凌佳さんとお話することができました。

イベント当時松本凌佳さんは新卒入社したてでした。若いのに知識も豊富、口調も穏やか、そしてなにより好奇心旺盛なキラキラした目をして企業について語っている姿を見て、私は一気にファンになってしまいました。
もう少し詳しく知りたいと感じた方は以下の記事をご覧ください。

レオス直販口座開設限定動画を視聴できる
毎月開催されるひふみアカデミー運用報告会や各種イベント、フォーラムのアーカイブ動画などがレオス直販口座開設者限定で視聴することができます。
リアルタイムでは視聴できなかった時などは、数日間後にアーカイブ配信されますので大変助かります。
限定動画なので、リンクなどは掲載できませんが、ぜひ直販口座を開設して投資を一緒に楽しみましょう。
SBIレオスひふみ株主優待のメリット|配当利回り+優待の相乗効果を考察
次に、SBIレオスひふみの株主優待制度は株主にとってどれくらいメリットがあるのかを、他の株主還元も含めたうえで考察したいと思います。
あくまでも、私みたいな一般の個人投資家に対してのメリットについて考えます。
前提条件である1,000株以上保有は配当金もそれなりの額受け取ることができる
今回、株主優待制度の権利条件として1,000株以上になっているということは、受け取ることができる配当金もそれなりの額になるということです。
直近の株価が199円での配当利回りは約3.41%です。
1,000株×199円×3.41%=6,785円
年間で6,785円もらうことができます。新NISA内で購入すれば非課税ですので、無配にならないかぎりもらえるのは非常にありがたいことです。
特に筆者みたいなサラリーマンは収入の柱が給与所得しかありません。コツコツと買い増ししていけば配当金もコツコツと大きくなってきてスマホ代やサブスク代の足しにはなる金額になります。
配当は年2回、6月と12月に支払われます。
優待込み配当利回りを先行き10年で計算してみた
一般的に、投資信託は基準価格というものを設定し、日々の値動きを計算しています。
設定来は1万円からスタートします。
2025年2月7日時点、ひふみクロスオーバーproの基準価格は10,434円です。ひふみ投信ファンドマネージャーの藤野さんが昨年出版した書籍「日経平均10万円時代が来る!」によると、デフレ時代のリーマンショック以降でも日経平均は3倍になっている。
だからインフレ時代に突入したこの先10年かどのくらいかかるかはわからないが日経平均10万円になる時期は遠からずやってくるだろうと言及していました。

この書籍を読んだ筆者は、楽観的に10年後に日経平均が10万円になった場合、株主優待の贈呈額や配当金、SBIレオスひふみの株価はどのように推移するのだろうかと思い、簡単にではありますが計算してみました。
はっきり言って株価や市場経済はは神の見えざる手によって決まっていますのであくまでも個人的かつ小学生で習う程度の計算で、ChatGPTさんにお手伝いしてもらい表を作成してみました。
項目/年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 | 2027年 | 2028年 | 2029年 | 2030年 | 2031年 | 2032年 | 2033年 | 2034年 | 2035年 |
予想日経平均(円) | 38,787 | 42,640 | 46,875 | 51,532 | 51,532 | 56,652 | 62,279 | 68,466 | 75,267 | 82,744 | 90,964 | 100,000 |
予想基準価格(円)※1 | 10,434 | 11,434 | 12,434 | 13,434 | 13,434 | 14,434 | 15,434 | 16,434 | 17,434 | 18,434 | 19,434 | 20,434 |
予想贈呈額(円) | 2,086 | 2,286 | 2,486 | 2,686 | 2,686 | 2,886 | 3,086 | 3,286 | 3,486 | 3,686 | 3,886 | 4,086 |
株主優待配当率(%) | 1.0 | 1.0 | 0.99 | 0.97 | 0.97 | 0.95 | 0.92 | 0.9 | 0.86 | 0.83 | 0.8 | 0.76 |
想定株価(円) | 208.0 | 228.7 | 251.4 | 251.4 | 276.3 | 303.8 | 334.0 | 367.2 | 403.6 | 443.7 | 487.8 | 536.3 |
予想配当利回り(%) | 3.41 | 3.1 | 2.82 | 2.82 | 2.57 | 2.33 | 2.12 | 1.93 | 1.76 | 1.6 | 1.45 | 1.32 |
予想優待込み配当利回り(%) | 4.41 | 4.1 | 3.81 | 3.81 | 3.54 | 3.28 | 3.05 | 2.83 | 2.62 | 2.43 | 2.25 | 2.08 |

数字を実際に入れてみると本当に10万円いくんかいな。と思ってしまいますが当然のことながら右肩上がりになるわけでもありません。机上の空論でエンタメとして見ててください。
とはいえ、ChatGPTと壁打ちしながら考えていくと、色々と面白いことがわかりました。
株価の上昇が配当の増加を上回ると配当利回りは小さくなる
配当利回りの計算式は1株あたりの(配当額÷株価)×100です。DOE 10%を維持するため、分子の1株あたりの配当額も増えていくが、分母の日経平均やSBIレオスひふみの成長がそれ以上スピードである限り配当利回りは小さくなっていくということです。
株主優待配当率は0.7%~1%を維持
一方で投資信託の贈呈額を追っていくと、おおむね0.7%~1.0%台で推移しており配当利回りの減少を抑えてくれる役割を担ってくれます。
贈呈された投資信託の基準価格も当然上昇する
当然のことながら、贈呈されるのは投資信託であり、現金ではないため常に値動きはあります。長期的に保有していれば基準価格は上昇する可能性が高いので、値上がり益も期待できます。
常に今が一番買い時という考えもある
表を見てもらうと分かるとおり、日本経済が右肩上がりならば、SBIレオスひふみの株価やひふみクロスオーバーproの基準価格も必然的に右肩上がりになります。そうするとキャピタルゲイン(値上がり益)は狙えますがインカムゲイン(配当等)は減少していきます。
今の株価で購入しておけば、逆にいうと配当利回りは上がることになりますので、基本的には常に買い場という考えもできるかもしれません。
株主優待の投資信託が「配当利回りの低下」を補うバッファーになる
以上のことから、この株主優待制度は一種のバッファー的な役割を担うことになるのではないかと睨んでいます。
成長企業ほど、資金をより成長を見込める設備や人材に投資するため配当利回りは低くなる傾向にあります。その分株主優待の投資信託がバッファーの役割を果たし、総合的なリターンを確保 できる点がSBIレオスひふみの魅力であり、だからこそ、
「株価上昇+配当+投資信託のトリプルメリット」が重要!
本当に良く考えられたスキームだと思いました。
SBIレオスひふみの制度が「成長型の株主還元モデル」として秀逸な理由
従来の配当金+株主優待 の仕組みと比べると、SBIレオスひふみの制度は成長型の株主還元のモデルとして非常に優れていると言えます。
従来型と比較してみました。
項目 | 従来の株主優待 | SBIレオスひふみの優待 |
配当の安定性 | 業績によって変動 | DOE 10%があるため安定安心 |
株価上昇時のメリット | 配当利回り低下 | 優待の投資信託価値が上昇 |
長期的な成長性 | 配当の増加に依存 | 投資信託の運用益も期待 |
キャッシュフロー | 配当金の受け取りのみ | 投資信託を活用した資産運用が可能 |
このように、配当だけでなく株主優待を通じた「投資機会の提供」、株価上昇をメリットに変える優待設計という点が、SBIレオスひふみの強みと言えます。
SBIレオスひふみ個別株購入時の注意点
とはいえ個別株投資をして株主優待をもらうことがすべて良いかというとそういうわけでもありません。ここからは筆者みたいな一般のサラリーマンが個別株を購入する場合の注意点を挙げてみました。
資産の最大化を狙うなら投資信託(インデックスファンド・アクティブファンド)へ全力投資が最適解
資産形成期において、最初に始めやすいのは投資信託です。
投資信託にも日経平均や米国のS&P500などの指数に連動した信託報酬の安いインデックスファンドや、投資信託「ひふみ」シリーズなどのファンドマネージャーが運用するアクティブファンドなどたくさんの種類があります。
また、投資が趣味という方以外は、日々忙しく生活している中で、個別の銘柄を常にウォッチして決算書を読み、日々の経済情勢に目や耳を傾けるのは正直しんどいです。
投資の目的がどこにあるのかによって投資先を選定することが重要です。
グロース銘柄・証券セクターに属するためボラティリティ(価格変動)は大きい
SBIレオスひふみのセクター(業種)は、証券セクターです。当然のことながら日本や世界の株価に非常に連動するセクターです。
コロナショックやリーマンショックなどの暴落時、暴落後からの停滞期には当然大幅な株価下落や破綻のリスクは高いです。
逆に、日本や世界の株価が好調かつ、運用商品の成績が良ければ急な株価上昇も見込めます。
上昇や下落の振れ幅が大きいことをボラティリティが高いと言います。
そして、SBIレオスひふみは上場からまだ2年しか経っていません。グロース市場への上場のためプライム市場とは違って安定性に欠けます。
事実、上場時の高値をまだ更新できていないという現実もあります。
だからこそ、様々な株主還元を行い企業価値向上に努めているという点はあります。
ボラティリティを許容できる範囲内での投資を心がけることが大切です。
優れた企業や大企業でもSNS時代の情報社会では常に破綻やMBOの上場廃止リスクはある
個別株投資の怖いところは、企業の破綻リスクがあるということです。昨今のSNSやスマートフォンの普及により、一億総監視社会となり、ちょっとした不祥事や隠し事などがあっという間に世間に広まってしまいます。
そして、炎上や不祥事発覚した時の対処がまずければ企業への信頼は薄れ、破綻に追い込まれることもゼロではありません。
また、今後M&Aの加速やMBO(マネージドバイアウト)による上場廃止リスクも多くなっていくことでしょう。
SBIレオスひふみだって、運用成績や不祥事があればどうなるかわかりませんし個別株一点集中はあまりおススメできません。
だからこそ、直販口座開設することで、経営陣や運用チーム、社員の普段の行動や言動を深く知る機会が与えられているという点はこれらのリスクに対して一定の安心感がありSBIレオスひふみの株を購入
個別株は購入のタイミングが非常に重要
個別株投資は、投資信託で毎月一定額購入する投資手法とはちがい、売買のタイミングが非常に重要です。
投資の原理原則である安く買って高く売る。これが必ず出来れば誰でも大金持ちです。
しかし、未来にどうなるかは誰にもわかりませんし、現在の銘柄の株価が割安なのか割高なのかを判断するのは筆者みたいな一般投資家には難しいのです。
株価は、企業の収益力と企業の人気で決まる側面があり、業績が不調でも株価が上がる場合もあるし、その逆もしかりです。
暴落時に、その企業の収益性が落ちているわけでもないのにつられて株価が下落した時は下位のチャンス到来です。
株価の平均購入単価を下げることができ、配当利回りは上昇します。
しかし、ナンピン買い(下落時に購入していく手法)は一般的にはあまりおススメされていません。
何が正解かがわからない世界なのであくまでも自己責任で購入する必要があります。
株主優待が永久的に確約されているわけではない
YouTubeの説明動画でも藤野さんが言及していましたが、今回の株主優待制度は一回限りではなく出来れば継続したいと言っていました。
しかし、市場の状況や企業の業績によっては廃止や減額などがある可能性はあります。
あくまでも、オマケという位置づけで株主優待制度と付き合うことが良いのかもしれません。
株主優待実施スケジュール
株主優待を初回受け取ることが出来る時期は、おおよそ2025年10月から11月ころになるそうです。
2025年6月下旬:対象株主への通知
株主限定の特設インターネットサイトの登録方法などを記載した案内が送付されます。
この期間あたりまで、直販口座開設をおススメします。口座開設申し込みから開設まで約2~3週間かかります。新NISAでの開設の場合は、税務署も通すためさらにかかります。また、申し込みが殺到したら遅れる場合もあります。
以下の記事で口座開設までのステップを詳しく解説しています。


2025年6月下旬~9月下旬:「特設インターネットサイト」への登録
「特設インターネットサイト」から希望の株主優待を選択します。ひふみクロスオーバーproか寄付を選択します。直販口座の番号を入れる必要があるかもしれませんので事前に口座開設をおススメします。
2025年10月~11月:株主優待の贈呈
待ちに待った株主優待の贈呈は10月~11月ころになるそうです。当然のことながら、投資信託の贈呈なので贈呈日の基準価格により贈呈金額は変動します。
寄付の場合、株主からの寄付金をレオス社がまとめて寄付するそうです。

またひとつ、株式投資の楽しみが増えました!
まとめ:優待品を自社の投資信託にした制度はレオス(流れ)を具現化したゼロイチの秀逸なスキームである
- 株価が上昇して配当利回りが下がるデメリットを、投資信託の株主優待が補完する仕組み
- 投資信託の基準価格が上がると、受け取った商品の価値も増えるのでメリットが大きい
- 成長型の株主還元モデルとして、株主にとって非常に魅力的な制度
レオス・キャピタルワークスのレオス(REIOS)」は、古代ギリシャ語で「流れ(flow)」を意味する言葉から取られています。
これは、「投資の流れを生み出し、日本や世界の成長を支える」 という理念を反映しており、
レオス・キャピタルワークスが資本市場において、良いお金の流れをつくり、在りたい未来をデザインする力となっています。
今回の株主優待制度も、「未上場企業→上場企業→投資家」の資本の流れを生み出す設計 になっており、この「流れ(REIOS)」という理念がしっかりと反映されていることが伺えます。
また、株主にとっても「成長企業の株を持つことで、株価の値上がり+配当+優待投資信託の増加を同時に享受できる」というトリプルメリットを株主にとって理想的な投資環境を提供している点が、SBIレオスひふみの制度の素晴らしいところですね!
最後に、この記事では、SBIレオスひふみの株式購入をおススメしているわけではありません。ご自身でしっかりとメリットデメリットを把握し、投資は自己責任でお願いいたします。
それではまた、ごつこさんでした。