ひふみやめた方がいい?ファンドマネージャー交代でも大丈夫な理由を考えてみた
こんにちは!ごつこさん(@gotukosan)です。
2022年4月1日、レオス・キャピタルワークスより衝撃的なお知らせが発表されました。最初私はエイプリルフールの一種の余興かなと思いましたが、大マジメなお知らせでした。
カリスマファンドマネージャーの藤野英人さんが交代するなんて聞いてないよー。藤野さんを信じてひふみ投信に投資していたのに!
と思っていませんか?
かく言う私も藤野英人さんの書籍を読み、感銘を受けてひふみ投信に投資した口なので、おいおい聞いてないよ~。と思いました。
そんな不安を取り払うべく、レオス配信の動画や記事の内容を確認し、私の考えも併せて今回の運用体制強化について考えてみました。
- 運用体制強化のYouTubeより要約
- 新任運用責任者の紹介
- ひふみの今後について筆者の考察
最近のひふみは不調だからファンドマネージャー解任したのかしら?
確かにひふみ投信の運用成績は直近一年で-9.03%と振るいませんでした。大きな要因は米国の金利上昇局面と戦争相場等の要因から、成長企業の株価下落による所が大きいのですが、誰しもが運用成績が悪いから交代だろうと思ってしまうのも無理はありませんよね。
しかし、投資信託ひふみシリーズの良いところは、顔の見える運用です。しっかりYouTubeで45分もの長時間丁寧に説明されていました。
では、なんで交代したのかをこれから説明します。
運用体制強化点
ごつこさん!カリスマ的存在の藤野英人さんがファンドマネージャーの職を外れるのに何で強化なの?
不安に思う気持ちわかるよ。YouTube動画を参考に詳しく見て行きましょう。
ホームページお知らせ>>投資信託「ひふみ」シリーズ、運用体制強化のお知らせ
- 藤野英人さん最高投資責任者CIOの職務に専念
- 佐々木靖人さんひふみ投信マザーファンド運用責任者に
- 韋 珊珊さんひふみ投信マザーファンド世界株担当
最高投資責任者CIOに専念するそうですが、一体どんな役割なんでしょうか?専念する事が何で強化になるのでしょうか?
- ファンドの運用方針決定、長期的な運用の意思決定
- ベストな人、ベストなチーム編成の人事
- 市場(マーケット)の大きく変化する局面での最終判断
- 各ファンド全体を見る事が出来る
- マーケットやお客様に対しての発信者
- 各ファンドの運用責任者と議論
- 各ファンドの運用責任者の相談役
ひふみ投信マザーファンドのシニア・ファンドマネージャーを降りたからと言って楽になるわけではなさそうですね。
強化という意味は、大きなかじ取りは藤野さんが実施、各ファンドはファンドマネージャーに一任する事で、適材適所でパフォーマンスを発揮出来る環境を作り、より一層強固な一枚岩の「ひふみ」が構築されるからではないでしょうか。
- 藤野英人さんは引退しない
- 若い世代に引き継ぐ
- 的確な人員配置による「ひふみ」体制の強化
ひふみシリーズ新運用体制どうなるの?
引用元:ひふみニュースリリース投資信託「ひふみ」シリーズ、運用体制強化のお知らせより
最高投資責任者に藤野英人さんの下に各マザーファンドの運用責任者が配属される構図です。
- ひふみ投信マザーファンドに佐々木靖人さん(新任)
- 日本の中小型株から大型株までの成長企業を分析し投資しているファンドです
- ひふみワールドマザーファンドは湯浅光裕さん(留任)
- 2019年に運用開始の世界株の運用ファンドです。ひふみ投信で培った企業分析力を世界企業でも生かして実績を積み上げ中です
- ひふみグローバル債券マザーファンドは福室光生さん(留任)
- ひふみらいとのマザーファンドです。債券・通貨の運用が主です
各ファンドは運用責任者に任せて、藤野さんは最高投資責任者CIOの職務に専念する事で各ファンドを俯瞰する事が出来、長期的なひふみシリーズの運用方針や潮目が変わった時の各ファンドへの運用指示を出す事が出来ます。
佐々木さんをひふみ投信マザーファンドの運用責任者にした理由
藤野さんはレオス創世記から長年佐々木さんとひふみ投信を運用してきました。運用実績も佐々木さんと一緒に作ってきたと発言されております。
- 外部に巨大ファンド運用経験者は居ない
- 佐々木靖人さんはひふみの創業期4億円の時から一緒に運用してきた
- 外部を見てきた経験
- 自分のコピーを作らない方針、自分らしく運用出来る人を人選
新体制のひふみ投信マザーファンドの新運用体制は運用責任者に佐々木靖人さん、世界株運用担当に韋 珊珊(ウェイ・シャンシャン)さんの二名体制になります。ひふみ投信には数%程度世界株式も選定されており、今までも日本は佐々木さん、世界はウェイさんで対応していたのでそのまま継続になります。
佐々木さんの責任区がワンランク上がった為、今まで以上に佐々木さん色が出てくるのではないでしょうか。
ひふみ投信マザーファンド新運用責任者佐々木 靖人(やすひと)さん
引用元:ひふみニュースリリース投資信託「ひふみ」シリーズ、運用体制強化のお知らせより
レオス・キャピタルワークスの創業が2008年ですので、ほぼ創業当時から在籍されていた方です。入社のきっかけは、Twitterで呟いたら藤野さんが反応した事だそうで、10年以上前から今風の採用されていたなんて当時から未来的な志向の方々です。そして一度レオスを退職し、数年後レオスに復職し活躍されています。
本人インタビューでも述べてますがレオス入社後に、機関投資家としてのスキルをより身に着ける為にヘッジファンド※1に転職しています。向上心の塊のような方ですね。
藤野英人さんのお話では転職してもいいし、出戻りもいいよと言ってるそうです。他社から学んできた事を活かす事も出来るし、失敗したとしてもそれが経験になると。
佐々木さんもレオスのそんな懐の深さに魅かれて戻ってきて更なる活躍されているのだと思います。
- 倉敷出身
- 負けず嫌い
- ハイテク銘柄に強い
- バーベル型のポートフォリオ
- 佐々木さんのベースは「愛」の人
- しなやかさとちょっと尖らせたい運用スタイル
- 41歳と若くして日本の巨大ファンド運用歴10年以上のベテラン
佐々木さんよろしくお願いします。
※1 ヘッジファンド 株価が下落した時でも儲ける仕組み(空売り等)をつくる事で、市場が上下してもどちらでも収益を出す仕組みです。
ひふみ投信マザーファンド世界株運用担当韋 珊珊(ウェイ・シャンシャン)さん
引用元:ひふみニュースリリース投資信託「ひふみ」シリーズ、運用体制強化のお知らせより
最初に、韋 珊珊さん、申し訳ございません漢字が読めないのでカタカナ記載させてください(-_-;)
ウェイさんは、2011年に早稲田大学を卒業し、大和証券投資信託委託を経て2018年レオス入社しています。運用歴は10年以上になります。
お父さんが個人投資家だった影響もあり、小さなころから投資は身近なものだったそうです。次第に投資について興味を持つようになり、日本で留学した後、日本の証券会社でキャリアをスタートしています。
毎月のひふみアカデミー(月次運用報告会)では、藤野さん、佐々木さんと共にお客様に対して主に世界株に対しての運用説明をしています。
- 明るい職場
- 長期目線の株式投資
- 自由に行なえるリサーチ
- グローバル投資
レオス・キャピタルワークスがウェイさんの基準にピッタリだったのですね。
ひふみシリーズにはひふみワールドがありますのでメンバーとの意見交換も出来ますし今後もひふみ投信のスパイスとして世界株を分析し取り入れて頂きたいですね。
ウェイさん宜しくお願いします。
藤野英人さんの今後について
やはり皆さん一番の気がかりは、藤野英人さんがシニア・ファンドマネージャーを退いてひふみシリーズの運用成績に悪影響はないかだと思います。私もとても気がかりです。
ご本人もおっしゃっておりましたが、結論から申し上げると分からないです。そうです、未来は誰にも分らないのです。
私は当初、長期でひふみシリーズを応援しようと決めた時に気がかりがありました。カリスマ的なファンドマネージャーが運用しているファンドでもし病気や付属の事態で退いた時、後継者問題等で代替わりした場合にやはり運用成績や運用方針に迷いや長い低迷期に入るのではないかと思っておりました。
しかし、運用体制変更でひふみ投信マザーファンドを40代と若い佐々木さんに任せる事は逆に世代交代をスムーズに出来るのではないかと期待しています。
藤野さんは今まで日本の企業を主に分析していたのでしょうが、今後は世界も見る事が出来ます。藤野さんと湯浅光裕さんがタッグを組みで世界企業を分析すれば聞いたこともない優良企業がどんどん発掘されるのではないでしょうか。非常に楽しみですね。
SNS上でのみんなの反応は?
ひふみファンの私だけの記事を見るだけでは公平な判断が出来ないと思いますので、SNS上での皆さんの反応も見てみましょう。私はひふみ投信に投資を始めて未だ一年も経過していない為、諸先輩方の意見も参考にしたいと思い、調べてみました。
アンチ派
なるほど、半分腐った幕の内弁当って面白い表現ですね。確かにインデックスファンドを購入している方が将来的に安定したリターンを得る事が出来ると思います。アクティブファンドを選んだ理由がどこに重きを置いているかですね。
勉強不足ですみませんフィデリティ投信知りませんでした。確かに1兆円規模で成長企業のみの投資は資金の行き場がなさそうですが、目指すは100兆円らしいので、日本をまだまだ成長させたいという思いがあるのでしょう。
肯定派
佐々木さんファンの方もおられました。YouTube動画でもお話になってましたが、佐々木さんはハイテク業界に強いそうです。私はまだまだ勉強不足です。ハイテク業界は今後の成長が見込める業種なので有りですよね。
ひふみシリーズ今後も応援して大丈夫?
私は以下の理由から、今後もひふみシリーズの投資を続ける予定です。といっても未だ始めて1年も立っていないのですから当たり前ではありますが。
- 変化する事がひふみの特色
- 「資本市場を通じて社会に貢献」理念に共感した良い仲間が集まる企業
- 世代交代を意識した運用体制
- 藤野英人さんの得意な所に専念できる
ゴリゴリの主観が入ってると思いますが、良い企業には良い人材が集まる事は資本主義市場では至極当然の原理です。
よく、「Hondaイムズ」※2という言葉を聞いたことはありませんか?良い企業には数十年受け継がれている企業の思想や信念が脈々と受け継がれるものです。
企業の理念や信念に共感した次の世代が集まってくる事で存続していく事が出来ます。
レオス・キャピタルワークスはまさに「ひふみイズム」を着々と構築しているのではないでしょうか。100年200年先も企業が続くように、日本の金融リテラシーが上がるように、今後も日本の明るい未来を信じて活動していく事でしょう。
※2 Hondaイムズ ”世のため人のため、自分たちが何かできることはないか”
まとめ:今後も継続して応援します
- 藤野英人さん最高投資責任者CIOの職務に専念
- 佐々木靖人さんひふみ投信マザーファンド運用責任者に
- 韋 珊珊さんひふみ投信マザーファンド世界株担当
くれぐれも投資は自己責任でお願いいたします。
それではまた、ごつこさんでした。
※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。くれぐれも投資は自己責任・自己判断でおねがいいたします。