ひふみアカデミー24年1月運用報告要約|米国新M7イーライ・リリーと日本企業の大阪ソーダ共通点とは?
投資信託「ひふみ」シリーズを運用しているレオス・キャピタルワークスでは、毎月初旬に先月の運用報告を受益者に向けて発信しています。
発信方法は、月次レポートの資料と動画です。受益者から寄せられる質問に対してもかなりのボリュームで対応しており、毎月全てを見る暇がないという方もいるでしょう。
しかし、運用はお任せでほったらかしでは値動きの振れ幅、暴落、地政学的リスクでマーケットが不安定になった場合、不安になり、解約してしまう場合があります。
せっかく投資を始めたのに、一時の暴落でその後の上昇相場を取り逃す可能性があることはなんとしても避けてもらいたいです。
そこで本記事では投資初心者にもわかりやすく、楽しく私の運用成績も交えながら投資信託「ひふみ」シリーズの運用報告会をまとめてお伝えします。
この記事でわかること
- 投資信託「ひふみ」シリーズ2024年1月の運用報告要約
- 40代子育て世代の投資信託「ひふみ」シリーズ29ヶ月目の運用成績
- 投資信託「ひふみ」シリーズを保有する握力が付く
毎月の運用報告をチェックすることで、経済、企業、投資に興味を持つようになり世の中がカラフルに見える投資家が増えてくれると大変うれしいです。
直販口座開設者にはひふみアカデミー資料がメールで送られてきます。
基準価格が月ベースで5%下落した時はや重大な地政学的リスクや金融危機が起きた場合もメールで状況報告してくれるので安心して長期投資を継続することができます。
5年以上投資継続すると資産形成応援団という制度があり、0.1%~0.4%(銘柄別)信託報酬相当額の還元があります。
口座開設は無料で、新NISAにも対応しています。以下のリンクより申し込み出来ますので是非検討してみてください。
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口座開設方法が分からないという方はこちらをご覧ください。
ひふみ投信運用報告(ひふみプラス・ひふみ年金)
日本市場は新NISAの影響や海外投資家からの大型株への買いが好調で、TOPIXの配当込み騰落率は7.03%でした。
新NISA大爆発!大型株が強すぎてひふみ投信24年1月の運用成績は7.03%とわずかにTOPIXよりアンダーパフォームしました。
ひふみ投信24年1月の運用報告要約
- 1ヶ月騰落率ひふみ投信7.03% ひふみプラス7.04% ひふみ年金7.04%
(TOPIX配当込7.81%) - 年初大型株が強すぎてTOPIXにアンダーパフォーム
- M&A総研ホールディングスが組入れ銘柄1位に
- 痩せ薬(GLP-1受容体作動薬)企業イーライ・リリーと大阪ソーダに注目
ここからは、ひふみ投信運用報告会の動画を基にどの様な投資戦略を実行したのか投資初心者にもわかりやすく解説します。
現金比率1.28%リスクオン状態!年初大型株が強すぎてTOPIXにアウトパフォーム
ひふみ投信 | 24年1月 | 23年12月 | 23年11月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | 7.03% | -0.20% | 5.38 % | -3.07% | -0.14% | -0.11% | 1.81% | 5.62% | 3.86% | 1.19% | 0.61% | 1.49% | 2.74% | -3.57% | 1.26% | 0.2% | -4.18% | 1.95% | 2.14% | -3.04% | 0.54% | -4.01% | 4.38% | -0.94% | -11.70% |
現金比率 | 1.28% | 2.16% | 3.01% | 8.57% | 5.48% | 4.86% | 3.49% | 3.95% | 6.04% | 6.53% | 7.74% | 6.67% | 5.87% | 7.26% | 11.00% | 10.83% | 13.40% | 10.88% | 11.67% | 11.79% | 9.23% | 13.85% | 6.23% | 4.47% | 10.72% |
大型株 | 78.67% | 74.69% | 74.99% | 69.81% | 75.28% | 75.36% | 75.83% | 74.88% | 71.58% | 69.69% | 68.68% | 69.10% | 68.23% | 66.77% | 63.34% | 65.58% | 63.18% | 64.88% | 63.55% | 63.29% | 65.59% | 60.93% | 67.70% | 64.55% | 54.87% |
中小型株 | 18.78% | 21.58% | 20.49% | 19.40% | 17.42% | 18.17% | 19.21% | 19.69% | 20.73% | 22.05% | 21.83% | 22.41% | 24.22% | 24.15% | 23.97% | 21.53% | 21.10% | 21.93% | 22.66% | 22.64% | 22.69% | 22.73% | 23.57% | 28.20% | 31.35% |
超小型株 | 1.26% | 1.57% | 1.51% | 2.21% | 1.81% | 1.61% | 1.46% | 1.48% | 1.65% | 1.73% | 1.75% | 1.82% | 1.68% | 1.83% | 1.69% | 2.06% | 2.32% | 2.32% | 2.12% | 2.28% | 2.49% | 2.48% | 2.50% | 2.78% | 3.07% |
銘柄数 | 194 | 198 | 197 | 232 | 307 | 302 | 298 | 297 | 294 | 298 | 291 | 282 | 275 | 273 | 270 | 257 | 265 | 261 | 252 | 251 | 240 | 243 | 262 | 264 | 276 |
アクティブシェア | 69.87% | 70.36% | 68.81% | 68.77% | 67.34% | 67.19% | 67.03% | 67.19% | 70.02% | 70.66% | 71.10% | 72.00% | 72.48% | 73.79% | 75.02% | 71.39% | 72.07% | 71.11% | 70.98% | 74.27% | 73.79% | 74.47% | 69.12% | 70.15% | 74.72% |
基準価額 | 69,396円 | 64,836円 | 64,966円 | 61,652円 | 63,604円 | 63,690円 | 63,759円 | 62,625円 | 59,293円 | 57,089円 | 56,418円 | 56,075円 | 55,250円 | 53,774円 | 55,766円 | 55,070円 | 53,054円 | 55,367円 | 54,309円 | 53,172円 | 54,837円 | 54,545円 | 56,821円 | 54,437円 | 54,955円 |
※大型株:3,000億円以上 ※中小型株:300億円以上3,000億円未満 ※超小型株:300億円未満
大型株の比率を78.6%まで上げて年初来の新NISAや海外投資家の大型株への投資による上昇に何とか食らいついていった状況です。
以下は日経平均とグロース市場指数の比較チャートです。青が日経、オレンジがグロース指数です。
大型株が強すぎて中小型市場との乖離が激しく、ひふみ投信が得意とする中小型株の上昇が見込めない状況です。
しばらく大型株が強い状況が続きそうな感じがしますが、今のうちに割安株を拾い集めて爆発を待つしかない状況でしょうか。
藤野さん曰く、2月に入ってからはTOPIXに勝っていると言っていましたので今後の巻き返しに期待したいところです。
組入れ銘柄上位1位~30位
12月より組み入れ銘柄開示が上位30銘柄になりました。これで更に運用状況がわかりやすく、信頼してもらうために開示したそうです。
下の銘柄は売り買いの内容がわかってしまうため開示しないそうです。
組入れ上位10銘柄|M&A総研ホールディングスの株価高騰につき1位に
組入順位/年月 | 24年1月 | 23年12月 | 23年11月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 |
1位 | M&A総研ホールディングス 2.17 % | 村田製作所 2.11 % | 村田製作所 2.48 % | 三菱UFJ-FG 2.21 % | 楽天銀行 2.47 % | 東京エレクトロン 2.54% | 東京エレクトロン 2.50% | 東京エレクトロン 2.45% | 東京エレクトロン 2.39% | 楽天銀行 2.27 % | アドバンテスト 3.13 % | アドバンテスト 2.80% | 三菱UFJ-FG 2.43% |
2位 | MICROSOFT CORPORATION 2.10 % | M&A総研ホールディングス 2.01% | 東京エレクトロン 2.17 % | 楽天銀行 2.10 % | 東京エレクトロン 2.42 % | 楽天銀行 2.09% | 楽天銀行 2.38% | 楽天銀行 2.30% | 楽天銀行 2.27% | ソニーグループ 2.12% | ソニーグループ 2.00% | 三菱UFJ-FG 2.32% | アドバンテスト 2.42% |
3位 | 村田製作所 1.99 % | 三菱重工業 2.01% | アドバンテスト 2.11 % | ソニーグループ 1.99 % | 三菱UFJ-FG 2.16 % | 三菱UFJ-FG 1.97% | ソニーグループ 2.05% | 東京海上-HD 2.04% | ソニーグループ 2.13% | 日本電信電話 1.85% | ディスコ 1.80% | 東京海上-HD 1.99% | 東京海上-HD 1.90% |
4位 | 日本電信電話 1.89 % | MICROSOFT CORPORATION 1.95% | MICROSOFT CORPORATION 2.00 % | 日本電信電話 1.94 % | ソニーグループ 1.90 % | ソニーグループ 1.87% | 東京海上-HD 2.04% | ソニーグループ 2.02% | 東京海上-HD 2.08% | 東京海上-HD 1.84% | 日本電信電話 1.78% | ソニーグループ 1.92% | 第一生命-HD 1.86% |
5位 | 味の素 1.78 % | 日本電信電話 1.84 % | 三菱重工業 1.98 % | 三井住友-FG 1.88 % | 日本電信電話 1.84 % | 日本電信電話 1.75% | 三菱UFJ-FG 1.94% | 三菱UFJ-FG 1.83% | 日本電信電話 1.73% | 東京エレクトロン 1.75% | 東京海上-HD 1.74% | 三井住友-FG 1.79 % | 三井住友-FG 1.82% |
6位 | ダイキン工業 1.75% | TOWA 1.84% | ソニーグループ 1.96 % | 東京エレクトロン 1.87 % | 三井住友-FG 1.56 % | インターネットイニシアティブ 1.45% | 日本電信電話 1.69% | 日本電信電話 1.79% | 三菱UFJ-FG 1.66% | インターネットイシアティブ 1.72% | 東京海上-HD 1.74% | 日本電信電話 1.79% | 日本電信電話 1.79% |
7位 | NVIDIA CORPORATION 1.74% | 三菱商事 1.71 % | TOWA 1.95 % | MICROSOFT CORPORATION 1.50 % | インターネットイニシアティブ 1.39 % | 三井住友-FG 1.41% | 第一生命ホールディングス 1.60% | インターネットイシアティブ 1.56% | インターネットイシアティブ 1.65% | 味の素 1.57% | GMOペイメントゲートウェイ 1.65% | 第一生命-HD 1.75% | GMOペイメントゲートウェイ 1.77% |
8位 | 三越伊勢丹ホールディングス 1.68% | GMOペイメントゲートウェイ 1.63% | トヨタ自動車 1.90 % | TOWA 1.47 % | トヨタ自動車 1.37 % | MICROSOFT CORPORATION 1.37% | インターネットイニシアティブ 1.51% | 第一生命ホールディングス 1.53% | GMOペイメントゲートウェイ 1.55% | 三菱UFJ-FG 1.56% | 味の素 1.63% | インターネットイニシアティブ 1.70% | ディスコ 1.55% |
9位 | 三菱商事 1.66 % | 任天堂 1.61% | 日本電信電話 1.82 % | ふくおかフィナンシャルグループ 1.44 % | MICROSOFT CORPORATION 1.35 % | メルカリ 1.30% | GMOペイメントゲートウェイ 1.45% | GMOペイメントゲートウェイ 1.52% | アドバンテスト 1.47% | GMOペイメントゲートウェイ 1.52% | 三菱UFJ-FG 1.56% | ディスコ 1.55% | 味の素 1.55% |
10位 | 鹿島建設 1.63 % | 日立製作所 1.58% | 三菱商事 1.71 % | 鹿島建設 1.42 % | メルカリ 1.27 % | トヨタ自動車 1.28% | 三井住友-FG 1.41% | SMC 1.42% | オリエンタルランド 1.42% | 第一生命ホールディングス 1.49% | 伊藤忠商事 1.53% | GMOペイメントゲートウェイ 1.64% | インターネットイニシアティブ 1.54% |
上位10銘柄合計 | 18.39% | 18.29% | 20.07% | 17.83 % | 17.73 % | 17.02% | 18.49% | 18.46% | 18.37% | 17.71% | 18.53% | 19.40% | 18.63% |
1位にM&A総研ホールディングスがランクアップしてきました。
以下は日経平均とグロース市場指数の比較チャートです。青が日経、オレンジがM&A総研ホールディングスです。
日経平均が凪に思えるくらいの伸長率です。プライム上場したばかりという事もあり、期待値選好での買いが進んでいる状況です。期待値の指標と言われるPER(株価収益率)は24年2月時点で63.6倍です。
2018年創業、設立3年9カ月でグロース市場に上場。その後2023年東証プライム市場に上がり、時価総額は24年1月時点で2,140憶円。代表取締役社長の佐上峻作さんは30代で若手経営者です。
M&A総研では成功事例を社員が出し惜しみせずに公開することで評価が上がり、億プレイヤーが出ることもあるそうです。
強制される働き方ではなく社員エンゲージメント(ES)がどうしたら上がるのかしっかり考えられた制度ですね。顧客満足と社員満足が両方上がりwin-winです。
組入れ上位11~20銘柄|第一生命HDがベネフィット・ワン買収の理由とは?
組入順位/年月 | 24年1月 | 23年12月 |
11位 | 日本航空 1.59% | インターネットイニシアティブ 1.58% |
12位 | 第一生命ホールディングス 1.55% | 三越伊勢丹ホールディングス 1.52% |
13位 | ニトリホールディングス 1.53% | 日本航空 1.52% |
14位 | INPEX 1.50% | キーエンス 1.51% |
15位 | インターネットイニシアティブ 1.48% | 味の素 1.50% |
16位 | ファナック 1.41% | ソニーグループ 1.50% |
17位 | ソニーグループ 1.40% | 東京エレクトロン 1.49% |
18位 | GMOペイメントゲートウェイ 1.38% | 鹿島建設 1.47% |
19位 | 三菱重工業 1.34% | NVIDIA CORPORATION 1.39% |
20位 | スズキ 1.31% | SMC 1.35% |
12位の第一生命保険、福利厚生代行のベネフィット・ワンをTOB(株式公開買い付け)にて買収合意のニュースが出ていました。新たな顧客層の獲得、買収によるシナジー効果を期待しての買収とのことでした。
医療情報サイトのエムスリーとの買収を制しました。生保会社は、コロナ禍や企業への対面販売禁止、ネット保険台頭などの煽りを受けて保険外務員からの保険獲得が次第に困難になってきています。
日本生命がニチイHD買収したように新たな販路獲得、新業種への拡大は規定路線といえるでしょう。
【関連記事】
第一生命、ベネワン買収でパソナと合意 2173円でTOBへ
組入れ上位20~30銘柄|大阪ソーダって飲料会社じゃないの?
組入順位/年月 | 24年1月 | 23年12月 |
21位 | キーエンス 1.30% | 第一生命ホールディングス 1.33% |
22位 | 三井不動産 1.28% | INPEX 1.32% |
23位 | 三井住友フィナンシャルグループ 1.27% | アドバンテスト 1.29% |
24位 | 光通信 1.26% | 第一三共 1.29% |
25位 | ふくおかフィナンシャルグループ 1.16% | 光通信 1.20% |
26位 | 大阪ソーダ 1.15% | SHIFT 1.20% |
27位 | アドバンテスト 1.14% | ふくおかフィナンシャルグループ 1.18% |
28位 | プレミアムウォーターホールディングス 1.11% | スズキ 1.15% |
29位 | ショーボンドホールディングス 1.11% | ベイカレント・コンサルティング 1.14% |
30位 | 九電工 1.11% | 三井不動産 1.12% |
大城さんより組み入れ銘柄26位の大阪ソーダについて説明がありました。
大阪ソーダは、医薬品製造における重要な中間材料である特殊なシリカゲルを製造しています。このシリカゲルは、最近注目を集めている痩せ薬(GLP-1受容体作動薬)の製造過程で、効率的に有効成分を抽出・精製するために使用されるため、医薬品業界において非常に重要な役割を担っています。
てっきり飲料メーカーなのかと思ってしまいました。”かせいソーダ”が由来の企業名なのですね。バカ丸出しお恥ずかしい。勉強になります。
大阪ソーダの競争優位性は、このシリカゲルの製造における高い市場シェアと、製薬会社にとって代替が不可能な素材を製造しているところにあるそうです。
日本にも世界的に競争優位、参入障壁が高い企業がたくさんあるんですね。
マグニフィセント・セブンにイーライ・リリーがテスラを抜いて入った話
GLP-1繋がりで続いてのお話ですが、肥満治療薬GLP-1の製造会社であるイーライ・リリーが米国の時価総額ランキング上位7に入ったと藤野さんが話してくれました。
肥満治療薬のGLP-1には内臓脂肪の燃焼を促す効果がある薬で、元々は2型糖尿病の治療薬として開発されていたそうです。
米国国民の40%は肥満傾向と言われており、肥満解消効果があれば使いたい人が多いのも頷けます。
では、ひふみ投信やひふみワールドがイーライ・リリーを購入しているのかと思い確認しましたが、銘柄上位30には入ってませんでした。
代りに米国株時価総額12位に同治療薬を開発製造しているデンマークのノボ・ノルディスクをひふみワールドが組入れ銘柄8位付近で保有しているので安心感はあります。
今後注目する点として副作用、需要が落ち着いた時、特許期間が終了した時の業績変化を見る必要はありそうです。
大城さん|「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」人手不足を振り返る
大城さんのテーマ解説は「人手不足を歴史から振り返る」でした。
株価は過去ではなく将来を織り込んだ価値。しかしビスマルクいわく、
「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」
投資や経済の世界では歴史的な事例や再現性などから未来の予測や戦略立案することは極めて有効な手段であることは知られています。
しかし、人間とは意外にも過去数十年前に起きた出来事は忘れがちで同じことを繰り返してしまうものです。
大城さんの振り返る姿勢はまさに賢者の姿勢
要点は以下のとおりです。
- 2000年代:人手不足の兆しあり、定年年金65歳改定でしのぐ
- 2010年代:女性の就労促進と65歳定年義務化で何とかしのぐ
- 2020年代:段階世代75歳になる、高齢者・女性就労これ以上厳しい人手不足もう限界
となると、今後はどうなるでしょう?
賃上げ&値上げ、省人化が投資テーマになります。その他にも高度外国人就労者の誘致や技術革新、企業の集約化でグローバルな日本企業の構築など問題が逆に投資行動になりうるということです。
大城さんは人手不足というネガティブな状況でも投資チャンスがあり腕が鳴ると言っていました。頼もしい限りです。
新NISAで運用開始!わが家のひふみ投信24年1月度運用実績
ひふみ投信最後のパートはわが家の運用実績になります。
2024年1月からは新NISAで運用します。投資額は1万円から1万5千円に増額しました。
- 投資元本:343,006円
- 評価額:409,179円
- 評価損益:66,173円
- 評価損益率:19.29%
ひふみ投信が不調の時も淡々と積立してきた効果ようやくでてきました。
ひふみワールド運用報告(ひふみワールド+、ひふみワールド年金)
以下は12月ひふみワールドの要約です。
ひふみワールド24年1月の運用報告要約
- ひふみワールド5.90% ひふみワールド+ 5.91% ひふみワールド年金5.93%
- 中国株を売却したことで現金比率が3.49%→5.59%へアップ
- 中国株の売却と細かい銘柄の集約で銘柄数は118へ
- 中国本土株への投資は必要最低限にとどめる
現金比率5.59%へアップし組み入れ銘柄は118まで減少
ひふみワールドの主な指標を月次レポートより抜粋し表にした表です。
ひふみワールド | 24年1月 | 23年12月 | 23年11月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | 5.90% | 1.22% | 9.30% | -4.76% | -3.78% | 0.16% | -0.09% | 7.85% | 7.14% | 0.02% | -0.47% | 3.34% | 5.12% | -6.13% | -2.60% | 10.08% | -6.01% | 1.01% | 4.09% | -3.24% | -0.29% | -5.08% | 6.14% | 0.34% | -10.99% |
現金比率 | 5.59% | 3.49% | 4.07% | 6.69% | 3.82% | 6.40% | 7.38% | 2.33% | 2.11% | 3.99% | 6.28% | 3.46% | 4.92% | 4.77% | 3.03% | 2.75% | 3.11% | 3.79% | 13.52% | 13.92% | 11.97% | 13.08% | 11.04% | 3.40% | 11.41% |
組入れ国比率 1位 | アメリカ 66.40% | アメリカ 67.05% | アメリカ 66.25% | アメリカ 66.27% | アメリカ 68.93% | アメリカ 66.42% | アメリカ 64.04% | アメリカ 67.82% | アメリカ 69.56% | アメリカ 67.42% | アメリカ 65.63% | アメリカ 67.12% | アメリカ 66.68% | アメリカ 67.66% | アメリカ 68.35% | アメリカ 73.27% | アメリカ 73.11% | アメリカ 70.36% | アメリカ 61.57% | アメリカ 60.77% | アメリカ 62.66% | アメリカ 62.83% | アメリカ 64.63% | アメリカ 69.38% | アメリカ 61.70% |
組入れ国比率 2位 | イタリア 5.22% | イタリア 4.99% | イタリア 5.16% | イタリア 4.73% | ドイツ 4.65% | ドイツ 5.04% | ドイツ 5.31% | ドイツ 5.72% | ドイツ 5.33% | ドイツ 5.43% | 中国 5.04% | 中国 4.85% | ドイツ 5.19% | フランス 4.57% | フランス 4.87% | フランス 3.19% | 中国 3.18% | 中国 3.37% | ドイツ 3.25% | ドイツ 3.42% | ドイツ 3.64% | ドイツ 3.55% | ドイツ 3.53% | ドイツ 4.52% | ドイツ 3.25% |
組入れ国比率 3位 | ドイツ 4.75% | ドイツ 4.99% | ドイツ 4.30% | ドイツ 4.62% | イタリア 4.22% | イタリア 4.24% | イタリア 4.02% | イタリア 3.95% | 中国 3.73% | 中国 3.23% | ドイツ 4.75% | ドイツ 4.79% | 中国 4.18% | ドイツ 4.40% | ドイツ 4.32% | ドイツ 3.16% | フランス 2.61% | フランス 3.20% | フランス 2.95% | フランス 3.11% | フランス 3.19% | イギリス 2.30% | 中国 2.26% | 中国 2.98% | 中国 2.93% |
組入れ国比率 4位 | フランス 3.89% | フランス 3.49% | フランス 3.28% | フランス 2.76% | イギリス 2.64% | スイス 2.33% | 中国 2.97% | 中国 3.53% | イタリア 2.85% | スイス 3.06% | スイス 3.68% | スイス 3.86% | スイス 3.78% | スイス 2.74% | スイス 2.73% | 中国 2.76% | ドイツ 2.53% | ドイツ 3.17% | 中国 2.52% | イギリス 2.43% | イギリス 2.55% | フランス 2.19% | イギリス 2.11% | イギリス 2.24% | フランス 2.32% |
組入れ国比率 5位 | スイス 2.68% | イギリス 2.77% | イギリス 2.56% | イギリス 2.63% | スイス 2.24% | イギリス 2.31% | イギリス 2.27% | 台湾 2.82% | 台湾 2.81% | イタリア 2.81% | イタリア 2.49% | イタリア 2.46% | イタリア 2.06% | 中国 2.60% | 中国 2.53% | スイス 2.41% | スイス 2.35% | スイス 2.32% | イギリス 2.46% | スイス 2.42% | 中国 1.95% | オランダ 1.93% | オランダ 2.05% | フランス 2.16% | オランダ 2.00% |
銘柄数 | 118 | 120 | 140 | 151 | 164 | 154 | 138 | 137 | 155 | 152 | 142 | 144 | 152 | 190 | 198 | 207 | 207 | 211 | 202 | 197 | 194 | 194 | 191 | 201 | 197 |
基準価額 | 19,731円 | 18,631円 | 18,406円 | 16,840円 | 17,681円 | 18,376円 | 18,346円 | 18,363円 | 17,026円 | 15,892円 | 15,889円 | 15,964円 | 15,448円 | 14,695円 | 15,655円 | 16,073円 | 14,601円 | 15,534円 | 15,379円 | 14,775円 | 15,269円 | 15,314円 | 16,134円 | 15,201円 | 15,149円 |
ひふみアカデミーDAY2開催の2月13日時点基準価格は20,582円となり設定来から約4年で2倍になりました!
中国株を売却したことで現金比率が3.49%→5.59%へアップしました。
中国株の売却と細かい銘柄の集約で銘柄数は118へ絞られました。
直近2/12に、代表的な全世界株指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」から中国株66銘柄を除外したというニュースを見ました。
【関連ニュース】
◆全世界株指数、中国66銘柄を除外 – 日本経済新聞
その分、日本やインドへの投資資金シフトの可能性があるそうです。
カントリーリスク、取り返しのつかないことになる前に、資金が引くときは本当に早い!一瞬の迷いが命取りになりそうです。一般初心者個人投資家はこの損切り、資金移動が本当にできません。
ひふみワールド組入れ銘柄上位1位~30位まで開示
ひふみワールドも上位30銘柄まで開示されました。1月の組み入れ銘柄上位10社は以下のとおりです。
組入れ上位10銘柄
組入順位/年月 | 24年1月 | 23年12月 | 23年11月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 |
1位 | MICROSOFT CORPORATION 4.24% | FERRARI NV 3.98% | FERRARI NV 4.43 % | FERRARI NV 3.96 % | FERRARI NV 3.71 % | FERRARI NV 3.77% | FERRARI NV 3.62% | FERRARI NV 3.60% |
2位 | FERRARI NV 4.15% | MICROSOFT CORPORATION 3.87% | MICROSOFT CORPORATION 4.01 % | MICROSOFT CORPORATION 3.06 % | INTUIT INC 2.23 % | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.49% | PALO ALTO NETWORKS, INC 3.43% | PALO ALTO NETWORKS, INC 3.49% |
3位 | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.84% | AMAZON.COM, INC 2.44% | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.42 % | INTUIT INC 2.23 % | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.13 % | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.36% | ORACLE CORPORATION 2.70% | ORACLE CORPORATION 2.73% |
4位 | AMAZON.COM, INC 2.54% | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.42% | AMAZON.COM, INC 2.23 % | AMAZON.COM, INC 2.19 % | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.05 % | AMAZON.COM, INC 2.22% | INTUIT INC 2.66% | AMAZON.COM, INC 2.63% |
5位 | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.30% | TAKE-TWO INTERACTIVE SOFTWARE, INC 2.00% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.05 % | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.19 % | AMAZON.COM, INC 1.98 % | INTUIT INC 2.20% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.52% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.49% |
6位 | NETFLIX, INC 2.11% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 1.90% | CBOE GLOBAL MARKETS INC 1.78 % | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.12 % | ORACLE CORPORATION 1.95 % | ORACLE CORPORATION 2.08% | ACCENTURE PLC 2.24% | INTUIT INC 2.37% |
7位 | CBOE GLOBAL MARKETS INC 1.79% | CBOE GLOBAL MARKETS INC 1.73% | NOVO NORDISK AS 1.70 % | DELL THECHNOLOGIES INC 1.95 % | INTEL CORPORATION 1.94 % | NETFLIX, INC 1.82% | TETRA TECH, INC 2.22% | INFINEON TECHNOLOGIES AG 2.22% |
8位 | NOVO NORDISK AS 1.78% | EMERSON ELECTRIC CO 1.69% | EMERSON ELECTRIC CO 1.58 % | NETFLIX, INC 1.93 % | DELL THECHNOLOGIES INC 1.91 % | THE HERSHEY CO 1.71% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 2.15% | ACCENTURE PLC 2.19% |
9位 | EMERSON ELECTRIC CO 1.66% | NOVO NORDISK AS 1.69% | NETFLIX, INC 1.52 % | EMERSON ELECTRIC CO 1.73 % | EMERSON ELECTRIC CO 1.81 % | EMERSON ELECTRIC CO 1.71% | AMAZON.COM, INC 2.08% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 2.13% |
10位 | THE HERSHEY CO 1.57% | NETFLIX, INC 1.52 % | THE HERSHEY CO 1.51 % | TETRA TECH, INC 1.65 % | THE HERSHEY CO 1.71% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 1.64% | INFINEON TECHNOLOGIES AG 1.81% | TETRA TECH, INC 2.11% |
上位10銘柄合計 | 24.96% | 23.24 % | 23.22 % | 23.01 % | 21.43 % | 22.01% | 25.44% | 25.95% |
MicrosoftがAppleを抜き、米国株時価総額1位になりました。
その影響もあってかFERRARI NVが1位をキープしていたのですが、1月はMicrosoftがひふみワールド保有銘柄比率首位になりました。
Microsoftはひふみワールド4つのポートフォリオ世界観で言うところのテクノロジー分野にあたります。
- ブランド
- ラグジュアリー、顧客ロイヤリティ、価格決定力
- テクノロジー
- DX、セキュリティ、半導体
- 資本財
- 自動化、制御、反グローバル化、エネルギー効率
- ヘルスケア
- 生活習慣病、医療技術、医療サービス
2024年4月1日から Microsoft Office など法人向けライセンス・サービスが値上げされます。
もう何度目の値上げでしょうか。そして現行のOffice2021製品については2026年10月13日でサポート終了がアナウンスされています。
企業にとっては大問題であり、そうそう他社製品への乗り換えも出来ない状況でOffice365への移行は必然的でもあります。
そういう意味ではMicrosoftはテクノロジーであり圧倒的なブランド(価格決定力)があると言えるでしょう。
組入れ上位11~20銘柄
組入順位/年月 | 24年1月 | 23年12月 |
11位 | AMERICAN EXPRESS COMPANY (アメリカン・エキスプレス) 1.51% | THE HERSHEY CO (ハーシー) 1.46% |
12位 | MTU AERO ENGINES AG (MTUエアロ・エンジンズ) 1.49% | ABB LTD (エービービー) 1.45% |
13位 | MOTOROLA SOLUTIONS, INC (モトローラ・ソリューションズ) 1.47% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC (モトローラ・ソリューションズ) 1.39% |
14位 | APPLE INC (アップル) 1.44% | MTU AERO ENGINES AG (MTUエアロ・エンジンズ) 1.36% |
15位 | CME GROUP INC (CMEグループ) 1.31% | CME GROUP INC (CMEグループ) 1.33% |
16位 | WILLIAMS COS INC (ウィリアムズ・カンパニーズ) 1.21% | NFINEON TECHNOLOGIES AG (インフィニオンテクノロジーズ) 1.29% |
17位 | ROLLS-ROYCE HOLDINGS PLC (ロールス・ロイス) 1.18% | MICRON TECHNOLOGY,INC (マイクロン・テクノロジー) 1.26% |
18位 | MICRON TECHNOLOGY,INC (マイクロン・テクノロジー) 1.15% | TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING-ADR (タイワン・セミコンダクター) 1.28% |
19位 | ARISTA NETWORKS, INC (アリスタネットワークス) 1.15% | ARISTA NETWORKS, INC (アリスタネットワークス) 1.24% |
20位 | NVIDIA CORPORATION (エヌビディア) 1.10% | WILLIAMS COS INC (ウィリアムズ・カンパニーズ) 1.19% |
組入れ上位20~30銘柄
組入順位/年月 | 24年1月 | 23年12月 |
21位 | AIRBUS SE (エアバス) 1.10% | QUALCOMM INC (クアルコム) 1.19% |
22位 | EMEMORY TECHNOLOGY INC (イーメモリー) 1.10% | ADVANCED MICRO DEVICES, INC (アドバンスト・マイクロ・デバイセズ) 1.18% |
23位 | ABB LTD (エービービー) 1.09% | AMERICAN EXPRESS COMPANY (アメリカン・エキスプレス) 1.16% |
24位 | LEONARDO S.P.A. (レオナルド) 1.08% | ROLLS-ROYCE HOLDINGS PLC (ロールス・ロイス) 1.14% |
25位 | UNIVERSAL MUSIC GROUP, INC (ユニバーサル・ミュージック・グループ) 1.05% | APPLIED MATERIALS, INC (アプライドマテリアルズ) 1.13% |
26位 | BILL HOLDINGS, INC (ビル・ホールディングス) 1.04% | ASML HOLDING NV-NY REG SHS (ASMLホールディング) 1.11% |
27位 | ASML HOLDING NV-NY REG SHS (ASMLホールディング) 1.04% | NVIDIA CORPORATION (エヌビディア) 1.07% |
28位 | O’REILLY AUTOMOTIVE, INC (オライリー・オートモーティブ) 1.03% | SPOTIFY TECHNOLOGY SA (スポティファイ・テクノロジー) 1.05% |
29位 | TAKE-TWO INTERACTIVE SOFTWARE, INC (テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア) 1.01% | AIRBUS SE (エアバス) 1.04% |
30位 | TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING-ADR (タイワン・セミコンダクター) 1.01% | GLOBALFOUNDRIES INC (グローバルファンドリーズ) 1.04% |
聞いたことのない企業がたくさんあります。
LEONARDO S.P.A.(レオナルド)ってどんな会社でしょうか。
イタリアを拠点とする航空宇宙、防衛及びセキュリティ産業の会社。防衛システムおよび安全保障システムの分野ではヨーロッパのトップ企業だそうです。
主に7つの事業を運営しており、主力事業は防衛電子機器およびセキュリティ事業で収益の3割を占め、次いでヘリコプター事業で3割を占めます。
軍、防衛費、軍事産業の企業への投資については湯浅さんも難しい判断をしていると言っていました。
レオスの中国株投資の方針について
今回のアカデミーでは、ひふみの夜会コーナーも含め、中国株についてのお話を多くされていました。
要点をまとめると以下のようになります。
- 中国株を売却したことで現金比率が3.49%→5.59%へアップ
- 中国人が自国に批判的で中国株を売り外国株を買いたがっている
- レオスの中国本土株への投資は必要最低限にとどめる
冒頭、湯浅さんは現金比率がアップしたのは中国株売却の影響と話をしてくれました。
その後中国市場動向を高橋さんが解説。
中国株は不動産市況悪化、ゼロコロナの影響、消費者物価指数の落ち込みから下落を続けています。
しかし、長期的なレンジで見ると中国CSI指数300は現状3,000程度であり、2016年、2018年の底値水準よりは上回っていること。
さらに、バリュエーション(企業価値評価)はPER10倍の状況も過去レンジ下限の8倍には至ってないことからメディアでの煽りほど危機というにはほど遠い水準と予想しているそうです。
とはいえ、中国共産主義の周政権の権力保持が強くなり、成長市場や企業の抑制が顕著になることで地政学的リスクが拡大しました。
他にもアリババ集団への上場延期、テンセントなどに対し独禁法違反制裁、配車アプリ大手DiDiへの審査強化、海外への送金規制などきりがありません。電気自動車のBYDやTikTokなど世界に進出し成長している企業があるだけに残念でなりません。
それらの状況を踏まえてレオスの中国投資の方針は中国本土株への投資は必要最低限に留めるとの結論に至ったそうです。
新NISAで運用開始!わが家のひふみワールド24年1月度運用実績
2024年1月から新NISAで運用開始しました。運用額は3500円から4000円に上げました。
- 投資元本:124,503円
- 評価額:151,490円
- 評価損益:26,987円
- 評価損益率:21.68%
米国株式市場が好調なのでひふみワールドも絶好調です。
ひふみ債券ファンド運用報告(ひふみらいと・まるごとひふみ)
ひふみ債券ファンド月次運用報告会は1月から動画配信となりました。
ひふみ債券ファンド24年1月
- ひふみらいと:-0.60%
- まるごとひふみ15(株式15%):-0.20%
- まるごとひふみ50(株式50%):2.54%
- まるごとひふみ100(株式100%):6.59%
- FRB発言により債券価格は下落
- ひふみ投信、ひふみワールドは好調で株式比率が高いまるごとひふみ50と100がプラス
ひふみグローバル債券マザーファンド主要数値表
次にひふみライト(ひふみグローバル債券マザーファンド)の主な指標を月次レポートより抜粋し表にしてみました。単月で見るよりも表にする事で変化が分かります。
ひふらいと (ひふみグローバル債券マザーファンド) | 24年1月 | 23年12月 | 23年11月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | -0.60% | 2.05% | 3.76% | -1.87% | -2.30% | -1.17% | -1.04% | 0.65% | 0.14% | 0.03% | 1.47% | 0.12% | 1.70% | -1.86% | 1.07% | -0.74% | -3.62% | -1.35% | 1.91% | -2.43% | -0.67% | -1.99% | -0.37% | -1.35% | -1.96% |
現金比率 | 20.23% | 19.69% | 19.24% | 20.15% | 19.89% | 19.97% | 21.48% | 14.86% | 5.14% | 19.82% | 24.23% | 10.93% | 13.16% | 13.14% | 14.27% | 10.09% | 10.81% | 12.24% | 15.72% | 12.71% | 24.53% | 23.04% | 26.78% | 32.85% | 27.37% |
国債比率 | 55.47% | 54.79% | 54.72% | 52.93% | 53.60% | 54.69% | 21.48% | 57.25% | 54.94% | 54.34% | 52.60% | 52.83% | 52.05% | 49.19% | 50.56% | 50.57% | 50.75% | 50.82% | 48.39% | 48.11% | 47.84% | 47.76% | 47.08% | 54.84% | 58.22% |
住宅ローン担保証券比率 | 8.58% | 9.22% | 9.22% | 9.67% | 9.65% | 9.42% | 9.55% | 9.55% | 9.11% | 8.71% | 6.25% | 6.31% | 6.18% | 9.14% | 9.17% | 9.56% | 9.42% | 9.66% | 9.49% | 9.84% | 9.14% | 8.89% | 9.12% | 4.51% | 6.50% |
特殊債比率 | 1.59% | 1.49% | 1.50% | 1.51% | 1.48% | 1.42% | 1.81% | 1.77% | 2.99% | 2.88% | 2.87% | 2.91% | 2.85% | 2.81% | 2.78% | 2.93% | 2.90% | 2.76% | 2.69% | 5.46% | 5.03% | 7.76% | 7.43% | 6.94% | 5.40% |
社債比率 | 26.17% | 28.56% | 28.89% | 29.39% | 28.75% | 27.68% | 26.35% | 26.12% | 24.82% | 23.68% | 23.38% | 24.17% | 22.87% | 22.96% | 22.77% | 23.97% | 23.33% | 21.74% | 20.90% | 21.14% | 12.94% | 9.89% | 7.04% | 5.31% | 5.15% |
国際機関債比率 | 1.39% | 1.32% | 1.29% | 1.26% | 1.24% | 1.23% | 1.81% | 1.18% | 1.13% | 1.08% | 1.07% | 1.05% | 1.04% | 1.03% | 1.04% | 1.08% | 1.06% | 1.04% | 1.04% | 1.01% | 0.96% | 0.94% | 0.83% | 0.79% | 0.77% |
債券先物取引比率 | -15.70% | -17.29% | -16.98% | -16.91% | -16.66% | -16.43% | -16.13% | -12.68% | ― | -12.34% | -12.24% | – | – | – | -2.36% | – | – | – | – | – | -2.16% | – | – | -6.06% | -3.40% |
地方債比率 | 2.27% | 2.22% | 2.12% | 2.00% | 2.05% | 2.02% | 1.95% | 1.95% | 1.86% | 1.83% | 2.87% | 1.81% | 1.84% | 1.72% | 1.78% | 1.79% | 1.74% | 1.74% | 1.77% | 1.72% | 1.72% | 1.71% | 1.72% | 0.83% | – |
資産別比率 海外債券/国内債券 | 72.56%/2.91% | 74.90%/22.70% | 75.55%/22.20% | 75.11%/21.65% | 74.69%/22.08% | 74.71%/21.74% | 72.65%/22.00% | 74.9%/22.92% | 72.31%/22.55% | 65.95%/22.06% | 65.95%/22.06% | 68.30%/20.77% | 65.76%/21.08% | 63.94%/22.92% | 64.45%/23.64% | 66.57%/23.34% | 65.92%/23.27% | 64.59%/23.18% | 61.80%/22.48% | 67.09%/20.20% | 57.44%/20.19% | データ無し | データ無し | データ無し | データ無し |
銘柄数 | 31 | 34 | 36 | 35 | 36 | 36 | 37 | 38 | 37 | 36 | 36 | 37 | 35 | 34 | 34 | 34 | 35 | 35 | 34 | 38 | 33 | 31 | 27 | 27 | 27 |
基準価額 | 9,151円 | 9,206円 | 9,021円 | 8,694円 | 8,860円 | 9,069円 | 9,176円 | 9,257円 | 9,197円 | 9,178円 | 9,178円 | 9,045円 | 9,034円 | 8,883円 | 9,051円 | 8,936円 | 8,977円 | 9,314円 | 9,441円 | 9,264円 | 9,495円 | 9,559円 | 9,753円 | 9,789円 | 9,923円 |
※種別比率・組入れ銘柄数はひふみグローバル債券より引用
※基準価格・騰落率はひふみらいとより引用
※ひふみらいとは、ひふみ投信マザーファンド・ひふみワールドファンドが各5%組み入れられております。
債券市場は、FRB(連邦準備制度理事会)が早期利上げけん制発言から日欧米で金利上昇圧力が加わり、ひふみらいとの基準価格も下落しました。
新NISAで運用開始!我が家のひふみらいと24年1月度運用実績
2024年1月より新NISAで運用開始しました。運用額はひふみ投信とひふみワールドを増額したかったので1500円から1000円に減額しました。
1月のFOMCでパウエル議長が、まだ金利を下げる時期ではないと明言したことでまた債券価格は下落してしまい、ひふみらいとも下がってしまいました。
- 投資元本:50,504円
- 評価額:49,266円
- 評価損益:-1,238円
- 評価損益率:-2.45%
ひふみの夜会Q&Aコーナー
ひふみアカデミーQ&Aで、受益者と運用メンバーの本音のぶつかり合いから出るトークが充実しており、運用メンバーの深い思考を鑑みることができます。
そして時折入るジョークや笑いがとても魅力なコーナーです。
各質問内容を私なりに咀嚼しながら書いています。一字一句もれなくそのまま記載しているわけではありませんので、その点はご了承ください。
【DAY1】ひふみ投信、ひふみプラスについて
- 米国商業用不動産市場の下落についてポートフォリオに与える影響について何か想定してますでしょうか?日本の一部保険会社がローン債権に比較的多額の投資していると報道もあり気になっています。
-
藤野さん:投資している海外株に米国住宅市場の影響を受ける銘柄はなく、日本株においても影響は限定的。ひふみワールドについては後日語る予定。
ごつこさん先日、高配当株で有名なあおぞら銀行が無配を発表し株価が下落し話題になりました。原因の一部として米国不動産
- Topixに対しては、今月も負けてるんですよね。資金流出が続いていますが、どの様にお考えですか?
-
藤野さん:12月はちょと勝って、1月は負けました。2月は好調。10月からのポートフォリオ改善により、勝てる方向へと進んでいる。これからも魅力的なレオス・キャピタルワークスとしての取り組みを進めていき面白いと思って買ってもらえるようなことをしていく予定。
- 半導体関連銘柄ですが、半導体の景気は底入れ期に入ったと思っています。強化したい半導体関連部門、銘柄があれば教えて下さい。
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藤野さん:これは非常に重要なテーマ。比較的先取りしている。10月くらいからマーケットは入ってきている。特にNVIDIAの決算が好調ということもありAI関連の銘柄でも日本の大型株、グロース銘柄にも注目し広げているチャンスと思っている。
大城さん:セクターではないが半導体関連の中小企業はすごい一杯あって株価も実は上がってきていて今のところは捉えれれている。人材不足に関する企業への需要が加速しつつある。
- ライドシェア規制改革やスタートアップイノベーション改革などの政府は規制改革に取り組んでいますが、投資行動につながりそうな注目している規制改革はありますか?
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藤野さん:スタートアップについては良く政府に聞かれることがある。政府は日本の課題を十分わかっている。その中でM&Aの活発化は必要。後継者不足と中小企業の淘汰統合が必要なので法改正が今後出てくると予測され経済的に効く行為。M&A総研なんかがその企業。IPO、グロース市場は低迷している状態だったらベンチャーキャピタルにお金が回らなく会社にお金が回らなくなるので改革の必要がある。
大城さん:医療改革オンライン診療はポテンシャルがある。
藤野さん:東京医科歯科大学の客員教授に就任することになったのです。なぜかというとメディカル関連で大きな可能性があるが医者そのものがビジネスを分かっていないのでベンチャー企業を作るアドバイスするために就任した。
ごつこさん私の質問が採択されました!しかし、大城さんを困らせてしまいました。
【DAY2】ひふみワールドについて
- ひふみ投信はパラダイムチェンジが必要であった為、ひふみ魅力化計画策定されました。ひふみワールドは新NISAを取り込む意味でもワールドの魅力化計画を発表する必要があるのではないか?
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湯浅さん:ひふみの魅力化計画なので当然ひふみワールドも入っています。特に地政学的なリスクについてはグローバルな観点なので寄与できると考える。ただ、ひふみ投信の様に日本の市場の改革に沿って見方を変えカテゴライズしてみていくという事は今のところワールドでは考えていない。
- おおぶね等との差別化が見えにくく、現状ではおおぶねグローバルを選んでしまいます。
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湯浅さん:差別化というほどアクティブは多くない。どちらかというとアクティブの比率を全社であげなければならない。インデックスだけになる。どのように、どうあったらいいかの独自の考えで投資差別化を図りたい。
ごつこさんおおぶねは日本のバフェットとも言われる奥野一成が運用している銘柄で、米国の「構造的に強靭な企業®」を選び長期投資が運用理念です。
2年前に書いた記事ですが人気アクティブファンドを比較してみました。良かったら見て下さい。
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2021結い2101ひふみ投信おおぶね徹底比較
- 皆さんが、ワクワクして、投資する企業は、世界の企業の場合は、どのように探してきてるのですか?品物や口コミ等ですか?
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高橋さん:個人的に思い入れがあり面白いと思っている国はアルゼンチン。左派ドミノの中で極の方に行ってしまったというのはやはり結局上手く行かなかったことがアルゼンチン国民の実感にあるんではないか。その中南米が今後どう変わっていくかを来年再来年かけて見ていくと投資の種が転がっている可能性があるなあという風に思っています。
湯浅さん:個人的な想いってなんですか?
高橋さん:私野菜大っ嫌いで、肉が大好きなんですけどアルゼンチンって肉が安くて本当に美味しい!
湯浅さん:これですよ!これがいい銘柄を見つける原動力になるんです。やっぱり好きじゃなきゃだめなんですよね。だから色んなものに興味を持つことが大事。
ごつこさん確かにアルゼンチン産のお肉、スーパーで見かけますもんね。高橋さんの原動力はお肉でした。まるでワンピースのルフィーみたい(笑)
24年1月投資信託「ひふみ」シリーズ運用成績
1月の個人の投資信託「ひふみ」シリーズ運用成績も3銘柄合計でプラス圏内を維持するようになり順調です。
3銘柄合計投資成績は以下のとおりです。
- 投資元本:518,013円
- 評価額:609,935円
- 評価損益:91,922円
- 評価損益率:17.745%
ひふみ投信、ワールド共に運用益が伸びてきてわが家の評価損益も上昇しました。ひふみらいとについてもほぼほぼ投資元本±1,000円程度なので上昇を邪魔している感じではありません。
日本株式市場の好調が続けば、まだまだ運用益は伸び湯予感がします。
まとめ
- ひふみ投信はTOPIXにアンダーパフォームし特に大型株の強さが目立った一ヶ月でした。
- M&A総研ホールディングスが組入れ銘柄1位に躍進し、痩せ薬を扱うイーライ・リリーと化学品メーカーの大阪ソーダに注目が集まりました。
- ひふみワールドは中国株を売却し、現金比率を高める戦略で投資の多様化とリスク管理が図られました。
インデックス投資では知りえない企業や業種を投資信託「ひふみ」シリーズで知ることが出来るのがアクティブファンドの魅力でもあります。
ニュースで報道された企業名、聞いたことある。知っている。それだけでもなんだか毎日がワクワクします。
それではまた、来月の報告会でお会いしましょう。
ひふみアカデミー過去の要約記事は以下のブログでまとめています。
我が家の家計簿・投資実績・資産も公開しています。子育て世代の資産形成を試行錯誤しながら取り組んでいる過程を発信しています。失敗した内容も記事にしていますので参考になれば幸いです。
3年間の資産形成で得た役立つアイテムやサービスやアプリをまとめました。以下の記事からご覧ください。
※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。くれぐれも投資は自己責任・自己判断でおねがいいたします。