ひふみアカデミー11月要約|4000億円規模の売買でポートフォリオの再構築
投資信託「ひふみ」シリーズを運用しているレオス・キャピタルワークスでは、毎月初旬に先月の運用報告を受益者に向けて発信しています。
発信方法は、月次レポートの資料と動画です。受益者から寄せられる質問に対してもかなりのボリュームで対応しており、毎月全てを見る暇がないという方もいるでしょう。
しかし、運用はお任せでほったらかしでは値動きの振れ幅、暴落、地政学的リスクでマーケットが不安定になった場合、不安になり、解約してしまう場合があります。
せっかく投資を始めたのに、一時の暴落でその後の上昇相場を取り逃す可能性があることはなんとしても避けてもらいたいです。
そこで本記事では投資初心者にもわかりやすく、楽しく私の運用成績も交えながら投資信託「ひふみ」シリーズの運用報告会をまとめてお伝えします。
この記事でわかること
- ひふみアカデミー11月運用報告会の要約
- 投資信託「ひふみ」シリーズ2023年10月の運用成績簡潔に
- 40代子育て世代の投資信託「ひふみ」シリーズ27ヶ月目の運用成績
- 投資信託「ひふみ」シリーズを保有する握力が付く
毎月の運用報告をチェックすることで、経済、企業、投資に興味を持つようになり世の中がカラフルに見える投資家が増えてくれると大変うれしいです。
直販口座開設者にはひふみアカデミー資料がメールで送られてきます。
基準価格が月ベースで5%下落した時はや重大な地政学的リスクや金融危機が起きた場合もメールで状況報告してくれるので安心して長期投資を継続することができます。
5年以上投資継続すると資産形成応援団という制度があり、0.1%~0.4%(銘柄別)信託報酬相当額の還元があります。
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ひふみ投信運用報告(ひふみプラス・ひふみ年金)
米金利高止まりの最終局面の中、TOPIXの配当込み騰落率は-2.99%でした。
一方ひふみ投信の騰落率は-3.07%となり、TOPIXに対しアンダーパフォームしました。
2023年11月のひふみ投信運用報告では、藤野さんが逗子市の自宅より過去に例を見ない大規模な売買を通じてポートフォリオを戦略的に再構築しました。
ここからは、ひふみ投信運用報告会の動画を基にどの様な投資戦略を実行したのか投資初心者にもわかりやすく解説します。
ひふみ投信23年10月の運用報告要約
- 1ヶ月騰落率ひふみ投信
-3.07%ひふみプラス -3.06 %ひふみ年金 -3.06%
(TOPIX配当込-2.99%) 4,000億円規模のポートフォリオ再構築に着手。進捗90%程度 - 銘柄数を前月より
75銘柄削減と投資比率の調整
銘柄数を絞り、ポートフォリオの大改革に着手
冒頭、大城さんが銘柄数を307銘柄から232銘柄に絞ったことを指摘して、大きな変化があったのではないかと藤野さんに質問しました。
ひふみ投信 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | -3.07% | -0.14% | -0.11% | 1.81% | 5.62% | 3.86% | 1.19% | 0.61% | 1.49% | 2.74% | -3.57% | 1.26% | 0.2% | -4.18% | 1.95% | 2.14% | -3.04% | 0.54% | -4.01% | 4.38% | -0.94% | -11.70% |
現金比率 | 8.57% | 5.48% | 4.86% | 3.49% | 3.95% | 6.04% | 6.53% | 7.74% | 6.67% | 5.87% | 7.26% | 11.00% | 10.83% | 13.40% | 10.88% | 11.67% | 11.79% | 9.23% | 13.85% | 6.23% | 4.47% | 10.72% |
大型株 | 69.81% | 75.28% | 75.36% | 75.83% | 74.88% | 71.58% | 69.69% | 68.68% | 69.10% | 68.23% | 66.77% | 63.34% | 65.58% | 63.18% | 64.88% | 63.55% | 63.29% | 65.59% | 60.93% | 67.70% | 64.55% | 54.87% |
中小型株 | 19.40% | 17.42% | 18.17% | 19.21% | 19.69% | 20.73% | 22.05% | 21.83% | 22.41% | 24.22% | 24.15% | 23.97% | 21.53% | 21.10% | 21.93% | 22.66% | 22.64% | 22.69% | 22.73% | 23.57% | 28.20% | 31.35% |
超小型株 | 2.21% | 1.81% | 1.61% | 1.46% | 1.48% | 1.65% | 1.73% | 1.75% | 1.82% | 1.68% | 1.83% | 1.69% | 2.06% | 2.32% | 2.32% | 2.12% | 2.28% | 2.49% | 2.48% | 2.50% | 2.78% | 3.07% |
銘柄数 | 232 | 307 | 302 | 298 | 297 | 294 | 298 | 291 | 282 | 275 | 273 | 270 | 257 | 265 | 261 | 252 | 251 | 240 | 243 | 262 | 264 | 276 |
アクティブシェア | 68.77% | 67.34% | 67.19% | 67.03% | 67.19% | 70.02% | 70.66% | 71.10% | 72.00% | 72.48% | 73.79% | 75.02% | 71.39% | 72.07% | 71.11% | 70.98% | 74.27% | 73.79% | 74.47% | 69.12% | 70.15% | 74.72% |
基準価額 | 61,652円 | 63,604円 | 63,690円 | 63,759円 | 62,625円 | 59,293円 | 57,089円 | 56,418円 | 56,075円 | 55,250円 | 53,774円 | 55,766円 | 55,070円 | 53,054円 | 55,367円 | 54,309円 | 53,172円 | 54,837円 | 54,545円 | 56,821円 | 54,437円 | 54,955円 |
※大型株 :3,000億円以上 ※中小型株:300億円以上3,000億円未満
※超小型株:300億円未満
藤野さんは、10月はひふみ投信始まって以来の売りで2,000億円、買いで2,000憶円の合計4,000憶円の売買を実行したそうです。
常人には発注ボタンを押すときに手が震えて押せない金額です。
ひふみの魅力化計画「ひふみ目論見俱楽部」の新しい価値観に基づいてポートフォリオを再構築しました。
【関連記事】ひふみ目論見倶楽部詳報|未来を創る2つのアクティブファンド戦略と羅針盤
藤野さんは、以下の様な考えでポートフォリオの変更を行ったそうです。
銘柄数の大幅削減 - ポートフォリオ全体のバリュエーションの低下
ThePrime銘柄(日本のリーディングカンパニー、時価総額上位1兆円以上の企業群)の集中度の上昇 - ポートフォリオのインフレ対応
- 金融セクターの上昇(メガ・地銀・生保・損保・ノンバンクの大手)
- 日本への工場回帰
熊本のTSMC建設をきっかけとする九州企業の飛躍 - 国内の小売・食品企業の削減
- 大型株のバリュー銘柄への集中投資
- AIの進展および半導体関連企業への押し目買い
- 健康意識の高まり
- エネルギーの多様化
- 二極分化のそれぞれの勝ち組への傾斜(富裕層向けと庶民向け)
- 軍事・防衛・セキュリティへの意識の高まり
- リーダーシップのある大型成長株への底値買い投資
- 労働力不足化での勝ち組
- 成長ストーリーの曖昧な企業の売却
- 中国の影響力の大幅な低下に対する配慮
- 米国の利上げ終了に伴う米国株の反発への備え
凄いたくさんある。こんなに公開して後悔しないのかな。
特に考えた点は中国の影響を考慮したそうです。
2023年10月のダイヤモンドオンライン調査記事によると、電気機器業種にて1位はTDKで54.8%、2位はフェローテックHDで50.5%、3位の村田製作所で49.9%と上位3社は50%近い中国依存率の状況です。
では、ひふみの組み入れ銘柄6位の東京エレクトロンはというと、23.9%と中国依存度は20%台と低いことがわかります。
守りながら増やすという投資哲学をしっかりと守っているところが好き。
ポートフォリオ再構築により組入れ上位10銘柄に新たな風が
組入れ上位10銘柄をご覧ください。
組入順位/年月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 |
1位 | 三菱UFJ-FG 2.21 % | 楽天銀行 2.47 % | 東京エレクトロン 2.54% | 東京エレクトロン 2.50% | 東京エレクトロン 2.45% | 東京エレクトロン 2.39% | 楽天銀行 2.27 % | アドバンテスト 3.13 % | アドバンテスト 2.80% | 三菱UFJ-FG 2.43% |
2位 | 楽天銀行 2.10 % | 東京エレクトロン 2.42 % | 楽天銀行 2.09% | 楽天銀行 2.38% | 楽天銀行 2.30% | 楽天銀行 2.27% | ソニーグループ 2.12% | ソニーグループ 2.00% | 三菱UFJ-FG 2.32% | アドバンテスト 2.42% |
3位 | ソニーグループ 1.99 % | 三菱UFJ-FG 2.16 % | 三菱UFJ-FG 1.97% | ソニーグループ 2.05% | 東京海上-HD 2.04% | ソニーグループ 2.13% | 日本電信電話 1.85% | ディスコ 1.80% | 東京海上-HD 1.99% | 東京海上-HD 1.90% |
4位 | 日本電信電話 1.94 % | ソニーグループ 1.90 % | ソニーグループ 1.87% | 東京海上-HD 2.04% | ソニーグループ 2.02% | 東京海上-HD 2.08% | 東京海上-HD 1.84% | 日本電信電話 1.78% | ソニーグループ 1.92% | 第一生命-HD 1.86% |
5位 | 三井住友-FG 1.88 % | 日本電信電話 1.84 % | 日本電信電話 1.75% | 三菱UFJ-FG 1.94% | 三菱UFJ-FG 1.83% | 日本電信電話 1.73% | 東京エレクトロン 1.75% | 東京海上-HD 1.74% | 三井住友-FG 1.79 % | 三井住友-FG 1.82% |
6位 | 東京エレクトロン 1.87 % | 三井住友-FG 1.56 % | インターネットイニシアティブ 1.45% | 日本電信電話 1.69% | 日本電信電話 1.79% | 三菱UFJ-FG 1.66% | インターネットイシアティブ 1.72% | 東京海上-HD 1.74% | 日本電信電話 1.79% | 日本電信電話 1.79% |
7位 | MICROSOFT CORPORATION 1.50 % | インターネットイニシアティブ 1.39 % | 三井住友-FG 1.41% | 第一生命ホールディングス 1.60% | インターネットイシアティブ 1.56% | インターネットイシアティブ 1.65% | 味の素 1.57% | GMOペイメントゲートウェイ 1.65% | 第一生命-HD 1.75% | GMOペイメントゲートウェイ 1.77% |
8位 | TOWA 1.47 % | トヨタ自動車 1.37 % | MICROSOFT CORPORATION 1.37% | インターネットイニシアティブ 1.51% | 第一生命ホールディングス 1.53% | GMOペイメントゲートウェイ 1.55% | 三菱UFJ-FG 1.56% | 味の素 1.63% | インターネットイニシアティブ 1.70% | ディスコ 1.55% |
9位 | ふくおかフィナンシャルグループ 1.44 % | MICROSOFT CORPORATION 1.35 % | メルカリ 1.30% | GMOペイメントゲートウェイ 1.45% | GMOペイメントゲートウェイ 1.52% | アドバンテスト 1.47% | GMOペイメントゲートウェイ 1.52% | 三菱UFJ-FG 1.56% | ディスコ 1.55% | 味の素 1.55% |
10位 | 鹿島建設 1.42 % | メルカリ 1.27 % | トヨタ自動車 1.28% | 三井住友-FG 1.41% | SMC 1.42% | オリエンタルランド 1.42% | 第一生命ホールディングス 1.49% | 伊藤忠商事 1.53% | GMOペイメントゲートウェイ 1.64% | インターネットイニシアティブ 1.54% |
上位10銘柄合計 | 17.83 % | 17.73 % | 17.02% | 18.49% | 18.46% | 18.37% | 17.71% | 18.53% | 19.40% | 18.63% |
動画で紹介のあった上記のTOWA、ふくおかフィナンシャルグループ、鹿島建設は新たに上位に上がってきた銘柄です。
地方の成長地域戦略に基づいたふくおかフィナンシャルグループへの投資
熊本のTSMC建設をきっかけとして、現在九州の企業は成長する見込みが高い地域です。
九州企業に大企業を誘致することで関連企業が活気を増し、事業拡大のために事業融資を受けます。その受け皿になるのは福岡銀行が傘下にあるふくおかフィナンシャルグループというわけです。
そんな企業群に融資をする九州を代表する地方銀行ふくおかフィナンシャルグループは、地銀としての活躍は当然のことながら、ネットバンクにも力を入れている未来志向のグループでもあります。
以前、ふくおかフィナンシャルグループ100%子会社のみんなの銀行を紹介した記事を書きました。
その時調べましたが他メガバンクや地銀よりもいち早く日本初のデジタルバンクを立ち上げ、銀行のサービスをビジネスパートナーに提供するBaaSを始めたりと将来を見据えた考え方をしている企業と感じ、私も口座を開設しています。
海外に出ていた企業が日本に回帰し工場建設ラッシュの鹿島建設
大林組、鹿島建設、大成建設、清水建設、竹中工務店の5社は、スーパーゼネコンと呼ばれ日本の建設業界のトップ5です。
その中でも鹿島建設を投資先に選んだ理由は、半導体の工場設備だったりこれから国内に工場回帰してくるときに一番大受けしそうな銘柄だったからだそうです。
以下はスーパーゼネコン4社の10年チャートです。(竹中工務店は非上場のため除外)
鹿島建設だけ株価が一人勝ち状態です。
利益率が他3社よりも高く、2023年3月期の売上高が2兆3915億円、営業利益は1235億円と他社を圧倒していました。
その理由は以下の記事に詳しく書いていましたが、不動産事業の牽引と、建設事業の受注戦略をしっかりと立て、2・3年前の受注競争が厳しい時期にグリップしていたからだそうです。
北海道千歳市に建設されたラビタスの半導体工場、熊本のTSMCは鹿島建設が受注しています。
【参考記事】会社四季報:ゼネコン業界で「鹿島の独り勝ち」が当面続きそうなワケ
九州が熱すぎます。
組み入れ銘柄上位に金融セクターが多い理由は?
大城さんから、組入れ銘柄上位10社に金融セクターの企業が4社含まれているのはもちろん日銀の金融緩和政策狙いと言うのはあるとはいえ、なぜ比率を上げたのかという質問がありました。
それに対して藤野さんは、マーケットで見て保有比率をどうすか検討している。ある会社が3割上がって比率が上がりすぎたら削るし、3割下がったら買い増しするといった行動はする。
日銀の金融緩和にて金利が上がる方向に行くならば、金融セクターの比率を上げた方がお客様のリターンにつながるので上げている。
上がりすぎて比率が崩れるのも全体のポートフォリオ構成的に良くないことなのですね。
今後やりたいことは?
今後の取り組みとしては以下のことを取り上げていました。
- TenBurgersのポートフォリオの構築
- GlobalStarsの銘柄組み換え
- 基本的なミーモ(ひふみ目論見倶楽部)の価値観の醸成とポートフォリオの構築
- より長期ストーリーへのポートフォリオの傾斜
ひふみ目論見倶楽部に基づいたポートフォリオの進捗率は大体90%だそうです。残り10%の構築を11月12月に進めていくそうです。
10月にThe Prime、Next Japanの組み換え、11月にTen Burgers、Global Starsの組み換えをするそうです。
また、以下の4つの分野についてのウエイトや具体的な銘柄を開示する考えとのことです。
- The Prime
- 未来ある時価総額1兆円規模の20~30社に60%程度投資しあるべき未来を供につくっていく切磋琢磨する関係性を持つ
- Next Japan
- ひふみが得意な分野。時価総額1000億円~1兆円規模の未来の日本を背負うような会社30銘柄程度(NEXTジャパン)15%
- Ten Burgers
- 10年で10倍になるかもしれない企業に投資。新規上場したばかりの企業には中々資金が集まらない。しっかりと企業を判断し1000億円(10%)を日本のポストIPOに投資をする
- Global Stars
- 日本企業には無い世界の優れたびっくり!のある企業への投資。余力も10%残しておく
主たる銘柄の詳しい話を聞けるのはとても楽しみです
わが家のひふみ投信23年10月度運用実績
ひふみ投信最後のパートはわが家の運用実績になります。
毎月の投資額は1万円、10月時点の損益率は7.91%になりました。
グラフ内の赤いラインは評価損益率です。振れ幅があり安定しませんがそれでも淡々と積み上げすることができる理由は以下の4つです。
- リスク許容の範囲内で投資している
- 大暴落ではないから
- 毎月の運用報告を定点観測しているので下落の要因がわかる
- 投資したお金が日本経済をぐるぐる回って活躍していると実感できる
信じて託す。お金が働いてくれることを実感できます。
ひふみワールド運用報告(ひふみワールド+、ひふみワールド年金)
以下は10月ひふみワールドの要約です。
ひふみワールド23年10月の運用報告要約
- 運用成績ひふみワールド
-4.76%ひふみワールド+ -4.77%ひふみワールド年金 -4.70 % - Microsoft、NETFLIXの台頭
- 米国消費者は三重苦状態
- 米国決済処理セクターは参入障壁の高い強固な収益構造がある
今月のナビゲーターは、ラヒミアン・ベーラドさんです。イランのテヘラン出身別府育ちの九州男児です。
先月比で現金比率が2.87%上がり、銘柄数は151と13銘柄減った要因とは?
ひふみワールドの主な指標を月次レポートより抜粋し表にしてた表です。
ひふみワールド | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | -4.76% | -3.78% | 0.16% | -0.09% | 7.85% | 7.14% | 0.02% | -0.47% | 3.34% | 5.12% | -6.13% | -2.60% | 10.08% | -6.01% | 1.01% | 4.09% | -3.24% | -0.29% | -5.08% | 6.14% | 0.34% | -10.99% |
現金比率 | 6.69% | 3.82% | 6.40% | 7.38% | 2.33% | 2.11% | 3.99% | 6.28% | 3.46% | 4.92% | 4.77% | 3.03% | 2.75% | 3.11% | 3.79% | 13.52% | 13.92% | 11.97% | 13.08% | 11.04% | 3.40% | 11.41% |
組入れ国比率 1位 | アメリカ 66.27% | アメリカ 68.93% | アメリカ 66.42% | アメリカ 64.04% | アメリカ 67.82% | アメリカ 69.56% | アメリカ 67.42% | アメリカ 65.63% | アメリカ 67.12% | アメリカ 66.68% | アメリカ 67.66% | アメリカ 68.35% | アメリカ 73.27% | アメリカ 73.11% | アメリカ 70.36% | アメリカ 61.57% | アメリカ 60.77% | アメリカ 62.66% | アメリカ 62.83% | アメリカ 64.63% | アメリカ 69.38% | アメリカ 61.70% |
組入れ国比率 2位 | イタリア 4.73% | ドイツ 4.65% | ドイツ 5.04% | ドイツ 5.31% | ドイツ 5.72% | ドイツ 5.33% | ドイツ 5.43% | 中国 5.04% | 中国 4.85% | ドイツ 5.19% | フランス 4.57% | フランス 4.87% | フランス 3.19% | 中国 3.18% | 中国 3.37% | ドイツ 3.25% | ドイツ 3.42% | ドイツ 3.64% | ドイツ 3.55% | ドイツ 3.53% | ドイツ 4.52% | ドイツ 3.25% |
組入れ国比率 3位 | ドイツ 4.62% | イタリア 4.22% | イタリア 4.24% | イタリア 4.02% | イタリア 3.95% | 中国 3.73% | 中国 3.23% | ドイツ 4.75% | ドイツ 4.79% | 中国 4.18% | ドイツ 4.40% | ドイツ 4.32% | ドイツ 3.16% | フランス 2.61% | フランス 3.20% | フランス 2.95% | フランス 3.11% | フランス 3.19% | イギリス 2.30% | 中国 2.26% | 中国 2.98% | 中国 2.93% |
組入れ国比率 4位 | フランス 2.76% | イギリス 2.64% | スイス 2.33% | 中国 2.97% | 中国 3.53% | イタリア 2.85% | スイス 3.06% | スイス 3.68% | スイス 3.86% | スイス 3.78% | スイス 2.74% | スイス 2.73% | 中国 2.76% | ドイツ 2.53% | ドイツ 3.17% | 中国 2.52% | イギリス 2.43% | イギリス 2.55% | フランス 2.19% | イギリス 2.11% | イギリス 2.24% | フランス 2.32% |
組入れ国比率 5位 | イギリス 2.63% | スイス 2.24% | イギリス 2.31% | イギリス 2.27% | 台湾 2.82% | 台湾 2.81% | イタリア 2.81% | イタリア 2.49% | イタリア 2.46% | イタリア 2.06% | 中国 2.60% | 中国 2.53% | スイス 2.41% | スイス 2.35% | スイス 2.32% | イギリス 2.46% | スイス 2.42% | 中国 1.95% | オランダ 1.93% | オランダ 2.05% | フランス 2.16% | オランダ 2.00% |
銘柄数 | 151 | 164 | 154 | 138 | 137 | 155 | 152 | 142 | 144 | 152 | 190 | 198 | 207 | 207 | 211 | 202 | 197 | 194 | 194 | 191 | 201 | 197 |
基準価額 | 16,840円 | 17,681円 | 18,376円 | 18,346円 | 18,363円 | 17,026円 | 15,892円 | 15,889円 | 15,964円 | 15,448円 | 14,695円 | 15,655円 | 16,073円 | 14,601円 | 15,534円 | 15,379円 | 14,775円 | 15,269円 | 15,314円 | 16,134円 | 15,201円 | 15,149円 |
米国金利の高止まりからいずれ引き下げの観測がある中、中々そうならない状況が続いているが、それは決して悪い事ではない。
金利引き上げ終了する時は大暴落している過去があるので、注視していた。
確かに過去のS&P500とFF金利を比較してみると、FF金利を下げた時に暴落している傾向が見て取れます。
人件費の高騰が予想以上に高くそんなに下げれないだろうとの予想しているがその影響はマイナスに出るのではないかと考えて現金比率を高めに維持したそうです。
米国は日本と違い人材の流動性が高く、高い給料の企業へ移りやすい環境にある反面、解雇も早いのです。
保有銘柄の推移:マイクロソフトが上位に躍進
10月の組み入れ銘柄上位10社は以下のとおりです。
組入順位/年月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 |
1位 | FERRARI NV 3.96 % | FERRARI NV 3.71 % | FERRARI NV 3.77% | FERRARI NV 3.62% | FERRARI NV 3.60% |
2位 | MICROSOFT CORPORATION 3.06 % | INTUIT INC 2.23 % | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.49% | PALO ALTO NETWORKS, INC 3.43% | PALO ALTO NETWORKS, INC 3.49% |
3位 | INTUIT INC 2.23 % | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.13 % | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.36% | ORACLE CORPORATION 2.70% | ORACLE CORPORATION 2.73% |
4位 | AMAZON.COM, INC 2.19 % | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.05 % | AMAZON.COM, INC 2.22% | INTUIT INC 2.66% | AMAZON.COM, INC 2.63% |
5位 | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.19 % | AMAZON.COM, INC 1.98 % | INTUIT INC 2.20% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.52% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.49% |
6位 | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.12 % | ORACLE CORPORATION 1.95 % | ORACLE CORPORATION 2.08% | ACCENTURE PLC 2.24% | INTUIT INC 2.37% |
7位 | DELL THECHNOLOGIES INC 1.95 % | INTEL CORPORATION 1.94 % | NETFLIX, INC 1.82% | TETRA TECH, INC 2.22% | INFINEON TECHNOLOGIES AG 2.22% |
8位 | NETFLIX, INC 1.93 % | DELL THECHNOLOGIES INC 1.91 % | THE HERSHEY CO 1.71% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 2.15% | ACCENTURE PLC 2.19% |
9位 | EMERSON ELECTRIC CO 1.73 % | EMERSON ELECTRIC CO 1.81 % | EMERSON ELECTRIC CO 1.71% | AMAZON.COM, INC 2.08% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 2.13% |
10位 | TETRA TECH, INC 1.65 % | THE HERSHEY CO 1.71% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 1.64% | INFINEON TECHNOLOGIES AG 1.81% | TETRA TECH, INC 2.11% |
上位10銘柄合計 | 23.01 % | 21.43 % | 22.01% | 25.44% | 25.95% |
Microsoftが組入れ銘柄2位に上がってきました。
ひふみ投信でも組み入れられているMicrosoftはひふみワールド4つのポートフォリオ世界観で言うところのテクノロジー分野にあたります。
ネットワークセキュリティとDXの観点で好意に思っているとのことです。
- ブランド
- ラグジュアリー、顧客ロイヤリティ、価格決定力
- テクノロジー
- DX、セキュリティ、半導体
- 資本財
- 自動化、制御、反グローバル化、エネルギー効率
- ヘルスケア
- 生活習慣病、医療技術、医療サービス
直近の決算も好調。2023年11月1日より「Microsoft 365 Copilot」が正式にリリースされ、ChatGPTを開発したOpenAI発行株の49%を保有していることもあり、今後のAIビジネストップランナー候補企業でもあります。
実は、OpenAIは非営利法人であり株式を発行していないのですが、持ち株会社の子会社として営利法人のOpenAI Global, LLCがあり、その株式49%をMicrosoftが保有している仕組みなのです。
そして、この営利目的という観点で丁度記事を書いている1月17日、衝撃的な報道が世界に走りました。
OpenAI創業者CEOのサム・アルトマンが突然取締役会でCEOを解任されました。
「コミュニケーションにおいて一貫して率直でない」営利目的に走りすぎているというのが理由みたいです。
その後紆余曲折がありサム・アルトマン率いるOpenAIを辞めた人たちはMicrosoftに入社することになります。そして、今後OpenAIを辞めた社員はMicrosoft引き受けるとの動きもありましたが、結局90%以上の社員がサム・アルトマンについていくとの署名をしたため、OpenAIに戻ることになりました。(2023/11/22時点の情報)
ひふみワールドのMicrosoft買いが今後吉と出るか凶とでるか目が離せません。
NETFLIXについては、全世界で2億人以上もの有料会員による資金を元に魅力的なコンテンツを発信し続け、価格決定力があります。
amazonプライムは月額500円、NETFLIXは月額790円~ですが、オリジナルコンテンツの充実さやNETFLIXでしか見られない独占配信が多数ありつい見たくて加入してしまいます。
ベーラドさんいわく、アメリカではNETFLIXの1アカウントを数名でシェア出来ていたのが、仕様を変更に伴いシェアできなくなったそうです。
当然優良コンテンツが多いのでシェアていた人も見たいので個々で契約するようになり、11月に発表されて決算でもマーケットの予想を超える結果になりました。
米国消費者の三重苦
米国は世界一の消費大国です。その中でも個人消費はGDPの約70%、世界全体のGDPの約17%を占るくらい個人の消費意欲は凄いのです。
そして今、米国の個人消費者は日本とは比べ物にならないくらい以下の3つのことで苦しんでいるそうです。
- 貯蓄の切り崩し
- 学生ローン返済再開
- エネルギー価格高騰
それに加えてインフレによる生活コストの増加もあり米国消費者は苦しんでいていて、12月のクリスマス商戦も落ち込みが予測され企業側も見通しを切り下げているとのことです。
湯浅さんは、金利高止まりからの停滞、ローン返済なども想定して景気は後退する予測の一方、ラグジュアリー銘柄などの価格競争優位性のある企業へ集中投資し11月現在はフルインベストメント(現金比率を下げた状態)しているそうです。
ラヒミアンさんの紹介と注目の決済処理セクター
ラヒミアンさんの初回は以下のとおりです。
- 1998年8月、イランで生まれ大分県別府市で育つ
- 中学生の頃に株式投資を経験しマーケットに沼る
- その情熱は途絶えず、就活時にレオスの門を叩く
- 今年7月に株式戦略部配属
- 最近のマイブーム:ホットアイマスク
中学時代学校の朝礼前に日経新聞を読むくらい株式投資にのめり込んでいたそうです。まるでインベスターZの世界
そんなラヒミアンさんが米国の調査修行で特に感じたことは、参入障壁が高い超一流のビジネスモデルを持っている企業が多くスピード感やスケール感が日本とは違うと感じたそうです。
参入障壁が高い超一流なビジネスモデルの多さ(Blue-chip企業の多さ) 圧倒的なスピード感・スケール感(時価総額・事業規模・成長性) - 経営陣のクオリティ(インセンティブ設計・スキルセットともに)
- 株主価値最大化への極端な前傾姿勢
- 株主還元に対する柔軟なマインドセット
- 経営陣と投資家の距離感(緊密・スピーディ・高コンテクスト・数字ベース)
- 米国のアナリストの積極姿勢、一方で際立つ日本人アナリストの綿密な分析
- IR(投資家対応)に期待される役割の違い
米国って本当にあらゆる面ですごい!世界一消費するし、世界一稼ぐし、ある意味一番欲望に忠実な国で人生を謳歌していそう
そんな一流企業が多い米国の中で、今回は決済処理セクターのお話をしてくれました。
決済処理セクターの上位2銘柄であるビザ(ティッカーコード:V)とマスターカード(ティッカーコード:MA)の世界シェアは実に74%になります。ちなみにJCBは1%です。
では、なぜそこまで独占状態になることができるのか、そして儲けの源泉とはどこなのでしょうか。ラヒミアンさんが決済処理の仕組みを語ってくれました。
消費者が仮に10,000円の買い物をしたと仮定します。そうするとお金の流れは概ね以下のようになります。
決済の流れ | 支払い額 | 受取額 | 手数料 | 備考 |
消費者 | 10,000円 | - | - | カードポイント還元 |
カード発行会社 | 9,850円 | 150円 | 内:1.5% | ポイントの源泉に |
国際ブランド (全世界) | 9,820円 | 30円 | 内:0.3% | カード発行会社が国際ブランドを活用 |
加盟店管理会社 | 9,770円 | 50円 | 内:0.5% | |
加盟店 | - | 9,770円 | 合計2.3% | カード決済の手数料は加盟店が持つ |
消費者が10,000円のクレジット決済をすると、加盟店が受け取れる金額は約9,770円になり、約2.3%の手数料となるわけです。
その手数料はカード発行会社が全て貰えるわけではなく、元締めのビザやマスターカードなどの国際ブランドへの手数料、加盟店管理会社の手数料が引かれた金額を受け取ります。
カードを使用する消費者は地域や国内だけで使うわけではないのでどうしても国際ブランドに最終的に行きつくので、世界中の加盟店からの0.3%という微々たる手数料がつもりに積もって莫大な収益になるというビジネスモデルなのです。
今後もキャッシュレスの追い風が進むので注目のセクターになります。
ちなみにひふみが投資していて度々組入れ上位銘柄にも上がるGMOペイメントゲートウェイ株式会社は加盟店管理会社の位置づけになり、決済代行を一手に引き受けている優良企業になります。
そんな企業を2013年から追い続けている個人投資家でひふみ投信仲間でもあるヒロキさんのGMOPGに対するブログ記事が参考になりかつカード決済セクターの参入障壁の高さを感じさせる内容が盛り込んでありますので是非一読してみて下さい。
【参考記事】Hiroki Capital Works 投資を通じて社会に貢献します:GMOPG (133)
わが家のひふみワールド10月度運用実績
10月までの損益率は9月の11.28%からさらに下がり5.59%になりました。
ひふみ債券ファンド運用報告(ひふみらいと・まるごとひふみ)
ひふみ債券ファンド月次運用報告要約は以下のとおりです。
ひふみ債券ファンド23年10月
- ひふみ投信マザーファンド-2.99%ひふみワールファンド-4.65%ひふみグローバル債券マザーファンド-1.62%
- ひふみらいと:-1.87%
- まるごとひふみ15(株式15%):-1.97%
- まるごとひふみ50(株式50%):-2.70%
- まるごとひふみ100(株式100%):-3.73%
- 通貨分散は、米ドル(46.25%)、ユーロ(24.74%)、日本円(21.6%)、他4.2%
- ひふみグローバル債券マザーファンドの1/31時点での基準価格は8,586円
ひふみグローバル債券マザーファンド主要数値表
次にひふみライト(ひふみグローバル債券マザーファンド)の主な指標を月次レポートより抜粋し表にしてみました。単月で見るよりも表にする事で変化が分かります。
ひふらいと (ひふみグローバル債券マザーファンド) | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | -1.87% | -2.30% | -1.17% | -1.04% | 0.65% | 0.14% | 0.03% | 1.47% | 0.12% | 1.70% | -1.86% | 1.07% | -0.74% | -3.62% | -1.35% | 1.91% | -2.43% | -0.67% | -1.99% | -0.37% | -1.35% | -1.96% |
現金比率 | 20.15% | 19.89% | 19.97% | 21.48% | 14.86% | 5.14% | 19.82% | 24.23% | 10.93% | 13.16% | 13.14% | 14.27% | 10.09% | 10.81% | 12.24% | 15.72% | 12.71% | 24.53% | 23.04% | 26.78% | 32.85% | 27.37% |
国債比率 | 52.93% | 53.60% | 54.69% | 21.48% | 57.25% | 54.94% | 54.34% | 52.60% | 52.83% | 52.05% | 49.19% | 50.56% | 50.57% | 50.75% | 50.82% | 48.39% | 48.11% | 47.84% | 47.76% | 47.08% | 54.84% | 58.22% |
住宅ローン担保証券比率 | 9.67% | 9.65% | 9.42% | 9.55% | 9.55% | 9.11% | 8.71% | 6.25% | 6.31% | 6.18% | 9.14% | 9.17% | 9.56% | 9.42% | 9.66% | 9.49% | 9.84% | 9.14% | 8.89% | 9.12% | 4.51% | 6.50% |
特殊債比率 | 1.51% | 1.48% | 1.42% | 1.81% | 1.77% | 2.99% | 2.88% | 2.87% | 2.91% | 2.85% | 2.81% | 2.78% | 2.93% | 2.90% | 2.76% | 2.69% | 5.46% | 5.03% | 7.76% | 7.43% | 6.94% | 5.40% |
社債比率 | 29.39% | 28.75% | 27.68% | 26.35% | 26.12% | 24.82% | 23.68% | 23.38% | 24.17% | 22.87% | 22.96% | 22.77% | 23.97% | 23.33% | 21.74% | 20.90% | 21.14% | 12.94% | 9.89% | 7.04% | 5.31% | 5.15% |
国際機関債比率 | 1.26% | 1.24% | 1.23% | 1.81% | 1.18% | 1.13% | 1.08% | 1.07% | 1.05% | 1.04% | 1.03% | 1.04% | 1.08% | 1.06% | 1.04% | 1.04% | 1.01% | 0.96% | 0.94% | 0.83% | 0.79% | 0.77% |
債券先物取引比率 | -16.91% | -16.66% | -16.43% | -16.13% | -12.68% | ― | -12.34% | -12.24% | – | – | – | -2.36% | – | – | – | – | – | -2.16% | – | – | -6.06% | -3.40% |
地方債比率 | 2.00% | 2.05% | 2.02% | 1.95% | 1.95% | 1.86% | 1.83% | 2.87% | 1.81% | 1.84% | 1.72% | 1.78% | 1.79% | 1.74% | 1.74% | 1.77% | 1.72% | 1.72% | 1.71% | 1.72% | 0.83% | – |
資産別比率 海外債券/国内債券 | 75.11%/21.65% | 74.69%/22.08% | 74.71%/21.74% | 72.65%/22.00% | 74.9%/22.92% | 72.31%/22.55% | 65.95%/22.06% | 65.95%/22.06% | 68.30%/20.77% | 65.76%/21.08% | 63.94%/22.92% | 64.45%/23.64% | 66.57%/23.34% | 65.92%/23.27% | 64.59%/23.18% | 61.80%/22.48% | 67.09%/20.20% | 57.44%/20.19% | データ無し | データ無し | データ無し | データ無し |
銘柄数 | 35 | 36 | 36 | 37 | 38 | 37 | 36 | 36 | 37 | 35 | 34 | 34 | 34 | 35 | 35 | 34 | 38 | 33 | 31 | 27 | 27 | 27 |
基準価額 | 8,694円 | 8,860円 | 9,069円 | 9,176円 | 9,257円 | 9,197円 | 9,178円 | 9,178円 | 9,045円 | 9,034円 | 8,883円 | 9,051円 | 8,936円 | 8,977円 | 9,314円 | 9,441円 | 9,264円 | 9,495円 | 9,559円 | 9,753円 | 9,789円 | 9,923円 |
※種別比率・組入れ銘柄数はひふみグローバル債券より引用
※基準価格・騰落率はひふみらいとより引用
※ひふみらいとは、ひふみ投信マザーファンド・ひふみワールドファンドが各5%組み入れられております。
先月同様大きな変化はありませんでした。
日銀YCC(イールドカーブコントロール)再修正で柔軟化
日本銀行は10/31日の金融政策決定会合で、長短金利を操作するYCCの上限1%を超えることを容認しました。
Bloomberg-日銀がYCC運用を再修正、長期金利1%超え容認-緩和は維持
住宅ローンで考えるとフラット35の金利上昇が考えられます。(短期金利に連動する変動金利への影響はありません)
軟化させた理由はCPI(消費者物価指数)の見通しが高くなる可能性があるからです。
2024年度のCPI除く生鮮食品の見通しは+2.8%を予想していて、毎年の物価上昇率を2.0%にしている日銀としては少なからずインフレ抑制に動きたいという思惑です。
消費者もインフレ実感はさすがに感じるところでしょう。今までは原材料価格の高騰によるインフレでしたが今後は人件費や受給による実質的なインフレになっていくと推測されます
日本政策金利の見通しは?
長期金利については実体経済へ与える影響は短期金利と比べると警備であり、一方短期金利は企業への融資や住宅ローンの変動金利に関係していくので実態経済に与える影響は大きいです。
それを受けて福室さんが考える今後の見通しはYCCに関しては不確定だけれども形としてはすでに無くなっているとの見解で短期はマイナス金利を辞めそこから先の金利上昇しないと円の価値が下がっていく一方なので、実態経済とのバランスを取りながらかなり慎重に上げていくのではないかとの見通しでした。
金利には長期と短期があるというくらいは覚えていた方がよさそうです
米国は10月金利上昇、11月金利低下で高止まり感は最終局面に
米国のFF金利は、日本とは比べ物にならないくらい高い状況です。以下のグラフは、米国政府の政策金利と10年債券の金利チャートです。
赤いチャートがFF金利、青いチャートが10年金利です。
直近のFOMCでの会合で利上げは見送られ5.5%で推移しています。今後の見通しとして、
- インフレ期待は安定
- 政策赤字の増加→債券需給の悪化
- 実質金利、タームプレミアムが上昇
福室さんが一番注視したのは財務省が発行した国債の発行計画何年債をどれだけ出すんだというところでした。
ハッコウケイカクナンネンサイ?
3か月に一回資金調達・市場の安定性と信頼性の確保のために長短債券をどれくらい発行するか決める計画なんだって
受給のバランス的に8月は長期債をたくさん出さなきゃいけない状況だったのが短期債に集中したことで受給バランスが悪くなり金利が低下したそうです。
来月からは「ひふみらいと」「まるごとひふみ」に関してはオンデマンド配信へ移行するそうです。
我が家のひふみらいと23年10月度運用実績
10月までの損益率は-7.71%となりました。2022年1月の投資来からマイナスが続いています。
ひふみの夜会Q&Aコーナー
ひふみアカデミーQ&Aで、受益者と運用メンバーの本音のぶつかり合いから出るトークが充実しており、運用メンバーの深い思考を鑑みることができます。
そして時折入るジョークや笑いがとても魅力なコーナーです。
各質問内容を私なりに咀嚼しながら書いています。一字一句もれなくそのまま記載しているわけではありませんので、その点はご了承ください。
【質問1】ひふみ投信、ひふみプラスについて
藤野さん:正しい、誤っているを考えてもしょうがない。新しい価値観に従ってお客様の為にリーダーシップを取ってベストな行動を行った。
ひふみ目論見俱楽部はまだ始まったばかり。藤野さんの受益者・株主・社員との対話は続いているので良い方向に向かうと良いですね。
藤野さん:競合ファンドとインデックスと現金との闘いは日々意識している。毎日勝つことはあり得ないが、長期投資とはいえ負けが多ければダメなので勝ちが多くなるように日々意識している。
藤野さん:日中は営業業務があるので逗子の自宅の発注システムで、深夜1時~3時くらいの間発注処理を集中してずっとしていた。ダイナミックに変えたので11月が楽しみ。
逗子市で一番株式を発注したのではと発言していましたが4000億円ならそりゃそうだろと思いました。ユーモアがあるのが藤野さん、ひふみの魅力でもあります。
【質問2】ひふみワールド、債券ファンドについて
湯浅さん:旅行なんかはいいですよね。現地に行くことはとても有益で、色々な価値観を見ることが大事で僕はチップを渡す文化が好き。僕はおじさんなんでNHKのニュース番組の特集なんかを見ますが、本当なのかはわからないので、自分の意見を持つ事が大事。
ベーラドさん:弊社は申請が厳しいので昼夜逆転していません。ただ出張中は夜にミーティングする場合もある。福室さん:世界中の債券を買っているので場合によっては現地時間で買わなければならない時は買う。欧州時間は16時ころになるとマーケットが空くので問題ない。我々が取り引きしている米国債やメキシコ債ですらアジア時間で取引できる。
ワールドでの運用は時差との闘いでもあるのでしょうがITの進んできた現代ではマーケットの取引時間や仕組みも多彩になり寝不足にならなくても済むのですね。
ひふみ新メンバー周さん
周 歓(Huan Zhou)さんが新たなひふみ運用チームのメンバーに加わりました。以前ひふみ投信の運用メンバーだったシャンシャンさんのお知り合いだそうです。
中国出身で来日して12年目になるそうです。
好きな食べ物は天丼と天津飯、ちなみに天津飯は中国には存在しなくて日本に来て初めて食べて美味しかったからというギャクをかましてくれました。
10年間、日本の生命保険会社で外国株の投資チームに所属し新興国の株式を中心にアナリストとして活躍していたそうです。
タイやインド等のアジア新興国の今後の成長性は期待できますしThe Global Starsでの活躍を期待しています。周さんよろしくお願いします。
SBI証券iDeCo「ひふみ年金」「ひふみワールド年金」運用状況
iDeCoでひふみ年金、ひふみワールド年金を運用しています。
23年10月時点運用実績は以下のとおりになっております。全世界インデックスと併用している運用です。
インデックスの破壊力がすごいですが、取り崩しは10年以上先になります。ひふみ目論見俱楽部の10年目線での運用に期待します。
信託報酬は直販の信託報酬(資産形成応援団を除く)よりも低いので所得税控除、受け取り時控除の税制優遇を教授できる方であれば検討の余地はあります。投資信託「ひふみ」シリーズをiDeCoで運用するのであればSBI証券がおすすめです。
- 口座開設手数料
無料 - 運営管理手数料
無料 - 多彩な商品ラインナップ
アセットロケーションで運用先を考える
アクティブファンドは信託報酬が高いところが利用者に最初に敬遠されがちですが、税制優遇される枠で運用するのであればむしろ期待リターンが高い銘柄を選定したほうが有利になります。
以下の大江英樹さんのコラムがとても参考になりますのでよかったら参考にしてみてください。商品をどこで運用するかを決めることを、アセット・ロケーションと言うそうです。
10月までの個人の投資信託「ひふみ」シリーズ運用成績
10月の個人の投資信託「ひふみ」シリーズ運用成績も3銘柄合計でプラス圏内を維持するようになり順調です。
3銘柄合計投資成績は以下のとおりです。
- 投資元本453,005円
- 評価額479,263円
- 損益額
+26,258円 - 損益率
5.796 %
もう少しで評価額は大台の50万円に達しそうです。日本株がかなり好調なのであと1,2ヶ月の間には達成しそうな勢いです。
まとめ:藤野さん、不退転の決意でひふみ投信4,000億円規模のポートフォリオ大変革を実行
やはり一番のインパクトはひふみ投信4,000億円規模のポートフォリオ大変革。
藤野さんは自身のFacebookにて、確信をもって実行したこと、そして成果が出なかった時の決意を綴っていました。
個人的な感想ですが、成果は出ると信じて応援しますが未来はどうなるかわかりません。
退路を断つ姿はかっこいいですがどんな形であれ日本を引っ張っていく存在であってほしいです。
それではまた、来月の報告会でお会いしましょう。
ひふみ投信の無料の口座開設はこちらから
2023年10月のひふみアカデミー情報は以下の記事をご覧ください。
我が家の家計簿・投資実績・資産も公開しています。子育て世代の資産形成を試行錯誤しながら取り組んでいる過程を発信しています。失敗した内容も記事にしていますので参考になれば幸いです。
3年間の資産形成で得た役立つアイテムやサービスやアプリをまとめました。以下の記事からご覧ください。
※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。くれぐれも投資は自己責任・自己判断でおねがいいたします。