ひふみアカデミー10月要約|2DYS制でAIとS&P500を深堀り解説
投資信託「ひふみ」シリーズを運用しているレオス・キャピタルワークスでは、毎月初旬に先月の運用報告を受益者に向けて発信しています。
発信方法は、月次レポートの資料と動画です。受益者から寄せられる質問に対してもかなりのボリュームで対応しており、毎月全てを見る暇がないという方もいるでしょう。
しかし、運用はお任せでほったらかしでは値動きの振れ幅、暴落、地政学的リスクでマーケットが不安定になった場合、不安になり、解約してしまう場合があります。
せっかく投資を始めたのに、一時の暴落でその後の上昇相場を取り逃す可能性があることはなんとしても避けてもらいたいです。
そこで本記事では投資初心者にもわかりやすく、楽しく私の運用成績も交えながら投資信託「ひふみ」シリーズの運用報告会をまとめてお伝えします。
2023年10月の報告会からは試験的に2日間制になりました。
初日は「ひふみ投信、ひふみプラス」二日目は「ひふみワールド、ひふみグローバル債券、まるごとひふみ」です。
この記事でわかること
- ひふみアカデミー10月運用報告会の要約
- 投資信託「ひふみ」シリーズ2023年9月の運用成績簡潔に
- 40代子育て世代の投資信託「ひふみ」シリーズ25ヶ月目の運用成績参考に
- 投資信託「ひふみ」シリーズを保有する握力が付く
毎月の運用報告をチェックすることで、経済、企業、投資に興味を持つようになり世の中がカラフルに見える投資家が増えてくれると大変うれしいです。
直販口座開設者にはひふみアカデミー資料がメールで送られてきます。
基準価格が月ベースで5%下落した時はや重大な地政学的リスクや金融危機が起きた場合もメールで状況報告してくれるので安心して長期投資を継続することができます。
5年以上投資継続すると資産形成応援団という制度があり、0.1%~0.4%(銘柄別)信託報酬相当額の還元があります。
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ひふみ投信運用報告(ひふみプラス、ひふみ年金参考)
8月の夏枯れ相場と呼ばれるアノマリー相場から回復するかと思われた9月の株式市場では、月末にかけ金融引き締めが長期化するとの観測や、政府機関の閉鎖懸念から米長期金利が大幅に上昇したことを受け下落しました。TOPIXの配当込み騰落率は0.51%でした。
一方ひふみ投信の騰落率は-0.14%となり、TOPIXに対しアンダーパフォームしました。
ひふみ投信の運用状況がどうだったのかを見ていきましょう。以下は9月のひふみ投信運用の要約です。
ひふみ投信23年9月の運用報告要約
- 1ヶ月騰落率ひふみ投信
-0.14%ひふみプラス -012%ひふみ年金 -0.11%
(TOPIX配当込0.51%) - ひふみ目論見俱楽部の特設ページ開設
- 大企業を変革に導いて日本の株式市場の健全化を図るJPXの手腕に注目
- 内藤さんの四季報・景気ウォッチャー調査をAI分析で企業を調査
ひふみ目論見俱楽部の特設ページが開設しました
先月9月に発表したひふみ目論見俱楽(ミーモ)の特設サイトが開設されました。
サイト内には、社内報のニュースレターもe-bookで読めるようになっており、より一層ひふみ運用メンバー、レース社員のことも理解できる内容になっています。
ニュースレター内では、レオスメンバー個々で10年後を想像してみた内容が書かれており、とても楽しく拝読しました。
ドラえもんの歌「あんなこっといいいな♪出来たらいいな♪」の歌詞を思いながら私も想像してみました。「自動運転の車内で快適に過ごしたい!そのためにも全く車酔いしない車が出来て欲しい!」と思いました。
そんな人間の思考から様々なアイディアや産業が生まれてきたのでしょう。暗い未来を想像しても楽しく生きることはできないですからね。
ひふみ目論見俱楽部の概要
インフレ時代に突入し、ひふみ投信ファンドマネージャーの藤野さんは10年後の日経平均は10万円になるだろうと予測し、ひふみ投信の基準価格は30万円になるだろうと強気の予想を立てていました。
しかし、その未来がイイ未来なのか悪い未来なのかは分からなく、投資している人としていない人の格差が広がる恐れがあると言及しています。
富める者がさらに富を拡大し、貧しい人は這いあがることが出来ない。現在の米国が一部の富裕層が富を独占している状態なのですから、日本は米国の後を追う国なのでいずれ同じような未来が来ることが想像できます。
そんな悪い日本の未来を吹き飛ばすべく、ひふみ目論見倶楽部では「未来を創る ありたい未来へ社会を前進させる存在へ」を目的に設立されました。
以下はひふみ目論見俱楽部の概要です。
ひふみ10年先の投資戦略 | ひふみ目論見倶楽部 |
愛称 | ミーモ |
サブタイトル | わくわくと未来の作り方 10年後の未来を妄想しよう |
設立の目的 | 未来を創る ありたい未来へ社会を前進させる存在へ |
計画の背景 | ・ChatGPTの到来で短期目線では勝てない ・インデックス至上主義の動き |
10年後の検討材料 | 大きく3つのテーマにて検討 |
実際の投資戦略 | 4つの分野へ分けて投資 |
目指すべき姿 | 未来の羅針盤になるような会社になりたい 受益者にはめちゃくちゃイイ成績でお返しする |
投資信託には、必ず目論見書という投資信託の投資内容や戦略や想定利回り等が記載されている書類があります。
目論む(もくろむ):囲碁用語が語源、作戦を立てる行為のこと。
ひふみの今後の投資内容についてのプロジェクトなのでピッタリのネーミングだと思いました。
以下の記事でひふみ目論見俱楽部について詳しく解説していますので併せてみて下さい。
藤野さんの9月ひふみ投信投資行動と今後の展望
9月の投資行動としては、銘柄数を少し増やしたこと、現金比率を少し上げたことで国内株式比率が89.36%から88.83%となったそうです。
以下はひふみ投信の主な指標を月次レポートより抜粋した表です。
ひふみ投信 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | -0.14% | -0.11% | 1.81% | 5.62% | 3.86% | 1.19% | 0.61% | 1.49% | 2.74% | -3.57% | 1.26% | 0.2% | -4.18% | 1.95% | 2.14% | -3.04% | 0.54% | -4.01% | 4.38% | -0.94% | -11.70% |
現金比率 | 5.48% | 4.86% | 3.49% | 3.95% | 6.04% | 6.53% | 7.74% | 6.67% | 5.87% | 7.26% | 11.00% | 10.83% | 13.40% | 10.88% | 11.67% | 11.79% | 9.23% | 13.85% | 6.23% | 4.47% | 10.72% |
大型株 | 75.28% | 75.36% | 75.83% | 74.88% | 71.58% | 69.69% | 68.68% | 69.10% | 68.23% | 66.77% | 63.34% | 65.58% | 63.18% | 64.88% | 63.55% | 63.29% | 65.59% | 60.93% | 67.70% | 64.55% | 54.87% |
中小型株 | 17.42% | 18.17% | 19.21% | 19.69% | 20.73% | 22.05% | 21.83% | 22.41% | 24.22% | 24.15% | 23.97% | 21.53% | 21.10% | 21.93% | 22.66% | 22.64% | 22.69% | 22.73% | 23.57% | 28.20% | 31.35% |
超小型株 | 1.81% | 1.61% | 1.46% | 1.48% | 1.65% | 1.73% | 1.75% | 1.82% | 1.68% | 1.83% | 1.69% | 2.06% | 2.32% | 2.32% | 2.12% | 2.28% | 2.49% | 2.48% | 2.50% | 2.78% | 3.07% |
銘柄数 | 307 | 302 | 298 | 297 | 294 | 298 | 291 | 282 | 275 | 273 | 270 | 257 | 265 | 261 | 252 | 251 | 240 | 243 | 262 | 264 | 276 |
アクティブシェア | 67.34% | 67.19% | 67.03% | 67.19% | 70.02% | 70.66% | 71.10% | 72.00% | 72.48% | 73.79% | 75.02% | 71.39% | 72.07% | 71.11% | 70.98% | 74.27% | 73.79% | 74.47% | 69.12% | 70.15% | 74.72% |
基準価額 | 63,604円 | 63,690円 | 63,759円 | 62,625円 | 59,293円 | 57,089円 | 56,418円 | 56,075円 | 55,250円 | 53,774円 | 55,766円 | 55,070円 | 53,054円 | 55,367円 | 54,309円 | 53,172円 | 54,837円 | 54,545円 | 56,821円 | 54,437円 | 54,955円 |
※大型株 :3,000億円以上
※中小型株:300億円以上3,000億円未満
※超小型株:300億円未満
表を見てもわかる通り、超小型株の比率が上昇し、銘柄数も徐々に増えています。
銘柄数が年初から30銘柄ほど増えています。割安な超小型株を購入している可能性があり、今後も銘柄数は増えていくことが予測されます。
ひふみユーザーは、長期つみたてしている方々が多いので潤沢な投資資金を使って仕込んでいるのでしょう。
10月は長期目線の組み入れ銘柄を大きく変更中
藤野さんは、ひふみ目論見俱楽部(ミーモ)をベースに組み入れ銘柄を大きく変更していると明言していました。11月のひふみアカデミーではどのような銘柄が組入れられているかとても楽しみになりました。
未来予測は難しいが、技術やトレンドは今から見えており、それを基に投資戦略を検討するそうです。
近々、ホリエモンこと堀江貴文さんとの対談も配信される予定で、10年後の未来について存分に堀江さんが独壇場で語られたそうです。
堀江さんのファクトを積み上げた未来予測はとても腹落ちする内容ばかりなのでより現在の技術の行きつく先の解像度が上がる内容になるのではないでしょうか。
日本企業の変化と日本取引所グループ(JPX)東京証券取引所の社長岩永さん
藤野さんは常々日本の企業が変わりつつあるとお話されていましたが、その大きな原動力になっているのは、日本取引所グループ(JPX)である東京証券取引所の社長である岩永さんのリーダーシップが一因にあるそうです。
岩永さんは藤野さんの昔からの友人で投資を根付かせるための全国キャラバンを一緒にやった仲だそうです。
彼は、入社時日本取引所を稼げる会社にしたいと言ったそうです。現在の日本取引所の株価チャートをご覧ください。
2023年の年初から日本株式市場が改善・海外マネーが集まってきたことによる上昇に伴い、日本取引所の株価も急上昇しています。
また、業績指標もとても良い状況です。
- 時価総額1.56兆円
- PER27.1倍
- ROE15.0%市場には8%以上にしなさいと言及している
- PBR3.4倍市場には1%以上にしなさいと言及している
- 営業利益率53.8%
- 純利益率37.8%
さすがに言及している主要な指標はクリアしています。
最近の証券業界の動きでも以下の様な取り組みが進みました。
- TOPIX銘柄2025年1月より2割除外
- 東証プライム177社スタンダードに移行申請(10/20より)
一つは、指数であるTOPIXの銘柄厳選です。現状TOPIX指数に属している銘柄は2023年7月末時点では2,158銘柄ですが、2025年1月末からは段階的ウエイト低減銘柄として439社除外されるそうです。
そして、昨年の東証再編時に、プライム市場上場の要件に満たない企業については期間限定でプライム市場へ上場させていましたが、その期限が切れることで、自主的にプライム市場要件に満たない企業がスタンダード市場への移行申請をしました。
流動性の少ない企業や時価総額が100憶円以下の企業を除外し、プライム市場の価値を高めて海外マネーを呼び込み上場企業の流通時価総額向上の取り組みが目的になります。
一方で日本取引所の主な収益源を探ると、見え方は変わってきます。
- 株取引に伴う証券会社からの収入
- 時価総額に応じた上場企業からの支払い
- 相場情報利用料
- 企業の清算手数料などの「清算関連」
- 上場料金などの「上場関連」
- 株価・指数情報の配信などによる「情報関連」
株式の流動性を高め、企業の上場・区分流動を高めることで日本取引所の収益は向上する仕組みになっています。
岩永さんが入社時に稼げる会社にしたい!と言った通りのキャッシュポイントを築きつつあります。
とは言え、数十年動かなかった大企業を変革に導いて日本の株式市場の健全化を図る手腕は本当にすごい事だと思いますし、今後もどんどん変革していってほしいです。
組入れ上位10銘柄は順位変動有りも、先月と同一銘柄
組入れ上位10銘柄をご覧ください。
組入順位/年月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 |
1位 | 楽天銀行 2.47 % | 東京エレクトロン 2.54% | 東京エレクトロン 2.50% | 東京エレクトロン 2.45% | 東京エレクトロン 2.39% | 楽天銀行 2.27 % | アドバンテスト 3.13 % | アドバンテスト 2.80% | 三菱UFJ-FG 2.43% |
2位 | 東京エレクトロン 2.42 % | 楽天銀行 2.09% | 楽天銀行 2.38% | 楽天銀行 2.30% | 楽天銀行 2.27% | ソニーグループ 2.12% | ソニーグループ 2.00% | 三菱UFJ-FG 2.32% | アドバンテスト 2.42% |
3位 | 三菱UFJ-FG 2.16 % | 三菱UFJ-FG 1.97% | ソニーグループ 2.05% | 東京海上-HD 2.04% | ソニーグループ 2.13% | 日本電信電話 1.85% | ディスコ 1.80% | 東京海上-HD 1.99% | 東京海上-HD 1.90% |
4位 | ソニーグループ 1.90 % | ソニーグループ 1.87% | 東京海上-HD 2.04% | ソニーグループ 2.02% | 東京海上-HD 2.08% | 東京海上-HD 1.84% | 日本電信電話 1.78% | ソニーグループ 1.92% | 第一生命-HD 1.86% |
5位 | 日本電信電話 1.84 % | 日本電信電話 1.75% | 三菱UFJ-FG 1.94% | 三菱UFJ-FG 1.83% | 日本電信電話 1.73% | 東京エレクトロン 1.75% | 東京海上-HD 1.74% | 三井住友-FG 1.79 % | 三井住友-FG 1.82% |
6位 | 三井住友-FG 1.56 % | インターネットイニシアティブ 1.45% | 日本電信電話 1.69% | 日本電信電話 1.79% | 三菱UFJ-FG 1.66% | インターネットイシアティブ 1.72% | インターネットイニシアティブ 1.70% | 日本電信電話 1.79% | 日本電信電話 1.79% |
7位 | インターネットイニシアティブ 1.39 % | 三井住友-FG 1.41% | 第一生命ホールディングス 1.60% | インターネットイシアティブ 1.56% | インターネットイシアティブ 1.65% | 味の素 1.57% | GMOペイメントゲートウェイ 1.65% | 第一生命-HD 1.75% | GMOペイメントゲートウェイ 1.77% |
8位 | トヨタ自動車 1.37 % | MICROSOFT CORPORATION 1.37% | インターネットイニシアティブ 1.51% | 第一生命ホールディングス 1.53% | GMOペイメントゲートウェイ 1.55% | 三菱UFJ-FG 1.56% | 味の素 1.63% | インターネットイニシアティブ 1.70% | ディスコ 1.55% |
9位 | MICROSOFT CORPORATION 1.35 % | メルカリ 1.30% | GMOペイメントゲートウェイ 1.45% | GMOペイメントゲートウェイ 1.52% | アドバンテスト 1.47% | GMOペイメントゲートウェイ 1.52% | 三菱UFJ-FG 1.56% | ディスコ 1.55% | 味の素 1.55% |
10位 | メルカリ 1.27 % | トヨタ自動車 1.28% | 三井住友-FG 1.41% | SMC 1.42% | オリエンタルランド 1.42% | 第一生命ホールディングス 1.49% | 伊藤忠商事 1.53% | GMOペイメントゲートウェイ 1.64% | インターネットイニシアティブ 1.54% |
上位10銘柄合計 | 17.73 % | 17.02% | 18.49% | 18.46% | 18.37% | 17.71% | 18.53% | 19.40% | 18.63% |
楽天銀行が9月半ばから急騰し、9月26日には一時2,747円になり4月上場後最高値を更新しました。
何で急騰?と思いましたが、どうやら空売り勢の誤算があったようです。
【ニュース記事】楽天銀行の株価急騰劇、背景に”空売り勢の誤算”があった?
そういった要因があったのか、組入れ銘柄比率1位になりました。
楽天銀行は証券口座とマネーブリッジすると金利が0.1%になり、わが家のサブ口座として大活躍してくれています。楽天色々言われていますが応援したいですね。
今の時代、ネット銀行の活用は必須と言えます。
- 地銀、メガバンクよりも金利が高い
- ネットで完結
- 振込手数料が無料(限定)
- コンビニATMで24時間365日取引可能
これだけのメリットがあるのに使わない手は無いですよね。わが家もネット銀行を活用して家族の口座間を自動で入出金する仕組みを作っています。以下の記事で詳しく説明しています。気になる方は是非参考にしてください。
【関連記事】共働夫婦き必見|住信SBIネット銀行で給与口座をらくらく口座自動仕分け構築方法
「ひふみ投信」は、SBIの傘下なので住信SBIネット銀行の株は買えません。だから楽天銀行株を買っていると言っていました。
私たち一般投資家はそんな縛りが無いので住信SBIネット銀行の株を買ってみるのも良いかもしれません。
AIを活用したデータと取材の融合とは?【内藤さん談】
ひふみ投信についてのパートが終了し、次にアナリストが今伝えたいことのパートです。
今月は、内藤さんの回で、「AIを活用したデータと取材の融合」をテーマとしたお話で、非常に興味深い内容でした。
AIを活用する目的は、目に見えない言語をデータ化し、何が今の世の中で起きているのかを目で見て取材する先の企業を発掘することです。
景気ウォッチャー調査、会社四季報を分析
データ元として活用した素材は以下の2つです。
- 景気ウォッチャー調査:
地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握するために社長・代表者へ調査する - 会社四季報:
東洋経済記者が上場企業を取材し業績予想やコメントなどを記載
上記の情報には、代表者のコメントや記者のコメントなどの言語情報が大量に含まれております。膨大な言語情報を数値化して分析し、企業のセンチメントや業種別の経済の状況を確認することができます。
分析結果から市場動向をより効果的に理解でき、内藤さん含むファンドマネージャー新たな投資判断材料を探すと言った内容です。
このように、収集された情報のなかから傾向や関連性を見出す分析手法をデータマイニングと言い、近年、マーケティングやビジネスに活用されています。
業種別に詳細を分析する
AIによって景気ウォッチャー調査、会社四季報のコメントや
内藤さは、詳細な業種別に分けて言語データを分析していました。
株式市場の業種は33種類あります。例えば、小売、アミューズメント、食料品、化学、医薬品、海運、サービスと言った業種です。
一口に小売業といっても「百貨店」「商店街」「飲食店」「高級レストラン」などの詳細に分類すると、それぞれ景気状況や循環サイクルは違います。
AIと会社四季報・景気ウォッチャー調査を駆使する事で各業界の細かいトレンドを把握でき、かつAIが今調査した方がよい業界を教えてくれるそうです。
内藤さんたちアナリストはAIの調査指示を確認し疑問に思いつつも調査すると新たな視点が見えるそうです。
私の会社でもSalesforceで顧客データやビジネスプロセスのビックデータをAIが学習し、予測分析することで最適な営業支援を提案してくれます。
そういえば、最近、エコノミストのエミン・ユルマズさんが会社四季報を全部見て様々な法則を見つけて投資判断を行っている動画を見ました。
【PIVOT】【プロ解説】エミンユルマズ直伝“いい会社を見抜く”四季報スキルセット/任天堂の強さは自己資本比率/株価チャートは一番最後に見る/2030年日経平均株価予想【MONEY SKILL SET EXTRA】
以下は四季報を見るポイントの一部抜粋です。
- 企業の見出しランキングのネガポジ比率を参照し市場の景気を把握
- 気になる銘柄の前後10ページを見ると業界を把握できる
- 1週目読んだときの付箋は200枚くらい。2週目はオーナー社長に注目する
アナログ的なポイントが沢山ありますが、こういった考察とAIが組み合わさると最強かもしれませんね。
わが家のひふみ投信23年9月度運用実績
ひふみ投信最後のパートはわが家の運用実績になります。
ひふみ投信の復調に連動し、わが家の評価損益も少しずつですが上向いてきております。9月時点の損益率は11.69%になりました。
グラフ内の赤いラインは評価損益率です。振れ幅があり安定しませんがそれでも淡々と積み上げすることができる理由は以下の4つです。
- リスク許容の範囲内で投資している
- 大暴落ではないから
- 毎月の運用報告を定点観測しているので下落の要因がわかる
- 投資したお金が日本経済をぐるぐる回って活躍していると実感できる
信じて託す。お金が働いてくれることを実感できます。
ひふみワールド運用報告(ひふみワールド+、ひふみワールド年金の参考)
以下は9月ひふみワールドの要約です。
ひふみワールド23年9月の運用報告要約
- 運用成績ひふみワールド
-3.78%ひふみワールド+ -3.80%ひふみワールド年金 -3.72% - 8月もマイナスだったので夏休み期間で市場が不透明であるため、若干の損失を覚悟
- 9月は将来の成長を予測しながら、ポートフォリオに徐々に変更を加えていく予定
- アメリカのリートは会社形態の1つ
- S&P500についての深い考察でより良いものに投資できるアクティブ投資に光が
湯浅さんの9月ひふみワールド投資行動
夏枯れ相場の8月を終え、9月も引きずる形でマイナスになってしまいました。
そんな中でもワールドが注目しているのはリートとセキュリティ銘柄でした。
日本における不動産投資信託とアメリカのリートの違い
アメリカのリートなどが含まれた海外投資証券の比率が8月の0.74%から9月の1.97%と比率を上げました。
セキュリティ関係のデータセンター等をオペレーションする会社などがリートになっているそうです。
ニューヨークを定点観測していて、オフィス稼働が高まっている実感と実際の数字が出ており不動産の最悪期は少なくとも抜けたのではないかとの展望からリート銘柄の比率を上げたそうです。
高橋さんが、日本とアメリカのリートの違いについてわかりやすく説明してくれました。
- 日本のリート(不動産投資信託)
- 物件だけが入っていて運営会社は別に存在する
- アメリカのリート
- 不動産投資会社、会社形態の一つにすぎない。利益の大半を配当することで特別な税制優遇を受ける事が出来ます。
アメリカのリート配当が高い理由がわかりました。
私が少しだけ保有している高配当で人気の米国のETFのSPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)セクターには不動産が14%程度含まれています。
不動産収益の多くを配当として投資家に還元する事で税制優遇を受けることができるので企業も投資家もwin-winな関係だったのですね。
DELLが組入れ銘柄上位に上がってきた理由とは
9月の組み入れ銘柄上位10社は以下のとおりです。湯浅さんは組入れ順位8位に上がってきたDELLに注目したお話をしてくれました。
組入順位/年月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 |
1位 | FERRARI NV 3.71 % | FERRARI NV 3.77% | FERRARI NV 3.62% | FERRARI NV 3.60% |
2位 | INTUIT INC 2.23 % | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.49% | PALO ALTO NETWORKS, INC 3.43% | PALO ALTO NETWORKS, INC 3.49% |
3位 | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.13 % | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.36% | ORACLE CORPORATION 2.70% | ORACLE CORPORATION 2.73% |
4位 | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.05 % | AMAZON.COM, INC 2.22% | INTUIT INC 2.66% | AMAZON.COM, INC 2.63% |
5位 | AMAZON.COM, INC 1.98 % | INTUIT INC 2.20% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.52% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.49% |
6位 | ORACLE CORPORATION 1.95 % | ORACLE CORPORATION 2.08% | ACCENTURE PLC 2.24% | INTUIT INC 2.37% |
7位 | INTEL CORPORATION 1.94 % | NETFLIX, INC 1.82% | TETRA TECH, INC 2.22% | INFINEON TECHNOLOGIES AG 2.22% |
8位 | DELL THECHNOLOGIES INC 1.91 % | THE HERSHEY CO 1.71% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 2.15% | ACCENTURE PLC 2.19% |
9位 | EMERSON ELECTRIC CO 1.81 % | EMERSON ELECTRIC CO 1.71% | AMAZON.COM, INC 2.08% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 2.13% |
10位 | THE HERSHEY CO 1.71% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 1.64% | INFINEON TECHNOLOGIES AG 1.81% | TETRA TECH, INC 2.11% |
上位10銘柄合計 | 21.43 % | 22.01% | 25.44% | 25.95% |
DELLはひふみワールド4つのポートフォリオ世界観で言うところのテクノロジー分野にあたります。
- ブランド
- ラグジュアリー、顧客ロイヤリティ、価格決定力
- テクノロジー
- DX、セキュリティ、半導体
- 資本財
- 自動化、制御、反グローバル化、エネルギー効率
- ヘルスケア
- 生活習慣病、医療技術、医療サービス
DELLに注目した理由は、
- オフィス需要が戻りパソコン需要が出てきた
- 情報セキュリティの重要性は今後も続く
- 日本のメーカーの情報セキュリティは遅れている
DELLのパソコン世界シェアは3位です。
日本の情報セキュリティ分野は世界と比較すると弱いそうです。
米市場調査会社のIDCの暫定調査結果によると、2023 年第 2 四半期、DELLの世界シェアは16.8%で世界3位でした。
1位はレノボ23.1%、2位はHP21.8%です。
1位のレノボはIBMよりPC部門を買収した中国の企業です。ノートPC(ThinkPad)のキーボード中央にあるトラックポイントの操作性や耐久性が人気ですが、近年は地政学的リスクから米国政府系企業などで中国の製品を使用しない動きが出てきています。
その点、DELLは米国企業ですから米国でのシェアはLenovoより高いです。
資本主義経済と社会主義経済の分断が進みつつあるので、必ずしも世界シェアNo1が買いとは限らないのですね。
以前から、ひふみワールドはパロアルトなどの情報セキュリティ分野に注目していました。
サイバーセキュリティ市場におけるパロアルトのシェアは2022年時点8.2%で世界最大だそうです。(出所:総務省データ集-第4章第10節-より)
ということはサイバーセキュリティ分野において、規模の理論で参入障壁を築いている企業はまだ無く、分散されており寡占化が進んでない状況です。
どの企業がシェアを伸ばすことが出来るか注目したいところです。
DELLにもパソコンで起動したときに仮想空間を作って、何か問題が発生した時にはすぐに切り離せる機能が搭載されています。シンクライアント、デバイス仮想化技術、セキュアブート (Secure Boot)などの技術が使われています。
日本のメーカーでも同様の技術がありますが日本の情報セキュリティに対する考え方や技術は世界から見ると圧倒的に遅れているそうです。
地政学的リスクが顕在化している状況で今後ますます情報セキュリティの重要性が増してくると言った理由での投資判断です。
組入れ国比率
次にひふみワールドの主な指標を月次レポートより抜粋し表にしてみました。単月で見るよりも表にする事で変化が分かります。
ひふみワールド | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | -3.78% | 0.16% | -0.09% | 7.85% | 7.14% | 0.02% | -0.47% | 3.34% | 5.12% | -6.13% | -2.60% | 10.08% | -6.01% | 1.01% | 4.09% | -3.24% | -0.29% | -5.08% | 6.14% | 0.34% | -10.99% |
現金比率 | 3.82% | 6.40% | 7.38% | 2.33% | 2.11% | 3.99% | 6.28% | 3.46% | 4.92% | 4.77% | 3.03% | 2.75% | 3.11% | 3.79% | 13.52% | 13.92% | 11.97% | 13.08% | 11.04% | 3.40% | 11.41% |
組入れ国比率 1位 | アメリカ 68.93% | アメリカ 66.42% | アメリカ 64.04% | アメリカ 67.82% | アメリカ 69.56% | アメリカ 67.42% | アメリカ 65.63% | アメリカ 67.12% | アメリカ 66.68% | アメリカ 67.66% | アメリカ 68.35% | アメリカ 73.27% | アメリカ 73.11% | アメリカ 70.36% | アメリカ 61.57% | アメリカ 60.77% | アメリカ 62.66% | アメリカ 62.83% | アメリカ 64.63% | アメリカ 69.38% | アメリカ 61.70% |
組入れ国比率 2位 | ドイツ 4.65% | ドイツ 5.04% | ドイツ 5.31% | ドイツ 5.72% | ドイツ 5.33% | ドイツ 5.43% | 中国 5.04% | 中国 4.85% | ドイツ 5.19% | フランス 4.57% | フランス 4.87% | フランス 3.19% | 中国 3.18% | 中国 3.37% | ドイツ 3.25% | ドイツ 3.42% | ドイツ 3.64% | ドイツ 3.55% | ドイツ 3.53% | ドイツ 4.52% | ドイツ 3.25% |
組入れ国比率 3位 | イタリア 4.22% | イタリア 4.24% | イタリア 4.02% | イタリア 3.95% | 中国 3.73% | 中国 3.23% | ドイツ 4.75% | ドイツ 4.79% | 中国 4.18% | ドイツ 4.40% | ドイツ 4.32% | ドイツ 3.16% | フランス 2.61% | フランス 3.20% | フランス 2.95% | フランス 3.11% | フランス 3.19% | イギリス 2.30% | 中国 2.26% | 中国 2.98% | 中国 2.93% |
組入れ国比率 4位 | イギリス 2.64% | スイス 2.33% | 中国 2.97% | 中国 3.53% | イタリア 2.85% | スイス 3.06% | スイス 3.68% | スイス 3.86% | スイス 3.78% | スイス 2.74% | スイス 2.73% | 中国 2.76% | ドイツ 2.53% | ドイツ 3.17% | 中国 2.52% | イギリス 2.43% | イギリス 2.55% | フランス 2.19% | イギリス 2.11% | イギリス 2.24% | フランス 2.32% |
組入れ国比率 5位 | スイス 2.24% | イギリス 2.31% | イギリス 2.27% | 台湾 2.82% | 台湾 2.81% | イタリア 2.81% | イタリア 2.49% | イタリア 2.46% | イタリア 2.06% | 中国 2.60% | 中国 2.53% | スイス 2.41% | スイス 2.35% | スイス 2.32% | イギリス 2.46% | スイス 2.42% | 中国 1.95% | オランダ 1.93% | オランダ 2.05% | フランス 2.16% | オランダ 2.00% |
銘柄数 | 164 | 154 | 138 | 137 | 155 | 152 | 142 | 144 | 152 | 190 | 198 | 207 | 207 | 211 | 202 | 197 | 194 | 194 | 191 | 201 | 197 |
基準価額 | 17,681円 | 18,376円 | 18,346円 | 18,363円 | 17,026円 | 15,892円 | 15,889円 | 15,964円 | 15,448円 | 14,695円 | 15,655円 | 16,073円 | 14,601円 | 15,534円 | 15,379円 | 14,775円 | 15,269円 | 15,314円 | 16,134円 | 15,201円 | 15,149円 |
上位3位までは変化なし、中国が10位圏を維持している状況。
中国不動産市場の不安と、経済の鈍化、台湾問題等の地政学的リスクが拭えない状況では投資比率を上げることは出来ないのでしょう。
高橋さんS&P500指数に関する考察
ひふみワールドのファンドマネージャー高橋さんが米国の主要指数であるS&P500について語ってくれました。
わが家でもS&P500指数に連動した投資信託を保有しているので興味深々です。
以下のチャートは米国株指数の推移を比較したものです。
チャートを見て一目瞭然ですが、2023年は大型株が強い年でした。
高橋さん曰く、チャートを見ると大型株が強く見えるそうですが、違った角度から見るとまた違った光景が見えてきます。
指数には主に以下の2つの指数算出法があります。
- 時価総額加重指数
時価総額に連動した割合で算出S&P500、NASDAQなど - 均等加重平均
対象銘柄を均等に算出RSPSPYDなど
時価総額加重指数に連動すると、時価総額が大きい企業の業績が与える影響が大きくなります。それを踏まえて以下のチャートをご覧ください。
S&P500を同じ比率で見た時に、小型株指数とほぼ同じパフォーマンスになっていることがわかります。
一部の銘柄(APPLE,NVIDIAなど)だけがパフォーマンスを引っ張っていたということです。
- 2023年前半はアップル、エヌビディア等超大型株が相場全体を牽引
- それらのウェイトの大きな大型株指数は大きく上昇
- 中型株や小型株指数はほとんど上昇せず
- 大型株指数も等ウェイト指数もほとんど上昇せず
- 一部の超大型株に偏った上昇の結果、一時はナスダック指数の50%を上位たった6銘柄が占める極めて歪な状態が出現
- ナスダック証券取引所は超大型株の割合が4割を超えないようにするための特別リバランスを7月24日に実施
- それ以降相場が軟調な展開に
ビックテック企業が幅を利かせすぎて極めて歪な相場だったんですね。
高橋さんは、今後の株式市場について、期待先行の上昇が限られてきたとし、利益(EPS)の伸びが重要になると指摘しました。
- 特別リバランスは超大型株の上値を投資家に意識させた可能性
- 株価の上昇は期待以外の、実態=利益がより重要に
- 今後は好業績と悪業績で株価推移が二分する可能性が高い
- 良いものに投資できるアクティブマネージャーが勝てる相場に!
米国の長期的な利上げにより、強靭な財務体質を持っている超大型株は負けずに利益を出していた相場でした。
今後は利上げも落ち着き、中小型銘柄でも利益を出せる企業が出てきて、よりアクティブに銘柄選定できるファンドに光が差してくるのではないかと言った内容でした。
わが家のひふみワールド9月度運用実績
9月までの損益率は8月の16.18%から一気に下がり11.28%になりました。
それでも含み益の貯蓄があったので10%以上の損益率をキープ出来ています。
ひふみ債券ファンド運用報告(ひふみらいと・まるごとひふみ)
ひふみ債券ファンド月次運用報告要約は以下のとおりです。
ひふみ債券ファンド23年9月
- ひふみ投信マザーファンド-0.05%ひふみワールファンド-3.67%ひふみグローバル債券マザーファンド-2.31%
- ひふみらいと:-2.30%
- まるごとひふみ15(株式15%):-2.23%
- まるごとひふみ50(株式50%):-1.96%
- まるごとひふみ100(株式100%):-1.62%
- 通貨分散は、米ドル(46%)、ユーロ(23%)、日本円(22%)、他4%程度
- 米国の10年金利は16年ぶりの水準に上昇し、FRBの金利政策が影響している
ひふみグローバル債券マザーファンド主要数値表
次にひふみライト(ひふみグローバル債券マザーファンド)の主な指標を月次レポートより抜粋し表にしてみました。単月で見るよりも表にする事で変化が分かります。
ひふらいと (ひふみグローバル債券マザーファンド) | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | -2.30% | -1.17% | -1.04% | 0.65% | 0.14% | 0.03% | 1.47% | 0.12% | 1.70% | -1.86% | 1.07% | -0.74% | -3.62% | -1.35% | 1.91% | -2.43% | -0.67% | -1.99% | -0.37% | -1.35% | -1.96% |
現金比率 | 19.89% | 19.97% | 21.48% | 14.86% | 5.14% | 19.82% | 24.23% | 10.93% | 13.16% | 13.14% | 14.27% | 10.09% | 10.81% | 12.24% | 15.72% | 12.71% | 24.53% | 23.04% | 26.78% | 32.85% | 27.37% |
国債比率 | 53.60% | 54.69% | 21.48% | 57.25% | 54.94% | 54.34% | 52.60% | 52.83% | 52.05% | 49.19% | 50.56% | 50.57% | 50.75% | 50.82% | 48.39% | 48.11% | 47.84% | 47.76% | 47.08% | 54.84% | 58.22% |
住宅ローン担保証券比率 | 9.65% | 9.42% | 9.55% | 9.55% | 9.11% | 8.71% | 6.25% | 6.31% | 6.18% | 9.14% | 9.17% | 9.56% | 9.42% | 9.66% | 9.49% | 9.84% | 9.14% | 8.89% | 9.12% | 4.51% | 6.50% |
特殊債比率 | 1.48% | 1.42% | 1.81% | 1.77% | 2.99% | 2.88% | 2.87% | 2.91% | 2.85% | 2.81% | 2.78% | 2.93% | 2.90% | 2.76% | 2.69% | 5.46% | 5.03% | 7.76% | 7.43% | 6.94% | 5.40% |
社債比率 | 28.75% | 27.68% | 26.35% | 26.12% | 24.82% | 23.68% | 23.38% | 24.17% | 22.87% | 22.96% | 22.77% | 23.97% | 23.33% | 21.74% | 20.90% | 21.14% | 12.94% | 9.89% | 7.04% | 5.31% | 5.15% |
国際機関債比率 | 1.24% | 1.23% | 1.81% | 1.18% | 1.13% | 1.08% | 1.07% | 1.05% | 1.04% | 1.03% | 1.04% | 1.08% | 1.06% | 1.04% | 1.04% | 1.01% | 0.96% | 0.94% | 0.83% | 0.79% | 0.77% |
債券先物取引比率 | -16.66% | -16.43% | -16.13% | -12.68% | ― | -12.34% | -12.24% | – | – | – | -2.36% | – | – | – | – | – | -2.16% | – | – | -6.06% | -3.40% |
地方債比率 | 2.05% | 2.02% | 1.95% | 1.95% | 1.86% | 1.83% | 2.87% | 1.81% | 1.84% | 1.72% | 1.78% | 1.79% | 1.74% | 1.74% | 1.77% | 1.72% | 1.72% | 1.71% | 1.72% | 0.83% | – |
資産別比率 海外債券/国内債券 | 74.69%22.08% | 74.71%/21.74% | 72.65%/22.00% | 74.9%/22.92% | 72.31%/22.55% | 65.95%/22.06% | 65.95%/22.06% | 68.30%/20.77% | 65.76%/21.08% | 63.94%/22.92% | 64.45%/23.64% | 66.57%/23.34% | 65.92%/23.27% | 64.59%/23.18% | 61.80%/22.48% | 67.09%/20.20% | 57.44%/20.19% | データ無し | データ無し | データ無し | データ無し |
銘柄数 | 36 | 36 | 37 | 38 | 37 | 36 | 36 | 37 | 35 | 34 | 34 | 34 | 35 | 35 | 34 | 38 | 33 | 31 | 27 | 27 | 27 |
基準価額 | 8,860円 | 9,069円 | 9,176円 | 9,257円 | 9,197円 | 9,178円 | 9,178円 | 9,045円 | 9,034円 | 8,883円 | 9,051円 | 8,936円 | 8,977円 | 9,314円 | 9,441円 | 9,264円 | 9,495円 | 9,559円 | 9,753円 | 9,789円 | 9,923円 |
※種別比率・組入れ銘柄数はひふみグローバル債券より引用
※基準価格・騰落率はひふみらいとより引用
※ひふみらいとは、ひふみ投信マザーファンド・ひふみワールドファンドが各5%組み入れられております。
先月のリターンマイナスの一番の要因は、FRBの金利政で、米国の10年金利が16年ぶりの水準に上昇したことです。
加熱した景気を冷ますための利上げの理由の他に、世界的な経済の好調にもかかわらず、税収の増加が期待されないことから、国債の債券発行量が増加しており、長期債の金利が上昇しているといった理由もあるそうです。
国債を発行する事で国の財政資金を賄っているのですね。市場に出回る国債が多ければ債券価格は下がるのでその分金利を上げる必要があるわけです。
「ひふみらいと」運用責任者からのメッセージ10/20
2023年10月20日ひふみ公式サイトより、「ひふみらいと」運用責任者からのメッセージが発信されました。
運用成績について不安に思っている受益者に向けたメッセージです。
【ひふみ公式リンク】「ひふみらいと」運用責任者からのメッセージ
メッセージでは、
- 基準価額が低調である原因
- 債券の本来の魅力や役割
- 債券のパフォーマンスが低調である原因
- ひふみグローバル債券マザーファンドの運用で取り組んだこと
- 当ファンドを長期保有していただく意味
- 福室さんのコメント
といった内容で説明されていました。債券には満期があり満期時点でデフォルトしていない限り額面保証と利息の支払いが約束される安心感が高い魅力があることや、
40年ぶりの高インフレを抑えるために金利を上げていて債券価格が下落している期間が長くなってしまっていることなどの詳細が書かれていました。
我が家のひふみらいと23年9月度運用実績
9月までの損益率は-6.18%となりました。2022年1月の投資来からマイナスが続いています。
10月12日に米労働省が発表した9月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比3.7%上昇となり、年内あと一回利上げが予測されています。
以下のグラフより、金利上昇曲線は緩やかになりつつも、10月現在の米国政策金利は5.25~5.50%の水準になっています。
とは言え、いつかは金利が下がる循環に来るはずであろうという楽観的な観測で債券ファンドは保有していますし、総資産に占める割合も少ないので気長に待とうと思います。
ひふみの夜会Q&Aコーナー
ひふみアカデミーQ&Aで、受益者と運用メンバーの本音のぶつかり合いから出るトークが充実しており、運用メンバーの深い思考を鑑みることができます。
そして時折入るジョークや笑いがとても魅力なコーナーです。
各質問内容を私なりに咀嚼しながら書いています。一字一句もれなくそのまま記載しているわけではありませんので、その点はご了承ください。
【質問1】ひふみ投信、ひふみプラスについて
藤野さん:インフレと労働力不足と中国との関係が大きなテーマになってくる。AIや医療の発達も未来が大きく変わってくる要因になる。アナリスト・ファンドマネージャー・ストラテジストの個々の調査をまとめポートフォリオに落とし込み大きな成果を出したい。僕らファンドマネージャー・社員含め、長期目線の経営者と話が出来るように成長したい。
藤野さんと面談した老人ホームの社長が人手不足についてずっと話をしていたそうです。介護・物流業界は特に労働不足は深刻ですがそういう未来目線で話をしている経営者に投資をしたいと言っていました。
藤野さん:近年目先になりすぎたから成績が悪かった要因でもある。足元の業績改善にも長期目線が最善と考えている。各運用会社の経営者や社長とも話をしているが恐らくそうならないと存在価値がないと言っていて同じような動きになっている。
内藤さん:囲碁や将棋のAIは画像を見て判断し、投資で活用するAIは言葉の流れを読むAIを組んでいる違いはあるが、私の友人はチャートを画像と認識させ次にどうなるかと予測させている。
AIの分析結果を運用メンバーに伝えるのはかなり難しいそうです。
内藤さんは基本的に自己完結しているそうです。
【質問2】ひふみワールド、債券ファンドについて
湯浅さん:お預かりした直後は円ですが外貨にして海外の企業に投資し売却した時はその国の通貨になる。基本的に自動的に円に変わるがそのまま投資する場合もある。MMFや為替に変えることはない。
湯浅さん:おっしゃる通りワールドはアメリカに偏りすぎているので懸念として持っている。ヨーロッパやインドへもリサーチする予定。通貨覇権の戦いが武器によるものかサイバー的なのか分からないが自国の決済通貨は欲しい。今はやはりドルが強い。次に円、その後クリプト(仮想通貨)だが基軸通貨にはなりえない。
2023年10月現在、米証券取引委員会(SEC)もてビットコインに投資する上場投資信託(ETF)を審査中のニュースで盛り上がっていましたが、今後どんな通貨が覇権を取るかなんていう不可実性を追い続けるのもしんどいですよね。恐らく米ドルの価値がなくなったら円の価値も無くなりますし。
湯浅さん:高橋さんが話をしてる通り小型株に今後チャンスがあるが、時価総額が高い大型株もM&Aを繰り返しているので両社に分がある
湯浅さん:インデックスも買ってください!でも、S&P500の占有率が大型銘柄に偏っていると面白いじゃないですか。それがダイナミズム。そしてこれからは偏りが特に重要だと思っているしそれがアクティブ。
私はインデックスも購入して運用しています!別にどっちだけしかダメってこと無く自由なのですから自分が好きなように運用してみましょう!
橋本さん:バランスファンドは開設時から全て保有している。今後の景気後退が全くないとは言い切れないので債券の一部をポートフォリオに入れておくのも良いと思う。長期で持つのであれば株だけでも良いと思っているが債券を持つ意味はある。株式8:債券2程度。
【質問3】セミナー参加者からの質問
藤野さん:これは悩んでいる問題。ひふみ目論見俱楽部がちゃんと回るようになったらバトンタッチできるかもしれない。
藤野さん:10年間のパフォーマンス、ユーザー数、運用残高が日本最大級という所が売りです。
SBI証券iDeCo「ひふみ年金」「ひふみワールド年金」運用状況
iDeCoでひふみ年金、ひふみワールド年金を運用しています。
23年9月時点運用実績は以下のとおりになっております。全世界インデックスと併用している運用です。
信託報酬は直販の信託報酬(資産形成応援団を除く)よりも低いので所得税控除、受け取り時控除の税制優遇を教授できる方であれば検討の余地はあります。投資信託「ひふみ」シリーズをiDeCoで運用するのであればSBI証券がおすすめです。
- 口座開設手数料
無料 - 運営管理手数料
無料 - 多彩な商品ラインナップ
アセットロケーションで運用先を考える
アクティブファンドは信託報酬が高いところが利用者に最初に敬遠されがちですが、税制優遇される枠で運用するのであればむしろ期待リターンが高い銘柄を選定したほうが有利になります。
以下の大江英樹さんのコラムがとても参考になりますのでよかったら参考にしてみてください。商品をどこで運用するかを決めることを、アセット・ロケーションと言うそうです。
9月までの個人の投資信託「ひふみ」シリーズ運用成績
9月の個人の投資信託「ひふみ」シリーズ運用成績も3銘柄合計でプラス圏内を維持するようになり順調です。
3銘柄合計投資成績は以下のとおりです。
- 投資元本438,008円
- 評価額480,998円
- 損益額
+42,990円 - 損益率
9 .815%
もう少しで評価額は大台の50万円に達しそうです。日本株がかなり好調なのであと1,2ヶ月の間には達成しそうな勢いです。
まとめ:10年後の先を見据えた投資行動と共にレオスも常に変革にチャレンジしている姿勢に惹かれる
ひふみ目論見俱楽部の開始、ひふみアカデミーの2DYS制、AIとアナリストの連携など、上場してもひふみの改善・変革のスピード感はスタートアップ企業並みではないかと思いました。
投資初心者には理解が追いつかないです
— ごつこさん🐬 子育て世代の資産形ブロガー (@gotukosan) September 13, 2023
【親】SBI-HD
【子】新設持株会社 (新規上場)
【孫】レオス(上場廃止)対価交付⤴︎
こんな感じ?
・24年4月1日に持株会社体制へ移行
・株主総会の承認と関連の認可を待つ
・持株会社は戦略的な役割を果たす予定
・現商号変更はしない https://t.co/I27pfZFtNV
そして、会社としての仕組みも目下変革の最中です。
日本最大のファンドになり、重圧や注目が集まる中、振るわない成績を変えていくべく常にチャレンジし行動し続ける企業体質に私は応援する価値があると思います。
それではまた、来月の報告会でお会いしましょう。
ひふみ投信の無料の口座開設はこちらから
2022年6月のひふみアカデミー情報は以下の記事をご覧ください。
我が家の家計簿・投資実績・資産も公開しています。子育て世代の資産形成を試行錯誤しながら取り組んでいる過程を発信しています。失敗した内容も記事にしていますので参考になれば幸いです。
3年間の資産形成で得た役立つアイテムやサービスやアプリをまとめました。以下の記事からご覧ください。
※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。くれぐれも投資は自己責任・自己判断でおねがいいたします。