【ひふみアカデミー2023年3月】2023年2月度月次運用報告要約と個人の運用実績公開
投資信託「ひふみ」シリーズの運用報告会毎月開催されているみたいだけど、全部聴いている暇がないです。ひふみプラスやまるごとひふみを購入している私でも有益な情報になりますか?
この記事ではひふみアカデミーの要点を投資初心者にもわかりやすいように解説もつけてまとめています。投資信託「ひふみ」シリーズを継続したい方やこれから検討している方は参考にしてみて下さい。
当然、証券会社や銀行で購入できるひふみプラス・まるごとひふみ・ひふみワールド+・ひふみ年金の商品はこれから紹介する3銘柄が親ファンドなので参考になります。
- ひふみアカデミー3月運用報告会の要約
- 投資信託「ひふみ」シリーズ2023年2月の運用成績簡潔に
- 40代子育て世代の投資信託「ひふみ」シリーズ18ヶ月目の運用成績
- 投資信託「ひふみ」シリーズを保有する握力が付く
直販口座開設者にはひふみアカデミー資料がメールで送られてきます。相場が不安定な時はメールで状況報告してくれます。口座開設は無料です。以下のリンクより申し込み出来ますので是非検討してみてください。
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2023年3月度ひふみアカデミー月次運用報告会【2023年2月運用実績】まとめ
長々と動画視聴や記事を読んでいる暇はないよ。要点だけ伝えて欲しよ!
といった方もいらっしゃると思いますので私が独断と偏見でここだけは知ってもらいたいというポイントを抜粋しました。詳しい内容を見たい方は読み進めて下さい。
2023年3月度ひふみアカデミーの超要約
- ひふみ投信:藤野さん
勘が戻ってきた。インバウンド・東証再編等の材料で稼ぎ場所がいっぱいある。
- ひふみワールド:湯浅さん
セクター的、時間的に脆弱化しているポートフォリオの穴を埋める
- ひふみらいと:福室さん
20年以上の超長期債が金利低下(債券価格上昇)し基準価格上昇に貢献
- ひふみの夜会Q&Aコーナー:
ChatGPTの質問が熱かった!
今月の運用報告のナビゲーターは債券戦略部アナリストの本間 雄揮さんです。
新メンバー紹介 債券戦略部 高畠 幹夫さん
運用メンバーに新たな仲間が加わりました。まるごとひふみを運用するにあたり、債券運用が重要なので、福室さん、千葉さんに続き加入です。
外資系運用会社に従事していた20年近い債券ファンドのスペシャリストです。「守りながらふやす」レオスの守り担当です。
とても真面目そうな方ですね。これからどんな感じで「ひふみ色」に染まるか楽しみです。
ひふみ投信運用報告(ひふみプラス、ひふみ年金の参考になります)
本日のトークテーマ
- ひふみ投信:
どうなる日銀の金融政策/東証再編による投資機会
ひふみワールド:
ポートフォリオの集約化/「穴」埋め
ひふみらいと:
日本国債市場の今後/力強い米経済
ひふみ投信運用報告23年2月要約
- 1ヶ月運用成績ひふみ投信
1.49%ひふみプラス1.51%(TOPIX配当込0.95%) - 2月は
勘がだいぶ戻ってきた - 投資テーマが多く2・3・4月が頑張り時
- インバウンドや東証再編等の材料で
稼ぎ場所がいっぱいある。 - 鉄鋼株は乗り遅れを銀行株でカバー
以下の画像は、ひふみ投信2月の投資行動になります。この内容に沿って運用報告しています。
2月藤野さんの投資行動
藤野さんは1月からひふみ投信ファンドマネージャーに復帰しました。
1月は様子見、2月から本格的に動くと先月のひふみアカデミーでお話されていました。
2月から本格的に運用を始め、だいぶ相場勘が戻ってきたそうです。
日銀総裁人事は結構おもしろい
日銀総裁人事で藤野さんが注目したのは、雨宮副総裁が日銀総裁を辞退した理由でした。
- 家庭の事情
- 日銀・大蔵出身人事の既得権を止める為
雨宮さんが自ら矢面に立って既得権益を終わらせる采配は、とても深いと思いました。今の日本は古い日本マインドが変わる転換期なのかもしれませんね。
藤野さんいわく、植田総裁候補の発言は、現状を踏襲する方向性だが実際にどうなるかは4月以降にならないとわからない。
現状の異常な低金利、過剰な金融緩和政策の修正はあると予測して銀行株の比率を高めているそうです。
金利が上がると、利ザヤをとれる分銀行の儲けが出ますので、銀行銘柄の株価には好影響なのです。
東証再編の変化、PBR1倍以下にメス
株価(時価総額)が会社の資産価値を大きく下回っている会社が沢山ある。
PBRって何?資産価値が低いってどういうこと?
金融業界は英字3文字が多くて覚えるのが大変だよね。順に説明します。
PBRとは、企業の割安割高を示す指標のことです。計算式だと以下の式で表すことができます。
PBR(倍)=株価÷BPS(一株あたりの純資産)
純資産とは、資産から負債を引いた会社の純粋な資産のことです。会社の資産状況を表す書類に貸借対照表とPBRの関係を以下の図にしてみました。
PBR(株価純資産倍率)は、1株あたりの純資産に対して、何倍の株価で株が買われているかを表しています。
一般的には1倍以上なら割高で、1倍を割ると割安であると考えられています。
PBRが1倍ということは、企業価値(株価)は企業の純粋な資産と同等ということですので正当な評価とも言えます。
逆に1倍以下ということは純資産が時価総額を上回っているので、事業投資をせずに資産としてため込み企業価値を向上させる努力を怠っているとも言えます。
なるほど!東証は会社にもっと企業価値を高める努力をしないとダメだよと言い出したってことだね。
ひふみ投信組み入れ銘柄上位のPBRを調べてみました。
銘柄名 | 市場区分 | PBR (株価純資産倍率) |
---|---|---|
アドバンテスト | プライム | 6.3 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | プライム | 0.7 |
海上ホールディングス 東京 | プライム | 1.5 |
ソニーグループ | プライム | 2.2 |
三井住友フィナンシャルグループ | プライム | 0.7 |
日本電信電話 | プライム | 1.5 |
第一生命ホールディングス | プライム | 1.1 |
インターネットイニシアティブ | プライム | 4.4 |
ディスコ | プライム | 4.9 |
GMOペイメントゲートウェイ | プライム | 11.1 |
補足として、銀行銘柄はバランスシートの右側の負債に預貯金が来るため基本的にPBRが低い傾向にあります。
日本の株式市場も本当に変わろうとしているのかもしれません。定期的に市場動向はウォッチしていきたいですね。
上場しているけど未上場状態の会社がたくさんある
今まで、東証は上場企業の監視を放置していたため、上場しているけど未上場状態の会社がたくさんある。
上場しているけど未上場状態ってどういうこと?
がんばって説明します。
2022年4月4日、東京証券取引所は、市場区分を「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3つの新しい市場区分へと再編いたしました。
上の表には、「流動性」という単語が沢山出てくるけど、文字通り株式市場で会社の株がどれだけ取引されているかなんだ。特定の株主が保有し続けていれば上場している意味ありませんからね。
上の表は、プライム市場への上場基準の表になります。東証プライム市場上場維持基準の流動性は以下のとおりです。
- 流動性比率
35%以上 - 流通株式時価総額
100億円以上 - 流通株式数
20,000単位以上 - 株主数
800人以上
先日、ゆうちょ銀行が株式売り出しを発表しました。ゆうちょ銀行の株式の状況は以下のとおりです。総額で約1兆2500億円になり、親会社である日本郵政の持ち株比率を65%未満に下げるとのことです。
証券コード | 7182 |
上場証券取引所 | 東京証券取引所プライム市場 |
株主数 | 418,796 |
日本郵政株式会社 持株比率(%) | 88.99% |
流動性比率 | 11.01% |
現状は、親会社である日本郵政株式会社が実に90%近くを保有していることになり、全く流動性がない状況です。
2025年度までに持株比率50%以下にしてプライム市場上場基準である流動性比率35%以上を早期にクリアする予定だそうです。
流動性の低いプライム市場の企業も今まで特例的に維持できていましたが、基準に満たさなければスタンダード市場に(流動性25%以上)に下がる可能性が出てきたということです。
より多くの投資家に株式が流動することで、持続的な成長、ガバナンスの向上などが期待できます。
ひふみ投信も東証再編を設けるチャンスととらえ、上昇テーマがある中でどれだけ仕込むことができるか運用メンバーの腕の見せ所とお話していました。
ひふみ投信直近の保有銘柄、銀行銘柄の比率が高くなる
次に2月の保有銘柄上位を見てみましょう。
前月比、現金比率は0.8%上昇、8銘柄増という内容でした。Q&Aコーナーにてひふみ投信ファンドマネージャー佐々木さんが半導体検査機器メーカーのアドバンテストのことを語られていましたが保有率1位となっておりました。
くわしくは、Q$Aコーナーにて。
ひふみ投信大型株の比率は69%台まで上昇
次にひふみ投信の主な指標を月次レポートより抜粋した表より、大型株の比率を見てみましょう。
ひふみ投信 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | 1.49% | 2.74% | -3.57% | 1.26% | 0.2% | -4.18% | 1.95% | 2.14% | -3.04% | 0.54% | -4.01% | 4.38% | -0.94% | -11.70% |
現金比率 | 6.67% | 5.87% | 7.26% | 11.00% | 10.83% | 13.40% | 10.88% | 11.67% | 11.79% | 9.23% | 13.85% | 6.23% | 4.47% | 10.72% |
大型株 | 69.10% | 68.23% | 66.77% | 63.34% | 65.58% | 63.18% | 64.88% | 63.55% | 63.29% | 65.59% | 60.93% | 67.70% | 64.55% | 54.87% |
中小型株 | 22.41% | 24.22% | 24.15% | 23.97% | 21.53% | 21.10% | 21.93% | 22.66% | 22.64% | 22.69% | 22.73% | 23.57% | 28.20% | 31.35% |
超小型株 | 1.82% | 1.68% | 1.83% | 1.69% | 2.06% | 2.32% | 2.32% | 2.12% | 2.28% | 2.49% | 2.48% | 2.50% | 2.78% | 3.07% |
銘柄数 | 282 | 275 | 273 | 270 | 257 | 265 | 261 | 252 | 251 | 240 | 243 | 262 | 264 | 276 |
基準価額 | 56,075円 | 55,250円 | 53,774円 | 55,766円 | 55,070円 | 53,054円 | 55,367円 | 54,309円 | 53,172円 | 54,837円 | 54,545円 | 56,821円 | 54,437円 | 54,955円 |
※大型株 :3,000億円以上
※中小型株:300億円以上3,000億円未満
※超小型株:300億円未満
2023年2月は69.10%と大型株の比率がどんどん高くなっています。先に述べた様に、東証再編の動きが活発化してきており、大型株にも儲けのチャンスが出てきたことを示唆しています。
日本もようやく本当に強い企業、変化を受け入れる企業、チャレンジする企業が生き残る時代になりそうですね。
わが家のひふみ投信23年2月度運用実績は
ひふみ投信最後のパートはわが家の運用実績になります。つみたて初めて1年8か月経過しました。2022年3月から毎月10,000円に設定して投資する方針を固め、スポットで追加投資するスタイルにしました。
ひふみ投信の復調に連動し、わが家の評価損益も少しずつですが上向いてきております。2月の損益率は-0.234%でした。
ひふみワールド運用報告(ひふみワールド+、ひふみワールド年金の参考になります)
本日のトークテーマ
ひふみ投信:
どうなる日銀の金融政策/東証再編による投資機会
ひふみワールド:
ポートフォリオの集約化/「穴」埋め
ひふみらいと:
日本国債市場の今後/力強い米経済
初めにトークテーマのハイライトをお伝えします。湯浅さんのお話はとても独自性があり又本質を突いた内容が多いので聴く側としても熱くなって聴いてしまいます。湯浅さん珠玉の一言コーナーをお試しで書いてみました。
(現在の米国及び世界市場は)微熱程度じゃないですか。大風邪にはならない
表現方法が秀逸ですよね。米国経済は利上げなどを行い必死でリセッション(景気後退)をソフトランディングしたい状況で着地できそうだねと予測しているという事でしょう。
ひふみワールドの月次運用報告要約は以下のとおりです。
ひふみワールド運用報告23年2月要約
- 1ヶ月運用成績ひふみワールド
3.34%ひふみワールド+5.11% - 銘柄数を
38銘柄減らした - 米国、世界の景気動向を鑑みて投資銘柄
集約化してリスクをとる - セクター的、時間的に脆弱化しているポートフォリオの
穴を埋める
以下の画像は、ひふみワールド2月の投資行動になります。この内容に沿って運用報告しています。
直近保有上位10銘柄、投資銘柄の集約化!
次に2月の組み入れ上位10銘柄構成を見てみましょう。
湯浅さんは集約化は逆にリスクを高めていることになるが、昨年来より景気の回復がいずれやってくると考え今はリスクを取るべきだろうとのお考え。
FED(の動きとして3.0から3.5くらいで利上げは打ち止めだろう。4.0以上だとオーバーキルだろうと予測していました。
年初以降世界経済は回復傾向に・・・。しかし記事を書いている2023年3月10日にSVB銀行破綻のニュースが
3月9日、ひふみアカデミーでひふみワールド運用報告にて、湯浅さんや運用メンバーが『(現在の米国及び世界市場は)微熱程度じゃないですか。大風邪にはならない』世界経済は回復傾向にあると予測していた翌日3/10、大きなニュースが飛び込んできました。
米国のスタートアップ企業向け融資を行う銀行のシリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻。
リーマンショック以来最大級の銀行破綻だそうです。
未来は誰にも予測できない。予測不能な出来事は必ず起こりうるのですが、予測・仮説を立てて行動する。
結果を踏まえて検証して前に進む事が出来るのがアクティブ運用だと私は思っているのであまり心配はしていません。
ポートフォリオの脆弱性の穴を見つけて埋める作業は何もセクターに限ったことでは無い
「穴を埋める」というフレーズは湯浅さんが良く使う言葉だそうです。レオスメンバーも良く分かっていないひとがいるそうで改めて上記の図で説明してくれました。とても分かりやすい。
湯浅さんが一例を挙げてくれました。
- 2022年6月、消費者心理を考えラグジュアリーをウォッチしていた。
→予想以上に良い、セクター(業種)の穴を発見し買い(穴埋め) - 半年後、そんなに買い続けないよね。
→持ち続けるリスク(穴埋め)を考えて対処する - 新たな穴を探す
予想以上に良さそうなのでその点が穴だったので買った。その後人々は飽きが来るので持っている物の穴を埋める。
時間経過という穴もある。ファンドマネージャーの裁量で穴埋めのタイミングを常に考えているということです。
サグラダファミリアのごとく永遠と穴を埋める作業は続くそうです。
ラグジュアリーなスイスが組入れ国比率4位を維持している
次にひふみワールドの主な指標を月次レポートより抜粋し表にしてみました。単月で見るよりも表にする事で変化が分かります。
ひふみワールド | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | 3.34% | 5.12% | -6.13% | -2.60% | 10.08% | -6.01% | 1.01% | 4.09% | -3.24% | -0.29% | -5.08% | 6.14% | 0.34% | -10.99% |
現金比率 | 3.46% | 4.92% | 4.77% | 3.03% | 2.75% | 3.11% | 3.79% | 13.52% | 13.92% | 11.97% | 13.08% | 11.04% | 3.40% | 11.41% |
組入れ国比率ベスト5 1位 | アメリカ 67.12% | アメリカ 66.68% | アメリカ 67.66% | アメリカ 68.35% | アメリカ 73.27% | アメリカ 73.11% | アメリカ 70.36% | アメリカ 61.57% | アメリカ 60.77% | アメリカ 62.66% | アメリカ 62.83% | アメリカ 64.63% | アメリカ 69.38% | アメリカ 61.70% |
組入れ国比率ベスト5 2位 | 中国 4.85% | ドイツ 5.19% | フランス 4.57% | フランス 4.87% | フランス 3.19% | 中国 3.18% | 中国 3.37% | ドイツ 3.25% | ドイツ 3.42% | ドイツ 3.64% | ドイツ 3.55% | ドイツ 3.53% | ドイツ 4.52% | ドイツ 3.25% |
組入れ国比率ベスト5 3位 | ドイツ 4.79% | 中国 4.18% | ドイツ 4.40% | ドイツ 4.32% | ドイツ 3.16% | フランス 2.61% | フランス 3.20% | フランス 2.95% | フランス 3.11% | フランス 3.19% | イギリス 2.30% | 中国 2.26% | 中国 2.98% | 中国 2.93% |
組入れ国比率ベスト5 4位 | スイス 3.86% | スイス 3.78% | スイス 2.74% | スイス 2.73% | 中国 2.76% | ドイツ 2.53% | ドイツ 3.17% | 中国 2.52% | イギリス 2.43% | イギリス 2.55% | フランス 2.19% | イギリス 2.11% | イギリス 2.24% | フランス 2.32% |
組入れ国比率ベスト5 5位 | イタリア 2.46% | イタリア 2.06% | 中国 2.60% | 中国 2.53% | スイス 2.41% | スイス 2.35% | スイス 2.32% | イギリス 2.46% | スイス 2.42% | 中国 1.95% | オランダ 1.93% | オランダ 2.05% | フランス 2.16% | オランダ 2.00% |
銘柄数 | 144 | 152 | 190 | 198 | 207 | 207 | 211 | 202 | 197 | 194 | 194 | 191 | 201 | 197 |
基準価額 | 15,964円 | 15,448円 | 14,695円 | 15,655円 | 16,073円 | 14,601円 | 15,534円 | 15,379円 | 14,775円 | 15,269円 | 15,314円 | 16,134円 | 15,201円 | 15,149円 |
ひふみワールドの開示されている組み入れ上位10か国から上位5か国を抜粋してみました。アメリカが1位は言わずもがなですが、何気にスイスが4~5位で推移しています。
2月に銘柄比率1位になったスイスのフィナンシエール・リシュモンの様にラグジュアリー系に投資しているため組入れ上位にいる状況です。
スイスやイタリアってラグジュアリー感あるもんね。
ひふみワールドシリーズの詳細については以下の記事でまとめておりますので、是非読んでみてください。
わが家のひふみワールド2月度運用実績
ひふみワールドは2022年の1月からスタートしました。初月はある程度資金を入れ、その後は定期積立に切替て、3,500円で運用しています。
2月までの損益率は1.72%でした。世界経済回復基調に併せてわがやのひふみワールドも上昇していくと嬉しい限りです。
ひふみらいと運用報告(まるごとひふみの参考になります)
本日のトークテーマ
ひふみ投信:
どうなる日銀の金融政策/東証再編による投資機会
ひふみワールド:
ポートフォリオの集約化/「穴」埋め
ひふみらいと:
日本国債市場の今後/力強い米経済
ひふみグローバル債券マザーファンドについて報告
ひふみグローバル債券マザーファンド月次運用報告要約は以下のとおりです。
ひふみグローバル債券マザーファンド運用報告23年2月要約
- 2月運用成績
-0.10% - 20年以上の超長期債が金利低下(債券価格上昇)し基準価格上昇に貢献
- 10年利回り0.5%維持を目指すYCC(イールドカーブコントロール)解除に備えて長期債保有が功を奏した
- 日銀総裁候補の初心表面はおおむね「
ハト派的」
ハト派的って何ですか?
ポロっぽーのハトが好きな人が多いことだよ。ウソです。
ハト派は景気刺激に前向きで金融緩和的な政策を支持する傾向。要は利上げはしません派。
タカ派は物価の安定を重視し金融引き締め的な政策支持する傾向。要は利上げします派。
今の日本の物価高は、原材料の高騰、円安によるコストプッシュ型です。そのためインフレ(賃金上昇)していない状況で、金利を上げると企業は銀行からお金を借りて事業投資し辛くなります。
企業が事業投資しないと景気が上昇せずに従業員の給料も上がりません。
そんな状況では中々利上げできないので慎重なハト派的な発言をしているとも言えます。
ひふみグローバル債券マザーファンド主要数値表
次にひふみライト(ひふみグローバル債券マザーファンド)の主な指標を月次レポートより抜粋し表にしてみました。単月で見るよりも表にする事で変化が分かります。
ひふらいと (ひふみグローバル債券マザーファンド) | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | 0.12% | 1.70% | -1.86% | 1.07% | -0.74% | -3.62% | -1.35% | 1.91% | -2.43% | -0.67% | -1.99% | -0.37% | -1.35% | -1.96% |
現金比率 | 10.93% | 13.16% | 13.14% | 14.27% | 10.09% | 10.81% | 12.24% | 15.72% | 12.71% | 24.53% | 23.04% | 26.78% | 32.85% | 27.37% |
国債比率 | 52.83% | 52.05% | 49.19% | 50.56% | 50.57% | 50.75% | 50.82% | 48.39% | 48.11% | 47.84% | 47.76% | 47.08% | 54.84% | 58.22% |
住宅ローン担保証券比率 | 6.31% | 6.18% | 9.14% | 9.17% | 9.56% | 9.42% | 9.66% | 9.49% | 9.84% | 9.14% | 8.89% | 9.12% | 4.51% | 6.50% |
特殊債比率 | 2.91% | 2.85% | 2.81% | 2.78% | 2.93% | 2.90% | 2.76% | 2.69% | 5.46% | 5.03% | 7.76% | 7.43% | 6.94% | 5.40% |
社債比率 | 24.17% | 22.87% | 22.96% | 22.77% | 23.97% | 23.33% | 21.74% | 20.90% | 21.14% | 12.94% | 9.89% | 7.04% | 5.31% | 5.15% |
国際機関債比率 | 1.05% | 1.04% | 1.03% | 1.04% | 1.08% | 1.06% | 1.04% | 1.04% | 1.01% | 0.96% | 0.94% | 0.83% | 0.79% | 0.77% |
債券先物取引比率 | – | – | – | -2.36% | – | – | – | – | – | -2.16% | – | – | -6.06% | -3.40% |
地方債比率 | 1.81% | 1.84% | 1.72% | 1.78% | 1.79% | 1.74% | 1.74% | 1.77% | 1.72% | 1.72% | 1.71% | 1.72% | 0.83% | – |
資産別比率 海外債券/国内債券 | 68.30%/20.77% | 65.76%/21.08% | 63.94%/22.92% | 64.45%/23.64% | 66.57%/23.34% | 65.92%/23.27% | 64.59%/23.18% | 61.80%/22.48% | 67.09%/20.20% | 57.44%/20.19% | データ無し | データ無し | データ無し | データ無し |
銘柄数 | 37 | 35 | 34 | 34 | 34 | 35 | 35 | 34 | 38 | 33 | 31 | 27 | 27 | 27 |
基準価額 | 9,045円 | 9,034円 | 8,883円 | 9,051円 | 8,936円 | 8,977円 | 9,314円 | 9,441円 | 9,264円 | 9,495円 | 9,559円 | 9,753円 | 9,789円 | 9,923円 |
※種別比率・組入れ銘柄数はひふみグローバル債券より引用
※基準価格・騰落率はひふみらいとより引用
※ひふみらいとは、ひふみ投信マザーファンド・ひふみワールドファンドが各5%組み入れられております。
金利の情勢は日々刻刻と変化しているので、様々な要素を想定しながら組み入れ比率を変更しているのですね。
ひふみらいと、まるごとひふみについて
- ひふみらいと:0.12%
- まるごとひふみ15(株式15%):0.21%
- まるごとひふみ50(株式50%):1.03%
- まるごとひふみ100(株式100%):2.23%
- 債券が多い商品は比較的推移は緩やか
ひふみグローバル債券マザーファンドの運用成績を受けて、ひふみ投信とひふみワールドの成績がプラスに転じたため単月リターンはまるごとひふみ100が2.23%とまずまずの成績を収めました。
まるごとひふみファンドマネージャー岡田さんがバランスファンドに投資する意義を熱く語ってくれました。
- 期待リターンだけを考慮するのであれば株式100%が合理的
- 人間は感情の生き物。株式100%では値動きの大きさが嫌になる人も
- バランスファンドは心穏やかに投資を継続する手段の一つとして有効
わが家はひふみらいと以外にも米国長期国債ETFを購入しています。理由は岡田さんが語られている通り心穏やかに安眠できる投資を継続するため。暴落時のバッファーとするためです。怖くなりろうばい売りが一番投資行動としてはNGです。
チャールズエリス著書「敗者のゲーム」にこんな一文があります。
過去109年間で、ベスト10日を逃しただけで、この間の利益の3分の2を失うという。長期的にみて投資家が失敗する原因の一つは、激しい相場に遭遇してパニックに陥り、上記のような最大の上げ相場に参加する機会を自ら放棄してしまうことだ。この教訓は明らかである。投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に居合わせなければならないということだ。相場のタイミングに賭ける投資家は間違っており、決して考えてはいけない。
引用元:チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」P40-41より
安心して寝ている時に「稲妻」が輝いて市場が上昇しているのが理想じゃないでしょうか。投資には性格が出ますので、少しでも怖いと思ったら一度立ち止まって考えてみて下さい。
もし、投資に興味を持った。これから始めてみたい。と思った投資初心者の方は以下のセミナーレビュー記事をご覧ください。初めての投資に必要な3つのことをしっかりとお伝えしています。
まるごとひふみシリーズについては以下の記事で詳しくまとめておりますので、是非読んでみてください。
我が家のひふみらいと23年2月度運用実績
2022年1月に新たにひふみらいとも運用開始しました。ひふみ投信、ひふみワールドより小額ですが、安定した長期運用を目指すのであれば、債券・国際への投資は必要と思い、運用開始しました。
3月からは債券、国際、通貨へも分散投資する意味で1500円積立設定に変更しました。損益率は-5.61%となりました。
37年分のデータを見ても22年度の債券市場は異常事態で、23年も金利は今だ上昇局面のためしばらくはこの流れが続くでしょう。
ひふみの夜会Q&Aコーナー
ひふみ直販ユーザーから毎回多数の質問に対して運営メンバーが真摯に応えるコーナーです。今回の記事はAIが熱すぎる特集で終わってしまいました。
話題のAI(ChatGTP)について投資機会の質問
佐々木さん:直接的な投資ではないが、1位のアドバンテストやディスコは直接的ではないが頭をかなりひねってAIが盛り上がった時に来るかなと思って待ち構えていた銘柄です。GPUは作り方に特徴があり、検査機器の需要が期待できる。
今めちゃくちゃ話題のChatGPTの話題です。
Open AIが「GPT-4」発表──マルチモーダル化、文章・画像を併用した質問に対応
AIが活躍する世の中になる予測→AIを動かす大規模なスパコンが必要→大量のGPUが必要→GPUのコアは複数ある→コアの検査数も多くなる→コアを検査する装置を作っている会社上がるんじゃない?
投資の格言にある「風が吹けば桶屋が儲かる」を地で行った投資ですね。
本質問は、ひふみ投信への投資歴が10年以上の投資家の先輩ヒロキ (@hiroki_capital) さんの質問でした。なぜAIについて質問したのかを自身のブログで語られていました。
ひふみ投信の魅力の一つに「相場の変化に機動力」というのがあって例えばポケモンgoがアメリカで先にリリースされた時は藤野さんがアメリカに住んでる友達からポケモンgo凄いよ!って話を聞いてすぐに任天堂に大きく投資してかなりのリターンを出したというエピソードがあって私はこの「お金が落ちてたら全力で拾いに行く」という姿勢が大好きなんですよね。ウォーレンバフェットも同じように落ちてるお金(債券だけど)を拾って「こんなに儲かっちゃった♪」と株主に語ったお茶目なエピソードがあるのでひふみ投信もそうであってほしいと思ってるし今回のCHATGPT関連の投資でもひふみ投信の機動力が失われていない(多分だけど)ことが確認できてこれから面白いことが起きる予感がしました。
引用元:Hiroki Capital Works 投資を通じて社会に貢献します(2023年3月のひふみアカデミー)より
ただ漠然とした質問ではなく、過去の投資行動と現在との比較、仮設検証することで、自身の考えたことの正誤を確かめて投資活動しているところが何十年も投資家として活動しているすごさなんだなと認識しました。
ひふみ投信直販の受益者でひふみアカデミーを視聴している方はすごい方ばかりですね。
まさにプロVSプロのQ&Aですね。
ChatGPTは藤野さんもたくさん触っている。体験すると本当にビビります
藤野さんのFacebookでは、度々ChatGPTの話題や調べた事を載せています。
正直、ChatGPTを触ってみると、たくさんの人間がする仕事が無くなるなと肌間で感じます。自分の仕事が奪われてしまわないか本当に心配になるくらいです。
私もまずは藤野英人さんについてChatGPTに聞いてみました。
誤りを指摘すると誤ってくれて修正してくれます。
ChatGPTを搭載したマイクロソフトの検索エンジンBingでも使用できる
以下はChatGPTを搭載したマイクロソフトの検索エンジンBingでChatGPTの説明をしてもらいました。
あっという間に質問の返事が返ってきます。例えば、今までは検索と言えばgoogleでしたが、キーワードで検索した後にヒットしてきた記事を任意で見に行くという流れでした。
検索エンジンに直接「話し言葉」で問い合わせするとあっという間に答えが返ってくるのです。
このように。
初期画面である程度検索したい内容が確認出来てしまいます。
ChatGPTのリリースで検索ビジネスに聞きを感じたGoogleは社内に「コードレッド」を宣言しました。GoogleもGoogle Bard(グーグルバード)という対話型AIを搭載予定だそうです。
しかし、OpenAIの進化は止まりません。
3/15にGPT4が発表
3/15には現行のChatGPT(GPT3.5)の後継版GPT4が発表されました。主な特徴は以下のとおりです。
- マルチモーダルモデル(画像とテキスト入力受付)
- ChatGPTPlusで使用可能(有料)
- 事実に基づいた回答を出す確率が40%向上
- 不許可コンテンツのリクエストに対応する確率が82%低下
- 司法試験の模擬試験では、受験者の上位10%程度のスコアで合格を達成
- 学習データの期間は今までと変わらず2021年9月までのデータ
現在の「GPT-3.5」の最大トークン長4,096よりも2倍、8倍長い8,192、32,768(言語処理数が多くなる)になるそうです。さらには画像も認識することができるようになるそうです。
AIが社会実装されると新たな投資先が増えそうでひふみがどんな投資判断するかは今後も目が離せませんね。
わが家でも早速家族会議でChatGPTについて話し合ってみました。
子供たちと一緒に、ChatGPTさんに今後AIに代替される職業、代替されない職業を10選教えて下さいと質問し、一緒に考えてみました。
その後さらに各10の職業が代替されにくい理由と代替される理由も聞いて勉強しました。
私たち親世代はまだしも、子ども達にはとても重要な事だと思ったので説明しました。選んだ職業がAIに代替されて失業何てことは避けたいですからね。
てのひらひふみ【ひふみ投信直販口座管理アプリ】
2022年11月30日に投資信託「ひふみ」シリーズ直販専用アプリがリリースしました。どなたでも気軽にアクセス管理できるようになりました。詳細記事をアップしましたので参考にしてみてください。
ひふみ投信の無料の口座開設はこちらから
口座開設方法が分からないという方はこちらをご覧ください。
ひふみアニュアルミーティング2022アーカイブ動画
投資信託「ひふみ」シリーズの一年間の振り返り報告会です。購入している全ての方々、これから購入を検討しようと思っている方々にとても関係のある重要な会合です。今年は私もリアル会場に参加し、運用メンバーの熱量を感じてきました。同じくひふみが大好きな方や謎の老人も登場する面白く読める記事にまとめています。時間が無い方に向けて5時間以上にも渡る報告会の要点を凝縮してお届けしますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
SBI証券iDeCoで「ひふみ年金」「ひふみワールド年金」運用始めました
1月からはiDeCoでひふみ年金、ひふみワールド年金も始める予定です。2銘柄共に、直販や証券会社で運用するよりも信託報酬は割安に設定されています。
信託報酬は直販の信託報酬(資産形成応援団を除く)よりも低いです。所得税控除、受け取り時控除の税制優遇を教授できる方であれば検討の余地はあります。投資信託「ひふみ」シリーズをiDeCoで運用するのであればSBI証券がおすすめです。
- 口座開設手数料
無料 - 運営管理手数料
無料 - 多彩な商品ラインナップ
アセットロケーションで運用先を考える
アクティブファンドは信託報酬が高いところが利用者に最初に敬遠されがちですが、税制優遇される枠で運用するのであればむしろ期待リターンが高い銘柄を選定したほうが有利になります。
以下の大江英樹さんのコラムがとても参考になりますのでよかったら参考にしてみてください。商品をどこで運用するかを決めることを、アセット・ロケーションと言うそうです。
まとめ
2023年3月度ひふみアカデミーの超要約
- ひふみ投信:藤野さん
勘が戻ってきた。インバウンド・東証再編等の材料で稼ぎ場所がいっぱいある。
- ひふみワールド:湯浅さん
セクター的、時間的に脆弱化しているポートフォリオの穴を埋める
- ひふみらいと:福室さん
20年以上の超長期債が金利低下(債券価格上昇)し基準価格上昇に貢献
- ひふみの夜会Q&Aコーナー:
ChatGPTの質問が熱かった!
自身の投資哲学や運用方針を今一度しっかりと見つめて長期的な運用と未来への投資をしていきましょう。それではまた、来月の報告会でお会いしましょう。
ひふみ投信の無料の口座開設はこちらから
2023年1月の運用情報は以下の記事をご覧ください。
我が家の家計簿・投資実績・資産も公開しています。子育て世代の資産形成を試行錯誤しながら取り組んでいる過程を発信しています。失敗した内容も記事にしていますので参考になれば幸いです。
3年間の資産形成で得た役立つアイテムやサービスやアプリをまとめました。以下の記事からご覧ください。
※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。くれぐれも投資は自己責任・自己判断でおねがいいたします。