【ひふみアカデミー】2022年7月度月次運用報告会要約と個人の運用実績公開
投資信託「ひふみ」シリーズの運用報告会毎月開催されている様だけど、全部聴いてる暇がないです。ひふみプラスやまるごとひふみを購入している私でも有益な情報になりますか?
この記事ではひふみアカデミーの要点を投資初心者にもわかりやすいように解説もつけてまとめていますので、参考にしてみて下さい。当然、ひふみプラスやまるごとひふみもこれから紹介する3銘柄が親ファンドなので参考になります。
ついでに我が家のひふみシリーズ(直販)11か月の運用実績も掲載していますので参考にしてみて下さいね。
この記事でわかる事は以下の2点です
- ひふみアカデミー月次報告会の要約
- 我が家の投資信託「ひふみ」シリーズ運用報告
早速ひふみアカデミー8月度(7月運用実績)の要約に進みましょう。
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2022年8月度ひふみアカデミー月次運用報告会 要約【2022年7月運用実績】
投資信託「ひふみ」シリーズ22年7月の月次報告 要約
- 騰落率単月
ひふみ投信 2.14%
ひふみワールド 4.09%
ひふみらいと 1.91% - 現金比率
ひふみ投信 11.67%
ひふみワールド 13.52%
ひふみらいと 15.72% - 全体総括
●6月の反落から一転、米国の利上げが想定内の結果から株価は戻った影響から特にひふみワールドが4.09%となった。
3銘柄そろっての単月プラス成績は久しぶりです。日本の参議院選で自民党の勝利や、米FOMC(連邦公開市場委員会)でのサプライズが無く今後の大幅利上げ加速が和らいだ事により株式市場・債券市場共に上昇局面に改善しました。
次に、各ファンドの運用報告を見ていきます。
2022年7月ひふみ投信運用報告 要約(ひふみプラスの参考になります)
ひふみ投信の月次運用報告要約は以下のとおりです。
- 7月運用成績2.14%
- 11.67%(7月)キャッシュ比率は減少
- 為替対応で自動車セクターの比率を上げた
- 今後は日本の事業法人と個人投資家の動向がキーに
- 6月に自動車メーカーの社長が半導体不足解消を言及、今では在庫放出の噂
- 内需関連企業を中心に元気を取り戻しつつある
- リセッション懸念が始まった、かつて成長性のあった株が割安になってきたので購入する流れに
- 今後も成長株の良い企業、割安株の良い企業に継続分散投資する
- リセッションとは?
- 景気が後退してきている局面の事を指します。数値的な所では国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナス成長した場合リセッション入りしたと言います。
2022年4-6月期の実質GDP成長率は前期比年率▲0.9%
2022年1-3月期の実質GDP成長率は前期比年率▲0.5%
2022年は2期連続でGDPマイナス成長だったので、テクニカルリセッション入りしたと言われています。
引用元:Bloomberg
次に7月の保有銘柄上位を見てみましょう。
7月上位10銘柄で自動車関連銘柄(輸送用機器)が2社ランクインしました。現金比率はほぼ横ばいです。トヨタ自動車はバリュー株ではなくグロース株だそうです。
- バリュー株
- その企業の持つ資産性、収益性からみた本来の価値に対して、市場で割安な価格がついている株式の事です。
- グロース株
- 企業の将来の成長力が期待されている株式の事です。
私はトヨタ自動車はバリュー株かと思っていました。PERは約12倍で、どちらかというとバリュー銘柄だと思っていましたが、近い将来のEVへの需要を見据えたまだまだ成長銘柄だという事でしょうか。実際に2023年3月期第一四半期決算も、営業収益約8.4兆円・前年比7.0%という日本国内では桁違いの収益をたたき出しているので今後も当面は成長すると見込んでいるのだと思われます。
佐々木さんいわく、自動車銘柄の比率を上げたのは、円安に対応する為だそうです。円安は自動車銘柄などの輸出企業には有利に働く為です。
次に2022年のひふみ投信の主な指標を月次レポートより抜粋し表にしてみました。単月で見るよりも表にする事で変化が分かります。
ひふみ投信 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 (年初来-1.18%) | 2.14% | -3.04% | 0.54% | -4.01% | 4.38% | -0.94% | -11.70% |
現金比率 | 11.67% | 11.79% | 9.23% | 13.85% | 6.23% | 4.47% | 10.72% |
大型株 | 63.55% | 63.29% | 65.59% | 60.93% | 67.70% | 64.55% | 54.87% |
中小型株 | 22.66% | 22.64% | 22.69% | 22.73% | 23.57% | 28.20% | 31.35% |
超小型株 | 2.12% | 2.28% | 2.49% | 2.48% | 2.50% | 2.78% | 3.07% |
銘柄数 | 252 | 251 | 240 | 243 | 262 | 264 | 276 |
基準価額 | 54,309円 | 53,172円 | 54,837円 | 54,545円 | 56,821円 | 54,437円 | 54,955円 |
- 大型株:3,000億円以上
- 中小型株:300億円以上3,000億円未満
- 超小型株:300億円未満
組み入れ銘柄数は概ね250前後で推移していることが分かります。1月の騰落率の落ち込みがひどく、年初来の騰落率は-1.18%とマイナス圏内を脱せずにいます。
2022年7月ひふみワールド運用報告 要約ひふみワールド+の参考になります)
ひふみワールドの月次運用報告要約は以下のとおりです。
- 7月運用成績4.09%
- 13.52%(7月)
- 7月はキャッシュ比率が結構あったが8月9日時点ではキャッシュ比率を一桁以下に下げて強気の姿勢に変更している
- 景気敏感株・マーケット予想を上回りそうな株の比率を上げた
- ハイパーグロースには手を出していない
- 7月末のFOMCでのパウエル議長の景気を加味して金利上げるよ発言より、強気の姿勢に転じた
- 現地調査で分かった事、やっぱり人々はしぶとい!(by湯浅さん)
米国に取材調査に行った際に、企業経営者はしぶとく利益を出している。高価格帯、低価格帯どちらの企業も、もっと収益を出そうとしぶとく経営している企業はありひふみもそういった企業にベットしているそうです。
いつも八尾さんのお話とまとめ力がとても分かりやすいです。湯浅さん、高橋さんのお話を分かりやすく再度説明してくれます。
次に7月の組み入れ上位10銘柄構成を見てみましょう。
個人では絶対に探せない様なカナダの優良企業に間接的に投資できるのもアクティブファンドの魅力の一つですよね。
次に2022年のひふみワールドの主な指標を月次レポートより抜粋し表にしてみました。単月で見るよりも表にする事で変化が分かります。
ひふみワールド | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 (年初来1.51%) | 4.09% | -3.24% | -0.29% | -5.08% | 6.14% | 0.34% | -10.99% |
現金比率 | 13.52% | 13.92% | 11.97% | 13.08% | 11.04% | 3.40% | 11.41% |
組入れ国比率ベスト5 1位 | アメリカ 61.57% | アメリカ 60.77% | アメリカ 62.66% | アメリカ 62.83% | アメリカ 64.63% | アメリカ 69.38% | アメリカ 61.70% |
組入れ国比率ベスト5 2位 | ドイツ 3.25% | ドイツ 3.42% | ドイツ 3.64% | ドイツ 3.55% | ドイツ 3.53% | ドイツ 4.52% | ドイツ 3.25% |
組入れ国比率ベスト5 3位 | フランス 2.95% | フランス 3.11% | フランス 3.19% | イギリス 2.30% | 中国 2.26% | 中国 2.98% | 中国 2.93% |
組入れ国比率ベスト5 4位 | 中国 2.52% | イギリス 2.43% | イギリス 2.55% | フランス 2.19% | イギリス 2.11% | イギリス 2.24% | フランス 2.32% |
組入れ国比率ベスト5 5位 | イギリス 2.46% | スイス 2.42% | 中国 1.95% | オランダ 1.93% | オランダ 2.05% | フランス 2.16% | オランダ 2.00% |
銘柄数 | 202 | 197 | 194 | 194 | 191 | 201 | 197 |
基準価額 | 15,379円 | 14,775円 | 15,269円 | 15,314円 | 16,134円 | 15,201円 | 15,149円 |
ひふみワールドの開示されている組み入れ上位10か国から上位5か国を抜粋してみました。アメリカが約60%前後で、以下は数パーセント台となっており、やはり経済大国アメリカのウエイトがかなり大きくなっております。以外にドイツは安定の2位をキープしていますね。それもそのはず、ドイツは世界のGDPランキングで日本に次ぐ第4位なので必然的に投資比率は高くなります。中国を除いた新興国はあまり組み入れ国には入ってないみたいです。
年初来の騰落率は、1月の大幅な落ち込みから何とか持ち越して1.51%とプラスで7月を迎える事が出来ました。現地取材も始まり、今後の爆発に期待しましょう。
2022年7月ひふみらいと運用報告 要約まるごとひふみの参考になります)
ひふみらいとの月次運用報告要約は以下のとおりです。
- 7月運用成績1.83%債券では久しぶりのプラス成績
- 現金比率15.72%でユーロ・元を売り、現金比率を上げた
- 7月後半米FOMC(連邦公開市場委員会)の事前予想通り0.75BP利上げとなり、会見で景気動向を注視しながら利上げペースを決めるとの発言から金利の低下に拍車をかけた
- グリーン債は、通常国債や社債に比べるとまだ相対的に割高なので投資し辛い環境にある
グリーン債??
初めて聞く用語だね。グリーン債(グリーンポンド)は、地球温暖化対策や環境エネルギーなどの環境分野に特化して資金を調達する為の債券の事だよ。
次に7月の組み入れ上位10銘柄構成を見てみましょう。
特殊債、住宅ローン担保証券等あまり聞きなれない銘柄がラインナップされています。住宅ローン担保証券は、リーマンショックの現況となった債券ですね。当時の住宅ローン担保証券は、低所得者階層に無理に貸付した事が発端で、格付け会社もウソに近い評価をつけた実際にはジャンク債にもならない様なものを束ねて証券化して売りつけた事が原因と言われてます。
ひふらいと | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 (年初来-4.23%) | 1.91% | -2.43% | -0.67% | -1.99% | -0.37% | -1.35% | -1.96% |
現金比率 | 15.72% | 12.71% | 24.53% | 23.04% | 26.78% | 32.85% | 27.37% |
国債比率 | 48.39% | 48.11% | 47.84% | 47.76% | 47.08% | 54.84% | 58.22% |
住宅ローン担保証券比率 | 9.49% | 9.84% | 9.14% | 8.89% | 9.12% | 4.51% | 6.50% |
特殊債比率 | 2.69% | 5.46% | 5.03% | 7.76% | 7.43% | 6.94% | 5.40% |
社債比率 | 20.90% | 21.14% | 12.94% | 9.89% | 7.04% | 5.31% | 5.15% |
国際機関債比率 | 1.04% | 1.01% | 0.96% | 0.94% | 0.83% | 0.79% | 0.77% |
債券先物取引比率 | – | – | -2.16% | – | – | -6.06% | -3.40% |
地方債比率 | 1.77% | 1.72% | 1.72% | 1.71% | 1.72% | 0.83% | – |
資産別比率 海外債券/国内債券 | 61.80%/22.48% | 67.09%/20.20% | 57.44%/20.19% | データ無し | データ無し | データ無し | データ無し |
銘柄数 | 34 | 38 | 33 | 31 | 27 | 27 | 27 |
基準価額 | 9,441円 | 9,264円 | 9,495円 | 9,559円 | 9,753円 | 9,789円 | 9,923円 |
※種別比率・組入れ銘柄数はひふみグローバル債券より引用
※基準価格・騰落率はひふみらいとより引用
※ひふみらいとは、ひふみ投信マザーファンド・ひふみワールドファンドが各5%組み入れられております。
2022年7月藤野英人さん総括 要約
報告会最後に最高投資責任者藤野英人さんからの総括がありました。
- リスクを取って良い・面白い会社を探してそれに投資をするに尽きる
- 上場株・未上場どちらも見ているが未上場で2社素晴らしい会社を発見
- 新しい切り口で新しい会社がどんどん出来ている
藤野さん曰く、未上場の会社では、安全性の高いゲノム編集を活かした養殖の会社や、米国の富裕層向け果物販売の会社など面白い会社・これから伸びそうな会社がどんどん出来ているそうです。各チームが現地取材や調査を日々真剣に取り組んでいる事と推測されますが、更に良い会社、投資資金のある会社には良い情報が集まります。以前の動画で藤野さんがお話されていましたが毎日何社も調査依頼や面談依頼や企業紹介が来るそうです。
調査の数をこなす事でも経験・知識・データが蓄積されていますのでその精度はどんどん上がって来る事でしょう。今は含み損ですが、仕込みの時期ととらえコツコツ投資していきます。
我が家の投資信託「ひふみ」シリーズ2022年7月度運用実績
続きまして我が家の2022年投資信託「ひふみ」シリーズの2022年7月の運用実績は以下の様になりました。
- 全体の評価損益率-4.365%
- ひふみ投信-5.931%
- ひふみワールド-1.74%
- ひふみらいと-3.32%
安定のオールマイナスです。長期投資目線の方でなければ損切していますね。
我が家のひふみシリーズ全体7月度運用実績
運用開始してまだ一年未満ですので、丁度2021年後半から2022年前半の株式下落相場に飲み込まれて含み損期間が続いていますが今が仕込み時期と思ってコツコツ継続投資していきます。
次に銘柄別運用推移を見てみましょう。
運用11ヶ月ですが、評価額は以前受渡金額を超えておりません。今は辛抱の時期です。私が投資した資金は企業の成長に使われていると思うと下がったから引き出そうとは思いません。運用比率は今後しばらく今の比率で継続していきます。運用比率はひふみ投信約70%、ひふみワールド約20%、ひふみらいと10%の比率で運用していきます。
我が家のひふみ投信7月度運用実績
ひふみ投信は今年の1月は-13.32%と難儀なスターとでした。7月は米国金利上昇懸念にサプライズが無かった事からリスク資産への戻りがあり、日本株式も単月+2.14%と戻ってきたので我が家のひふみ投信も-5.931%と少し改善しました。8月は少し買い増しする予定です。
我が家のひふみワールド7月度運用実績
ひふみワールドは今年の1月からスタートしました。初月はある程度資金を入れ、その後は定期積立に切替て、3,500円で運用しています。7月の損益率は-1.74%でした。6月中旬にはひふみワールド運用チームが久しぶりの海外調査に出張したそうです。現地の状況を詳しく確認してきたそうなので、海外の割安な優良企業が探せたのか楽しみですね。
我が家のひふみらいと7月度運用実績
2022年1月に新たにひふみらいとも運用開始しました。ひふみ投信、ひふみワールドより小額ですが、安定した長期運用を目指すのであれば、債券・国際への投資は必要と思い、運用開始しました。3月からは債券、国際、通貨へも分散投資する意味で1500円積立設定に変更しました。6月現在は金利上昇のあおりも受けて損益率は-5.49%となりました。37年分のデータを見ても22年度の債券市場は異常事態みたいなので仕方がないですよね。
それではまた、来月の運用報告でお会いしましょう。
ひふみ投信の無料の口座開設はこちらから
2022年1月~6月までの運用情報は以下の記事をご覧ください。
※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。くれぐれも投資は自己責任・自己判断でおねがいいたします。