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投資初心者必読!ひふみ投信藤野英人さん関連おすすめ書籍まとめ|要約・書評

ごつこさん
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この記事でわかる事
  • 藤野英人さんの書籍の概要がわかります
  • 投資の本質を学べます
  • 投資家の思考と習慣を身に着けるヒントがわかります
  • 子供に伝えたい投資家的思考がわかります
  • 書籍を元に実践した体験を知る事が出来ます

所見の方もおられると思いますのでざっくりと、本ブログ運営者(@gotukosan)の自己紹介します。

ごつこさん自己紹介
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ごつこさん
ごつこさん

突然ですが、投資家についてどんなイメージをお持ちですか?

投資家のイメージ

投資を始める前、私の投資家像は、パソコンを並べて常にチャートをチェックし、株式投資で一発当ててやろうと鼻息を荒くしている人をイメージしていました。しかし今回紹介する藤野英人さんの書籍の数々で、「投資」とは

エネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為

と語っています。お金に限らず、今エネルギーを投じた行為は全て投資。という考えを一貫して発信し続けています。本記事では藤野英人さんの書籍からお金を稼ぐ事が投資の本質ではないという事、私が拝読して実践してみた内容も記していますので是非読んでいただけると嬉しいです。

私は2022年4月現在、投資家歴2年未満のひよっこ投資家です。投資に興味を持ちだしたのは2018年頃でした。しかし中々一歩踏み出せず、「投資」先にも述べたようにチャート分析、株で一発逆転、暴落で大損などあまり良いイメージも無く、スマホで投資が出来る「ウエルスナビ」や「とらのこ」といったロボアドバイザーアプリの登録までしましたが結局投資は出来ませんでした。

しかし、漠然と将来に不安を感じた状態でYouTubeで出会ったのが以下のお二方の動画でした。

  1. リベラルアーツ大学両学長
  2. お金のまなびば!投資信託「ひふみ」シリーズファンドマネージャー藤野英人さん

私が資産形成、投資、お金について真剣に考え一歩踏み出せるようになったのはこのお二方のYouTube動画・書籍に出会ったからです。そして初めにマインドセットしてくれた方々がこのお二方で本当に良かったと心から思います。

何故なら、「お金を稼いで経済的自立を目指す」と「投資の本質を学び人生を投資家みたいに生きる」の両方を学ぶ事で余計な雑音「仮想通貨で大儲け」「FXで大儲け」「レバレッジをかけた取引」等の情報に惑わされずコツコツ資産形成を始める事が出来ました。

その効果は

  • 本格的に資産形成を始め1年6か月で400万円近く資産が増えた
  • 消費行動で価格ではなく価値で考える様になった
  • 日々成長する為の活動(副業、本業、読書、趣味)に全力で取り組んだ
  • 日本の明るい未来を信じて活動出来る様になった

良い事尽くめで、マインドが変わるだけでこんなにも人生が変わるのかと思うくらい毎日が充実しています。(当然上手くいかない事は沢山ありますが・・・。)

ここからは資産形成に失敗しない為のマインドセットが出来る書籍を紹介します。

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目次
  1. 藤野英人さん著書のおススメ3選
  2. 藤野英人さん著書の購読済み書籍
  3. 藤野英人さん著書の未読書籍一覧
  4. 藤野英人さんがおススメする書籍
  5. まとめ:藤野さんの書籍は資産形成する上で学ぶべき事が多い
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藤野英人さん著書のおススメ3選

🥇投資家が「お金」よりも大切にしていること【書評】

藤野英人さんを知ったのは、お金のまなびば!というYouTubeでした。動画では投資や人生に対してえらく本質をとらえた方だなと思い興味を持つようになりました。そのころ私は、お金や資産形成に本気で取り組まなければこれからの将来は本当にヤバいと思い出したころで、何やら藤野さん、結構書籍を出しているぞと知りお勧め本を購入してみる事にしました。

初めて藤野さんの書籍で手にしたのが「投資家が「お金」よりも大切にしていること」でした。少し読み進んでいったところで、次のような文章がありました。

日本人は不真面目なお金教の信者

一般的なイメージとして、日本人は真面目だと思われていますが、私の考えは違います。日本人は真面目ということの意味をはき違えているように思えてならないのです。

真面目とは「真剣な態度・顔つき。本気。まごころがこもっていること。誠実なこと」
広辞苑より・・・・

日本人のお金に対する態度や行動は、不真面目であるとしか言いようがないでしょう。

引用元:投資家が「お金」よりも大切にしていること(星海社) 

私は、この文章を見てすごく「ドキッ!」としました。なぜなら思い当たる節があったからです。私たちが育った環境では、家族でお金の事を話すことはありませんでした。

当然投資も寄付をしている人は周りに誰も居ず、楽してお金を稼ぐ、お金の話をするのは悪という環境で育ってきたからです。

この本にはいかに日本人・日本の企業のお金に対する考え方が悪いのかが事細かに書かれておりなぜその考えが悪いのかがわかります。

  • 日本は現金と貯金の比率が高い
  • 日本人の寄付の比率は家計のたった0.08%先進国は2~3%
  • 日本はお金持ちが尊敬されないアメリカのヒーローはお金持ち
  • ブラック企業を生み出しているのは私たち「消費者」

どうですか?

言われてみると納得する内容ではないでしょうか。ではどうすれば投資家的な思考で生きていくことができるのでしょうか?そのヒントを藤野さんはこの本にちゃんと書いてくれています。

  • 人はただ生きてるだけで価値がある
  • 経済とはお金を通してみんなの幸せを考えること
  • お金の使い方に自覚的になる

消費は悪い事ではありません。お金は市場経済で血流の如くぐるぐる回っているのです。赤ちゃん・専業主婦・生活保護受給者でも生きているだけで消費を生みそれが巡り巡って誰かの収入になる。

この考えを持っているか持っていないかでお金の使い方や考え方は変わり、決して他人を馬鹿にしたりお金を生まない人はダメだなんて考えにはならないと思います。

是非この本を手に取ってお金よりも「信じてるもの」「大切なもの」を探していきましょう!

投資家がお金よりも大切にしていること-藤野英人さんサイン
投資家がお金よりも大切にしていること-藤野英人さんサイン-2022/12/04-ひふみアニュアルミーティング2022にて

2022年12月、ひふみ投信2022年運用報告会に参加してきました。一番乗りで会場に到着した私は、運よく藤野英人に出会う事が出来、サインをいただく事が出来ました。その時の記事を少し見てみたいなと思った方は以下の記事を見ていただけると嬉しいです。

🥈投資家みたいに生きろ――将来の不安を打ち破る人生戦略【書評】

投資とはエネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為

引用元:投資家みたいに生きろ――将来の不安を打ち破る人生戦略 P41より

皆さんは、「投資=お金を増やす事」と思っていませんか?

この書籍では、お金を増やす事というのは投資におけるほんの一部分でしかないよ。「投資」とは、もっと広く深い意味があるんだよ。という事を教えてくれる書籍になっています。

ざっくりと伝えたい事は以下の3つになります。

これからの時代を生き抜く為には「投資」の思考が重要

思考が変わると今が変わる、今が変わると未来が変わる。先に述べたように未来に向けたエネルギーを今、全力で投入する事で未来に得られるリターンは様々です。それは、「お金」だけではなく「知識」「経験」「スキル」「仲間」とたくさんあります。

エネルギー=主体性×時間×お金×決断×運

私は、資産形成に本気で取り組んでから、毎日、毎月の家計管理を1年以上時間をかけて取り組んできました。使ったお金は全て意思を持って使ってきました。「投資」「お金」についても沢山の動画や書籍などで勉強してきました。SNSでも毎日発信し続けています。

沢山の時間、お金、決断を投入してエネルギーをかけています。主体性を持って取り組むと他人任せにせず人のせいにもしないのでとても充実した日々を送る事が出来ます。

そして今エネルギーを注入した分、未来は明るいと信じる事が出来ます。実践してきたからこそ、この書籍に書いてある事が腑に落ちてさらに継続する事が出来ます。

「投資」の思考を習慣化する事で生き抜く力がアップ

「投資」の思考の本質を理解したらあとは習慣化し実践するだけです。

書籍で思考の習慣化を紹介してますが、私が実践している習慣化も交えて少しだで紹介していきます。

これって投資?それとも浪費?

お金を使う時に常に問いかけながら高速で決断していきます。もちろん浪費もたくさんありますが、意識して浪費するのと意識しないで浪費するのでは、浪費した時の充実感や後悔がありません。とてもお勧めです。

イチローさんの名言で、「小さい事の積み重ねがとんでもないところへ行くただ一つの道」とおっしゃっているように、小さな浪費が積み重なるととんでもない浪費になってしまいます。逆に小さな浪費を抑える努力をコツコツと続けていればとんでもないところヘ行くことが出来る可能性があります。

そんなに節約や浪費をやめて何が楽しいんだ?と思う方もいるかもしれません。それもごもっともで、私も浪費していた時も楽しかったし、節約や家計管理や投資や情報収集も楽しいです。

どちらが正解と言うことではないのですが、「思考停止」「無意識」で使われるお金や時間には意思がありませんが、せっかくお金や時間を使うのであれば自身の意思で満足のいく使い方をした方が良いのではないでしょうか。

少しでも気になったら試してみて下さいね。きっと人生観変わりますよ。

お金をかけない、三日坊主上等、プロセスを楽しむ

投資や資産形成や倹約は苦痛ではなくむしろ楽しみながら続けることが本当に大事だと実感しています。たまに休むこともさぼる事もありますが、1年以上以下の事を継続しています。

プロセスを楽しみ、時にはさぼることで長く継続する事が出来ます。皆さんも少しずつ試してみてはいかがですか?

早起きはシンプルかつ最強の自己投資

やるべき事を先送りして毎日残業している人生は、大きな借金をして返済に追われる人生と同じです。

引用元:投資家みたいに生きろ――将来の不安を打ち破る人生戦略 P196より

リスクをとってチャレンジする人、世界の天才や偉人の多くは朝に活動する人が多い傾向にあるそうです。私は、完全な夜型で、深夜1時2時まで起きているのもざらにありました。

数々の著名人も朝活は最強と言ってましたがどうしても夜活思考が抜けませんでした。この本を読んでから、よっしゃ、とりあえず朝活やってみてダメだったら夜活に戻そうと思いチャレンジしてみました。

2022年2月8日よりチャレンジを決意。

2月9日朝活初日に朝活失敗しました。たまに寝坊もしつつほぼ毎日朝活とついでSNSで朝活内容発信を続ける事が出来ており、自身のやった記録にもなり今では今後も継続していきたいと思っています。皆さんも試してみてはいかがですか?

🥉14歳の自分に伝えたい「お金の話」【書評】

若いうちは自分に投資しなさい。という内容の書籍です。我が子が14歳になったらプレゼントしたい本第一位です。我が娘ちゃんはまだ12歳の為、中学2年生になったらプレゼントしようと考えています。

まずは友人のお子様にプレゼントしてみました。当然友人に一度渡して、読んでみて共感出来たら子供に渡してね!と伝えて渡しました。

2022年4月から高校での金融教育が始まり、これからの子供たちにはお金に困らない人生を歩んでほしいという大人の願いがあり実現したのだと思います。

それと同時に、学校では教えきれないお金についての知識や考え方はやはり家族や書籍から学ぶことが必要だと思います。しかし、親の知識が古い昭和的な考え方で子供たちに金融教育をしていくことは今後数十年先の未来を考えると子供たちにとってはマイナスでしかありません。

だからこそ親はテレビだけでは得れない知識を書籍や、ネット、SNS、YouTubeで幅広い知識を得て子供たちに教える必要があるのではないでしょうか。

藤野さんの「14歳の自分に伝えたい「お金の話」」はその一端を担う本です。

子供たちに「お金」とは何か「投資」とは何かこれからの未来どのような人生を歩むと幸せになることができるかの生きるヒントが手に入ります。

お子様の為に手に取って読んでみてはいかがですか?

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藤野英人さん著書の購読済み書籍

藤野さんは書籍を沢山世の中に出し、自身の思考や習慣、成功や経験、成長企業の紹介やダメな企業や政治を惜しみなく公開しています。

読み終わった本、これから読む本、もう一度読みたい本が沢山あり、今後少しずつ紹介していきますので皆さんも是非投資家藤野英人さんの頭の中を除いて人生の生き方・資産形成の参考にしてみましょう。

投資家がパパとママに伝えたい たいせつなお金のはなし

投資信託「ひふみ」シリーズの運用責任者である、藤野英人氏最新書籍が2023年2月22日発売されました。

この本を読むことで、以下の事がわかります。

書籍のポイント

  • 子どもの金融教育の前にまずは親が学ぶべき
  • 子どもから学ぶことで親(大人)も成長できる
  • 小学生で起業したレウォン社長から学べる
  • 藤野さん積極的に若い人と関わり、考え方をアップデートしている
  • 実の娘には背中で語る

書籍の詳しいレビューは、以下の記事をご覧ください。

おいしいニッポン 投資のプロが読む2040年のビジネス【書評】

2021年11月に発売された最新刊です。私は年末に購入し拝読しました。日本はオワコンという流れがSNSやメディアなどで取り上げられておりますが、20年後新しいサービスや業態が生まれおいしい日本の未来を創造し今の成長企業を見て応援する事はとても大切な事。

将来性がある企業が紹介されており、アイディアや考え方が詰まった一冊です。

さらば、GG資本主義 投資家が日本の未来を信じている理由【書評】

高齢化社会」が日本の成長を邪魔している。その理由とは?そしてそんな日本に未来はあるのか?

高度経済成長期が終わってからの30年、日本の成長を停滞させた原因がこれでもかとわかる書籍です。私はこの失われた30年にどっぷりつかり生きてきましたので中々GG資本主義経済から抜け出すことが出来ずにいます。

しかし、完全に抜け出せずとも自分ができる事を少しずつコツコツとやることで新たな資本主義経済に転換しても生き残れるような人材になれる様に頑張ろうと思わせてくれる書籍です。

投資レジェンドが教える ヤバい会社【書評】

この書籍は良い会社、悪い会社の見分け方3部作、「スリッパの法則」➡「儲かる会社、つぶれる会社の法則」➡「投資レジェンドが教える ヤバい会社」の最新版です。

ヤバイ会社には、

  • 本当に企業経営に問題がある会社
  • 投資先でのいい会社・心が震えるようないい会社

2つの意味が込められているそうです。

2つの意味を持ったヤバい会社の特徴がふんだんに盛り込まれた本になっています。私たちが投資するときの指標としても役に立つでしょうし、就職活動で企業を選ぶ時でも役に立つ書籍だと思います。

じゃー、そんな書籍を書いている藤野さんの会社(レオス・キャピタルワークス)はどっちの意味のヤバイ会社なのよ?と思う方もいるかもしれません。書籍の一部を引用しますが、

わたしたちが運用・販売している商品は「ひふみ投信」ですが、ほぼ日にとっての「ほぼ日手帳」のように、ひふみ投信を売ることそのものが目的なのではありません。より多くの皆様に「投資の素晴らしさ」を伝えて日本の社会を元気にしていくことが大きな目的であり、ひふみ投信はそのためのツールだと考えています。

引用元:投資レジェンドが教える ヤバい会社 P226より

こんなブログを書いてるくらいなので、ゴリゴリの主観が入ってる事をご了承頂きたいところですが、素晴らしい理念だと思いませんか?

そしてこの文章には藤野さんの行動が伴っているのでより腑に落ちるないようでした。

主な投資啓蒙活動を挙げてみると、

  • YouTubeお金のまなびば!
  • 数々の書籍出版
  • 大学非常勤講師
  • セミナー、講演会
  • 月次報告会
  • メディア取材
  • Twitter
  • Facebookで毎日投稿
  • 投資信託「ひふみシリーズ」最高投資責任者
  • レオス・キャピタルワークス株式会社会長兼社長
  • 一般社団法人投資信託協会理事
  • ベンチャー企業の取締役
  • 地方創生

活動量がすごすぎてびっくりです。

私の独断と偏見で、良い意味でのヤバイ会社に認定です。

ヤンキーの虎-新・ジモト経済の支配者たち【書評】

最初はヤンキー書籍かと思いましたがいやいや立派な投資本でした。図書館で検索したらおいてあったので借りて読みました。地方のマイルドヤンキーをまとめて多角的に経営するヤンキーの虎は日本経済の屋台骨。

私は地方に在住し、仕事がらヤンキーの虎とお話する機会がありますが、仲間と共に仕事も遊びも本気で取り組み幸福度は高いイメージがあります。

今はちょうど代替わりの時期。昔見たいなハチャメチャな経営する方は少なくなってきたのでしょう。少子高齢化時代、ヤンキーの虎も生き残りをかけて必死です。生き残ったヤンキーの虎はそれはもうすごい虎となり地方経済を支え日本経済の屋台骨になっていくことでしょう。

今後も目を離せません。

スリッパの法則【書評】

2006年出版の書籍で、書店やネットでも中々売ってなかったため、私は電子書籍が苦手な為メルカリで購入しました。藤野さんの代表的な書籍の一つです。

しかし、「題名のくせがつよいのよー!」

この書籍を読んで思ったことは、「うちの会社結構当てはまっている。」でした。皆さんも読めば思い当たる節は多々あると思います。十数年前に出版された書籍の内容でも、今でもまかり通っている事が多々あります。

日本企業、ひいては日本人の考え方が変わっていかない限り日本の未来はないのかなと思えるくらい今の日本企業に当てはまる事が多いです。

あなたのお勤めの会社、これから就職する会社、本当に大丈夫ですか?

人生100年時代のらくちん投信【書評】

「長期積み立て投資」を世間に広めるべく、独立系投信会社3社の代表が2010年に結成した「草食投資隊」の書籍です。草食というくらいなので、ガツガツリスクを取り銘柄を頻繁に入れ替えしたりといったリスクを取りすぎな投資信託とは違う長期で受益者に投資してもらうために、「良い企業」「成長する企業」を調査分析し選定する事で、長期的投資をしてもらえる様に運営している3社です。メンバーは以下の3名です。

  • セゾン投信株式会社代表取締役会長CEO中野晴啓氏
  • コモンズ投信株式会社取締役会長渋澤健氏
  • レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役会長兼社長最高投資責任者(CIO)藤野英人氏

セゾン投信の代表商品は、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」です。特徴は世界最大規模の投資運用会社バンガード社と提携し、様々なETFをアクティブに組合せ運用するパッシブ系アクティブファンドです。

コモンズ投信の代表商品は「コモンズ30ファンド」です。特徴は30年目線の長期投資できる企業を30社程度厳選し運用します。

レオス・キャピタルワークスの代表商品は「ひふみ投信」です。特徴は「割安」な成長株を選定し長期投資をします。

この本では以下の内容が充実しておりとても楽しめます。世の中にはたこ足配当のゴミファンドや、手数料目的の販売方法がひどく、信託報酬も高い為アクティブファンドに対して良いイメージを持っていない方も多いと思います。しかし、この書籍を読む事で、本当のアクティブファンドの存在意義が分かり、アクティブファンドいいじゃん!長期投資最高!と思わせてくれる書籍です。

  • アクティブファンドの魅力
  • 長期投資の重要性
  • 各社の特色
  • 投信業界の闇

草食投資隊のセミナーに参加したレビューも記事にしております。良かったらのぞいてみて下さい。

5/2発売!プロ投資家の先の先を読む思考法【書評】

そうそう、2022年GWには新しい書籍も出るそうですのでお楽しみに。私も予約しました。将棋好きの藤野さんらしいタイトルです。

2022年のゴールデンウィークはゆっくりと読書にひたりたいですね。

※【2022年5月7日追記更新】

待ちに待った新刊が5/4に届きました。ゴールデンウイーク中で丁度キャンプに行く前日に届いたのでせっかくだからキャンプでお酒を飲みながらゆっくり読む事にしました。

書籍の題名通りに受け取ると、短期の相場の上げ下げを読む極意があるのではないかと思う方もいるのではと思いますが。内容は、全然違います。

近い将来2年から5年先の未来を予測する事は出来ませんが、10年後、20年後の未来であれば現在のファクト(事実)からある程度予測する事が出来る。様々な分野・世代・環境から情報をキャッチし俯瞰で物事を捉え日々の行動で起こりえない不可実現の道を消去法で削り歩いて行けばある程度予測した未来にたどり着ける。

めかぶさん
めかぶさん

預言者じゃないんだから未来なんかわかるわけないでしょう!

ごつこさん
ごつこさん

そうなんだけど、例えばSDGsで世の中の考え方が変わってきていますよね。Amazonやグーグルは常に「なぜ?」を考え続け人間の心理哲学を経営に取り組む事で成長しています。心理の先を読む・現在起こっている事実を認識する事で遠い未来がぼんやりと見えてくるんでしょう。

藤野さんは、仮に先を読んでも、行動しなければ意味が無いとも書籍で伝えています。私も今後起こりうるであろう未来に対して常に「情報収集」「小さくチャレンジ」を繰り返して自分自身行動しようと心がけるようにしています。

  • 投資についての勉強、家計を見直し実際に投資を始める
  • キャッシュレス決済を子供にも教え実践させる(子供のスマートフォン教育)
  • 仮想通貨についての情報収集(特にイーサリアム・NFT)
  • 自己投資、小さく副業に挑戦し古い日本企業の考えからの脱出
  • SNS発信、コミュニティに参加

チャレンジしてきた内容については、ブログにて記事にしているものもあります。いくら書籍を読んでわかっても、実際に行動してみないと体感出来ない・脳裏に焼き付かない事が多いと思います。だからこそ「行動」が大事なのです。リスクを恐れて何もしない事もリスクなのです。一歩ずつ前に進んで行きましょう!

今まで実践してきた内容の記事とSNSリンクです。参考にしていただければ幸いです。

  1. 家計を見直し投資へ
    2021年家計改善総まとめ|貯蓄率33%貯蓄額280万円【4人家族の成功事例】
  2. 子供のスマートフォン教育
    中学生にスマホはいる?いらない?伝えるべきルールとメリット6選!
  3. SNS発信Twitter(主に資産形成・キャンプ・ひふみについて発信中)
    @gotukosan
  4. SNS発信PostPrime(2021年9月開設当初より発信中)
    ごつこさん🐬 資産形成術

ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ!【書評】

  • ”下戸”市場は成長産業
  • 既存産業の穴を見つけ解決できる経営者が成長
  • 同調圧力に屈せず個をベースに物事を考える人が増えている

すべての事象は表裏一体。世の中にはお酒好きの人たちが集う居酒屋がたくさんあるのにお酒が飲めない人たちの集う居酒屋は数少ない。しかし、昭和時代ならともかく多様性が求められる現代に生きる人々はお酒から距離を置く人たちも増えたのではないでしょうか。

かくいう私も、最近お酒と適度な距離を置くことに成功した一人です。お酒は大好きでお酒とはかれこれ20年以上のお付き合いになります。今までは毎日晩酌もし、会社の飲み会・友人との飲み会・家族イベント時の飲酒など、お酒と生活は中々切れるものではありませんでっした。40代になり、様々な趣味や副業に興味を持ちだしてから、毎日晩酌する事で作業効率の悪さや健康を維持する事を目的に、2022年1月より晩酌断ちをする事にしました。なんだかんだ6か月続いています。

飲めない人の気持ちがわからずに無理に勧めた事もありました。お酒が飲めないなんて人生の半分を無駄にしているとさえ思っていました。この書籍に書いてある大きなお世話組だったのでどちらの気持ちも分かるなーと読み進んでいきました。

この書籍では時代の移り変わりでダイバーシティ(多様性)が重要視される昨今、今までマイノリティだった”下戸”の方々が次第に主張するようになり、飲酒迎合派の人たちよりもいつからかマジョリティになる。そんなチャンスを逃さまいと”下戸市場”にフォーカスを置いたお店が増えてきて、評価されつつあるというお話。

市場分析、考え方、行動力、色々な事が学べるとても読みやすい一冊になっております。一度手に取り購読してみてはいかがですか?

藤野さん、「投資」ってなにが面白いんですか?【書評】

2015年初版の書籍で、2010年に出版された『もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら』という本を大幅に加筆・修正した書籍です。

読書が苦手で一冊読み切るのに数日もかかる私ですが、ドラえもんを題材にしている事、165P とページ数が少ない事で数時間で楽しくあっという間に読み切る事が出来ました。

『あんな事いいな♪出来たらいいな♪』

ドラえもんのオープニングテーマで流れるあのフレーズがビジネスの原点だったなんて。私は思いもしませんでした。この本を読む事で、以下の様なメリットがあります。

  • 「ひみつ道具」が題材の為大人も子供も楽しみながら経済の繋がりを勉強できる
  • ビジネスシミュレーションスキルの重要性を認識できる
  • もしも、もしも、もしも、を深堀する事が新たなビジネスチャンスに

ドラえもんのひみつ道具でも「タケコプター」「どこでもドア」「ガリバートンネル」といった超有名な道具を題材にしているので馴染みがあります。最初はバカバカしいと思っていましたが読み進めるにつれ、革命的な道具ひとつで様々な業種の成長・衰退が発生する事が知れどんどんのめり込んでいきます。

ほんの数十年前に世の中にiphoneが出た時に、ここまでスマートフォンが日々の生活にとって切っても切れない存在になるなんて誰が予想したでしょうか。もし予測していた人がいたら今やappleの株を購入して爆益を生んでいた事でしょう。

ドラえもんのひみつ道具は実現不可能かもしれません、しかし未来は誰にもわかりませんし今後もiphoneみたいな革命的な道具が出てくる可能性もあります。常に「もしも」思考で考える事が出来れば、新たなビジネスチャンスや投資チャンスを発見できる可能性があるのです。

お金を話そう。【書評】

2019年3月に出版された書籍です。「お金」についての31の質問から読者のお金についての考え方・プロの投資家が考えている「お金」とは、「お金」の本質をとらえる事が出来ます。

この書籍でわかる事は次の3つです。

  • あなたが思っている「お金」や「経済」についての価値観が変わる可能性があります
  • 投資家藤野英人さんが学んだ「お金の哲学」を知る事ができます
  • なぜ初心者には投資信託をすすめるかその理由がわかります

一つずつ解説していきます。

もし、この書籍を手に取り読む事があれば、必ず著者からの質問に対して一度真剣に考え回答した後に解説を読んで下さい。読み終えた時にはきっとあなたの「お金」に対する価値観が変わっているはずです。特に、冒頭のQ.0の質問、大事なのでじっくり考えてみて下さい。

あなたが思っている「お金」や「経済」についての価値観が変わる可能性があります

第一章では、「お金」と「わたし」についての11の質問があり、各質問についての藤野さんの考えや、世界と日本のお金の考え方の違いを知る事が出来ます。日本人は、「お金」についてあまり人と多くを語りません。「お金」は汚い物、「お金持ち」は悪だという概念が少なからずこの日本にはある様な気がします。藤野さんの他の書籍でも再三この事には触れております。そのマインドを壊さない限り、「お金」とは真剣に向き合えないし、一生お金に困る人生を歩む可能性もあります。

例えば、Q1の「あなたは正直お金ってすきですか?」の質問に対してですが、資産形成に本気で向き合おうと決める前であれば、どちらでもないという曖昧な答えをしていたでしょう。むしろ、親からはお金は汚い物・汗水流して働いた対価がお金という価値観を植え付けられてきたのでマイナスのイメージすら持っていました。でも、今は多くのお金や投資の動画や書籍を読み、資産形成に真剣に取り組む様になってからは、間違いなくお金はすきと言える事が出来ます。そして自分にとって正しいと思うお金の使い方をしようと思い日々行動しています。

基本的にはお金とは以下の三つの機能を備えた道具以上でも以下でもありません。

  1. 交換機能:お金は政府が発行している為信頼があります。様々な物やサービスに交換する事が可能です
  2. 価値保存機能:お金は肉や魚で物々交換していた大昔と違い価値を物理的、信用的に維持する事ができます
  3. 価値尺度機能:何かと比較する為の尺度として使用する事が出来ます

しかし、お金はただの道具ですが使う人の性格や気持ちが乗る事で、様々な見え方・とらえ方をする事があります。読み進んでいくうちに次第に道具としてのお金を、どの様に捉え、考え、使う事が最良になり得るかが分かります。

第二章では、「お金」と「経済」について5つの質問があります。この章ではあなたがコンビニでペットボトル飲料を購入時に支払った150円のその先を考え、経済とは?生きたお金の使い方とは?を深く学ぶ事が出来ます。

第三章では、「お金」と「仕事」について9つの質問があります。日本と海外の仕事に対するマインドの違いや、経営者マインドとは、企業の在り方などを学ぶ事が出来ます。

お恥ずかしながら私は正に典型的な日本人サラリーマン的な思考で、仕事も会社も好きか嫌いかと問われた時には嫌い寄りのどちらとも言えないタイプでした。資産形成やブログに取り組む様になった今でもその考えはあまり変わってないのかもしれません。

しかし、読み進んでいくうちに、一度しかない人生好きなことを仕事に出来たらどんなに良いか、価値観や理念に共感出来る会社で働けたらどんなに良いかと思うようになりました。

実際に著者の藤野英人さんが代表取締役社長を務めるレオス・キャピタルワークス株式会社は率先垂範の如く自社を働きやすい職場に、企業理念である「資本市場を通じて社会に貢献します。」に賛同した仲間と共に走り続けた結果、産業医や保健師を企業に派遣しストレスチェックや従業員の健康管理指導を実施する会社のドクタートラストが認定した「第一回職場環境優良法人2021」に選ばれました。

私もレオス・キャピタルワークスに取材訪問した時に応対していただいた方に質問してみました。「レオスで働くことは楽しいですか?」と。その答えは以下の記事に記載していますので是非読んでみて下さい。

第四章では、「お金」と「投資」について6つの質問があります。

セールスマン
セールスマン

副業でスマホ1台でほんの数分FX自動売買で投資してみませんか?あなたもすぐに不労所得が手に入りますよ。

Youtubeを視聴していると、こんな広告流れてくる事ありませんか?本当にそんなうまい話があるのかな?でもやってみてほんとにお金儲け出来たら嬉しいと思い手を出し、損失を出したり自己破産する人たちが後を絶ちません。そもそもそ投資って聞いただけで投資はギャンブルで怖いもの。損をするからやめておけと教えてこられた私含めた日本人は投資に対してあまり良いイメージを持っていません。

この章では、そもそも投資ってなに?投資って何のためにするの?どんな投資をすればいいの?株価や会社の価値って何で決まっているの?といったテレビでは決して教えてくれない疑問について知る事ができます。

投資家藤野英人さんが学んだ「お金の哲学」を知る事ができます

ひふみ投信カリスマファンドマネージャーの藤野英人さんに影響を与えた人物、めちゃくちゃ興味ありませんか?

その答えは、是非書籍を手に取っておどろいて下さい。藤野さんにとって身近な人が多大なる影響を与えている事が伺い知れます。

なぜ初心者には投資信託をすすめるかその理由がわかります

第五章では、お金のプロがなぜ初心者に投資信託をおすすめするかその理由が分かります。

おすすめするメリットは以下の3つです。

  • 分散投資
  • プロが運用
  • 少額から出来る

私は、本気で資産形成に取り組もうと決意してから本記事を執筆している現在に至るまで約2年が経過しました。その間に本著者である藤野英人さんの書籍10冊以上、投資・資産形成に関わる書籍を20冊以上購読、毎日YouTubeで資産形成にまつわる動画を視聴してますが、やはり似た様な事を言っています。追加するのであれば「長期×積立」が入ります。

この書籍を読み終えた頃にはきっとあなたも投資、社会経済、お金に興味が湧いてくる事でしょう。

日本株は、バブルではないー投資家が知っておくべき「伊藤レポート」の衝撃【書評】

2015年7月30日に発行された書籍です。購読したのが2022年ですので7年前の書籍です。

サブタイトルに記載されている「伊藤レポート」がキーワードになっています。景気回復の起爆剤として当時の首相安部総理の名前をモチーフにしたアベノミクスとは何だったのか。過去の書籍を読み説く事で、なぜ今、岸田政権で貯蓄から投資への資産所得倍増計画が勧められているのかをしっかりと理解する事ができます。もう、何年も前から貯蓄から投資へと言い続けていた人たちがいて、国民は自身の年金問題の、外国との金利差による物価の上昇、上がらない賃金でようやく気付き出したという事です。

私もその国民の一人です。7年前の私は、投資については全く考えたことも無く、子供が生まれ、貯蓄と学資保険で資産運用出来ていた気になっていたサラリーマンでした。7年後、こんなにガッツリと資産運用に取り組む事になるとはその時は想像もしていませんでした。将来の日本経済への不安・コロナの流行で未来への不安が、私を投資への入り口に誘ってくれました。

私が特に気になったところは以下の点です。

  • 2匹のタヌキを退治せよ!
  • 今の日本市場での「伊藤レポート」の重要性
  • 企業タヌキを追い出すには、持続的な高ROEの維持
  • 国民タヌキを追い出すには貯蓄から投資(日本)へ

日本経済低迷の原因、2匹のタヌキを退治せよ!(企業の内部留保と日本国民の現預金)

書籍では、企業の内部留保と「企業タヌキ」、国民の現預金の事を「国民タヌキ」と表現しています。日本経済低迷の原因、は二匹のタヌキが大事に現金をため込み日本経済の成長に資金を使っていない事が元凶だと書いてありました。

今から七年前の2015年時点、企業の内部留保資金は約300兆円。国民の現預金は880兆円あったそうです。デフレの元凶である二匹のタヌキから何とか現金を経済に引き出そうとしたのがアベノミクスだったわけですが、では2022年の現在の企業の内部留保はどうでしょうか。以下の図を見て下さい。

企業の内部留保推移
引用元:企業の内部留保、9年連続で過去最高更新…前年度比2%増の484兆円より
※21年度の内部留保金額は財務総合政策研究所(利益剰余金)より引用

最新のデータは21年度516兆円となっており、7年前よりも216兆円増えていることになります。それでは国民の現預金はどうでしょうか。以下の図を見て下さい。

日銀-家計の金融資産推移
引用元:日銀-家計の金融資産推移

国民の現預金2022年2Qの最新データによると、なんと1,102兆円となっており、7年前よりも222兆円現預金が増えていることになります。

  1. 企業タヌキ【内部留保】
    2015年300兆円➡2021年516兆円
  2. 国民タヌキ【現預金】
    2015年880兆円➡2022年1,102兆円

全然二匹のタヌキから現金を引き出せていないのが現実です。二匹のタヌキ退治が今の日本の超重要課題なのです。

今の日本市場での「伊藤レポート」の重要性

日本経済を立て直すために、アベノミクスで放たれた三本の矢はつぎのとおりです。

  1. 大胆な金融政策
  2. 機動的な財政政策
  3. 民間投資を喚起する成長戦略
    アベノミクス「三本の矢」とは

この三本の矢の裏に隠れたアベノミクス新・三本の矢が、本書籍の最大のテーマになります。それが以下の新・三本の矢です。

  1. 伊藤レポート
    「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」プロジェクト(伊藤レポート)
  2. スチュワードシップ・コード
    「責任ある機関投資家」の諸原則《日本版スチュワードシップ・コード》~投資と対話を通じて企業の持続的成長を促すために~(令和2年3月24日再改訂)
  3. コーポレートガバナンス・コード
    「コーポレートガバナンス・コード~会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために~(改訂案)」(2021年04月金融庁)

伊藤レポートは、一橋大学大学院商学研究科教授の伊藤 邦雄氏を座長にして取りまとめられたレポートの事です。

めかぶさん
めかぶさん

全部聞いたこと無いフレーズばかり!ごつこさん

説明して!

ごつこさん
ごつこさん

確かに。ざっくり言うと、「上場企業も機関投資家も、自身の利益や保身に走らずにしっかり株主・日本経済に持続的に貢献しなさい。」です。

以下は、伊藤レポートで一番の問題意識と考えている点の引用です。

長期的視点に立って日本企業が競争力の源泉ともいえるイノベーションを生み出すために は、そうした投資を支える長期的な資金が日本の市場に流入する必要がある。もしそうし た長期的な資金を日本へ誘引することができなければ、日本企業の長期的な競争力の低下 は避けられない。そうした悪循環を回避するにはどうしたら良いのか。

引用元:「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」プロジェクト(伊藤レポート)

この伊藤レポートの内容を元に二匹のタヌキ退治を行います。

企業タヌキを追い出すには、持続的な高ROE(自己資本利益率)の維持

ROEは、投資家が出した資本に対してどれだけ効率良く利益を上げているかを表す財務指標の事です。計算式は以下のとおりです。

ROE(%)(自己資本利益率)=当期純利益÷自己資本×100

※当期純利益は、売上から原価や税金や販管費などの費用を全て引いた企業の純粋な利益の事です。

伊藤レポートでは、ROE(自己資本利益率)が8%を上回る事が最低ラインと定義され、8%以上を上場企業は目指すべきと唱えております。この書籍には、企業が継続的に資本効率を高めるヒントがたくさん詰め込まれております。私も、自分が働いている会社のROEが気になったので調べてみる事にしました。

確認した結果、驚きの5%以下でした。本当に日本の株式会社は変わっているのだろうか?7年前から全く進んで無いのでは無いか、大企業だからこそ変わらないと本当に日本経済は衰退していくのでは?と恐怖を覚えました。そこで、著者の藤野英人が運用しているひふみ投信の月次報告会の質問コーナーにてこの問題を質問してみる事にしました。

私が質問した内容は以下の質問です。

先日、藤野さんの2015年に出版された書籍「日本株はバブルではない」を読んで、ROE8%以上を目指さないと企業の成長は無いと書いてあり、自社のROEを調べた所驚きの5%以下でした。肌感で変化はありますか?

株式戦略部アナリストの大城さんが返答してくれました。

ゴリゴリの古き良き自動車企業が自社のROEの足りない点をプレゼンしてくれたので、企業は間違いなく意識が変わってきている。

ひふみ投信の運用メンバーは数多くの日本企業に取材・調査を実施しています。そんなアナリストの方々が実際の経営者から話を聞いた事は嘘ではない、間違いなく日本経済は足元から変わろうとしている事が実感できます。これから就活する学生や転職を検討してる方々は、企業の財務指標やどこに資本を投資しているかといった面から調べてみるのも必要ですね。

ひふみ投信は受益者と近い顔の見える運用を心がけている数少ない運用会社です。投資信託「ひふみ」シリーズの直販口座を開設すると、疑問点を質問する事が出来てとても勉強になります。詳しくは以下の要約記事をご覧になって下さい。

国民タヌキを追い出すには貯蓄から投資(日本)へ

最後に、国民タヌキの現預金を引き出す方法は無いのでしょうか。2015年時点での現預金880兆円が2022年現在1,102兆円に増えている事からもわかる通り、日本人は現金を貯めるのが得意でお金を使う事・お金について考えることは悪い事だと考える節があります。

  • 株式は長期的に見れば圧倒的パフォーマンスを生む
  • 世界の株や通貨への分散投資も有用
  • 長期的に見れば企業価値はEPSに収れんする
  • 国内投資なら厳選アクティブ投資

書籍には、日本株の魅力、良い銘柄の探し方、厳選アクティブ投信の選ぶポイントが書き綴られております。とにかく現金をため込んでいるだけではお金は世の中に流れませんし、銀行に預けたお金も国債を購入してリスクを取らない運用に回る一方なので上記の項目の様な事を加味しながら投資する事が重要です。

以下の図をご覧ください。

実質トータルリターン
引用元:株式投資(第4版)ジェレミー・シーゲルより

投資界隈では有名なグラフですが、1ドルが過去200年でトータルリターンが資産別でいくらになったかのグラフです。一目瞭然で株式のリターンが高いことがわかります。もちろん未来がどうなるかはわかりませんが、株式の長期投資になればなるほど投資の果実が得られる事が過去200年の歴史が証明しています。

以下のグラフを見て下さい。日本の上場株式の平均を取ったTOPIXと上場企業の1株当たりの利益を比較したグラフです。著者の藤野英人が運営している投資信託「ひふみ」シリーズの月次報告会より引用させて貰いました。毎月の報告会のスライドでは必ず入っており、7年前の書籍でも同じことを言っているので本当に重要な事だとわかります。

TOPIXとTOPIXのEPS(一株当たり利益)の推移
引用元:ひふみアカデミー2022年9月より

要するに、企業の利益が最終的には株価に反映されるという事で、一過性の人気やトレンドを追い続けるのは長期投資には向いていないという事です。藤野さんの過去の書籍と現在の月次報告会を比べてみても投資の理念に筋が通っている事がわかります。

書籍では、良いアクティブファンドを選ぶ4つのポイントが紹介されています。

  • 優れたファンドマネージャーと優れた運用方針
  • 中長期的な安定実績
  • コストが安い
  • 純資産が安定増加

世の中にはゴミアクティブファンドが多いからアクティブファンドはやめておけといった動画や記事が多いため一括りにされがちですが、しっかりと探せば良い投資信託は必ず見つかるはずです。以下に、書籍でも紹介されている良いアクティブファンドについて記事にしています。興味のある方は是非読んてみて下さい。

アクティブファンドの魅力と存在意義について知りたい方はこちら
アクティブファンドは日本を救う?草食投資隊2022セミナー参加レビュー「長期分散積立」
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2021結い2101ひふみ投信おおぶね徹底比較

今回紹介した藤野英人さんの著書である日本株は、バブルではないー投資家が知っておくべき「伊藤レポート」の衝撃は、数年前から提唱していた貯蓄から投資が岸田政権になり、「資産所得倍増計画」が実行されつつある事でようやく実現しそうな今だからこそ、もう一度読み返してみるべき書籍です。是非手に取って読んでみて下さい。

藤野英人さん著書の未読書籍一覧

ここからはまだ購読していない書籍一覧になります。

購入したけど未だ読んでいないリスト

  • 人生100年時代のらくちん投信【2022年5月購読済み】
  • 藤野さん、「投資」ってなにが面白いんですか?【2022年7月既読読済み】
  • ゲコノミクス巨大市場を開拓せよ!【2022年6月既読読済み】
  • 投資バカの思考法
  • お金を話そう。
  • 日本株は、バブルではない【2022年8月既読読済み】
  • 日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい
  • ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義
  • 「起業」の歩き方:リアルストーリーでわかる創業から上場までの50のポイント

購入していないリスト

  • 運用のプロが教える草食系投資
  • 君の人生を変える100の小さな習慣
  • 儲かる会社、つぶれる会社の法則
  • もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したらタケコプターで読み解く経済入門
  • 【図解】スリッパの法則
  • トップファンドマネジャーの負けない株の黄金則
  • 金のなる木は清い土で育つ―清豊の思想
  • いい会社を見極める株式投資入門

購読次第随時アップしていきたいと思います。たくさん書籍を出版されていますので購読が追いつきません。

藤野英人さんがおススメする書籍

投資家藤野英人さんがおススメする書籍は、YouTubeやネット等で本人が紹介されております。投資系の書籍が多いのですが、今後購読後順次記事に追記していきます。

「本多静六 若者よ、人生に投資せよ」 [ 北康利 ]

投資信託「ひふみ」シリーズの最高投資責任者藤野英人さんと作家北康利さんがタッグを組み、本多静六偉人伝がSNS(ひふみラボnote)と伝記小説の異色のコラボレーションが、全77回で完結を迎えました。そして、この度株式会社実業之日本社より、タイトル「本多静六 若者よ、人生に投資せよ 」が2022年10月2日に発行されました。

書籍の書評記事を書きましたので、良ければ読んでみてください。生き方や資産形成を続けていく上でとても原理的な内容が書かれております。

まとめ:藤野さんの書籍は資産形成する上で学ぶべき事が多い

藤野さんの書籍は資産形成する上で学ぶべき事が多い
  • 投資の本質を学べます
  • 投資家の思考と習慣を身に着けるヒントがわかります
  • 子供に伝えたい投資家的思考がわかります

それではまた、ごつこさんでした。

顔の見える運用体験!口座開設は無料です!

※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。くれぐれも投資は自己責任・自己判断でおねがいいたします。

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資産形成ブロガー
資産形成歴4年目。総資産2,000万円達成した筆者が家族で楽しく資産形成している実践記事を配信中。「ブログを通じて社会に貢献」を当ブログの理念とし日々邁進。
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