ひふみアニュアルミーティング2024|フラットに話を聞いてみた:指数劣後の本音と次なる挑戦とは?
2024年12月8日、投資信託「ひふみ」シリーズを運営するレオス・キャピタルワークスが年一回の報告を実施するひふみアニュアルミーティングが開催されました。
この催しは、投資信託「ひふみ」シリーズの2023年9月~2024年9月までの年次報告書と運用メンバーの調査報告やQ&Aセッションが開かれる、運用メンバーと受益者が間近でふれあうことのできる会です。
今年の報告会スケジュールは、年間報告が約1時間、「フラットに会って話そう」というイベントが約1時間というスケジュールでした。
著者は、3年前から参加し今年で3回目です。
過去2022年、2023年のアニュアルミーティングの記事は以下のリンクよりご覧ください。
スケジュール
ひふみアニュアルミーティング2024のスケジュールは以下の通りでした。
- 10:00-10:10 オープニング
- 10:10-11:10 運用報告(2023年10月~2024年9月のファンド年次報告)
- 11:10-11:20 休憩(ブース展開)
- 1:20-12:50 フラットに会って話そう(7つのブース)
- 12:50-13:00 クロージング
昨年は、スピードワゴンの井戸田潤さんをナビゲーターとして参加されていて、各ファンドの報告会及び味の素藤江社長の講話など約5時間に及ぶ長丁場の報告会となりましたが、今年は約3時間ほどの報告会となりました。
というのも、午後からひふみクロスオーバーproの説明会があったため時間短縮になったみたいです。
運用報告(2023年~2024年のファンド年次報告)
はじめに、藤野さんのオープニング挨拶があり、動画説明での2023年~2024年の投資信託「ひふみ」シリーズ運用報告という流れでした。
動画視聴は以下をご覧ください。年次報告動画プラスファンドマネージャーの総括を視聴できます。
以下のチャートは2023年10月~2023年9月の主要ファンドと指数の推移です。
1年間の運用報告の内容は主に以下の3つに焦点が絞られました。
- ひふみ投信マザーファンドの運用成績が指数に劣後
- ひふみワールドマザーファンドの運用成績は好調を維持
- ひふみ債券グローバルマザーファンドは為替ヘッジ比率0へ切り替えし横ばい推移
ひふみ投信マザーファンドの運用成績が指数に劣後
年間チャートを見てもわかる通り、ひふみ投信(マザーファンド、ひふみプラス、ひふみ年金)は2023年11月を0%とすると9月末時点でのパフォーマンスは14.97%でした。一方TOPIXは17.4%となり指数に大きく劣後してしまいました。
4期連続で指数に劣後していて、セミナー参加者からも厳しい意見が出ていました。
ファンドの基準価格は2024年1月に、新NISAの開始や2月に日経平均最高値更新などの日本株式の盛り上がりの影響を受けたこともあり、最高値を更新。
しかし、中小型株、8月5日の大暴落からのレンジ相場が響き、基準価格は伸び悩みました。
- 組み入れ銘柄数は2023年9月末307銘柄→2024年9月末202銘柄に絞り込み
- 大型株比率は2023年10月に70%を一時的に切るも、70%以上を保持
- 24年前半は調子が良かったが中盤から日経暴落の影響も受けパフォーマンスは低下
組み入れ銘柄数は2023年9月末307銘柄→2024年9月末202銘柄に絞り込み
今期は、ひふみ魅力化計画と題して、10年先を見据えた投資戦略を策定しました。
【関連記事】ひふみ目論見倶楽部詳報|未来を創る2つのアクティブファンド戦略と羅針盤
その投資戦略を基に、ポートフォリオを大幅入れ替えと銘柄の絞り込みをし、AI関連銘柄の半導体銘柄への投資や大型バリュー銘柄への投資を行いました。
ひふみ投信 | 24年10月 | 24年9月 | 24年8月 | 24年7月 | 24年6月 | 24年5月 | 24年4月 | 24年3月 | 24年2月 | 24年1月 | 23年12月 | 23年11月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | -0.05% | -1.31% | -2.66% | -2.52% | 1.72% | 0.81% | -3.54% | 4.82% | 5.19% | 7.03% | -0.20% | 5.38 % | -3.07% | -0.14% | -0.11% | 1.81% | 5.62% | 3.86% | 1.19% | 0.61% | 1.49% | 2.74% | -3.57% | 1.26% | 0.2% | -4.18% | 1.95% | 2.14% | -3.04% | 0.54% | -4.01% | 4.38% | -0.94% | -11.70% |
現金比率 | 4.83% | 2.14% | 2.41% | 1.41% | 1.83% | 2.59% | 2.37% | 1.99% | 1.48% | 1.28% | 2.16% | 3.01% | 8.57% | 5.48% | 4.86% | 3.49% | 3.95% | 6.04% | 6.53% | 7.74% | 6.67% | 5.87% | 7.26% | 11.00% | 10.83% | 13.40% | 10.88% | 11.67% | 11.79% | 9.23% | 13.85% | 6.23% | 4.47% | 10.72% |
大型株 | 69.48% | 74.25% | 72.46% | 76.67% | 76.46% | 75.92% | 75.30% | 78.57% | 80.38% | 78.67% | 74.69% | 74.99% | 69.81% | 75.28% | 75.36% | 75.83% | 74.88% | 71.58% | 69.69% | 68.68% | 69.10% | 68.23% | 66.77% | 63.34% | 65.58% | 63.18% | 64.88% | 63.55% | 63.29% | 65.59% | 60.93% | 67.70% | 64.55% | 54.87% |
中小型株 | 24.65% | 22.62% | 24.08% | 20.91% | 20.90% | 20.67% | 21.04% | 18.64% | 17.15% | 18.78% | 21.58% | 20.49% | 19.40% | 17.42% | 18.17% | 19.21% | 19.69% | 20.73% | 22.05% | 21.83% | 22.41% | 24.22% | 24.15% | 23.97% | 21.53% | 21.10% | 21.93% | 22.66% | 22.64% | 22.69% | 22.73% | 23.57% | 28.20% | 31.35% |
超小型株 | 1.04% | 0.99% | 1.04% | 1.01% | 0.81% | 0.81% | 1.29% | 0.80% | 0.99% | 1.26% | 1.57% | 1.51% | 2.21% | 1.81% | 1.61% | 1.46% | 1.48% | 1.65% | 1.73% | 1.75% | 1.82% | 1.68% | 1.83% | 1.69% | 2.06% | 2.32% | 2.32% | 2.12% | 2.28% | 2.49% | 2.48% | 2.50% | 2.78% | 3.07% |
銘柄数 | 211 | 204 | 202 | 200 | 197 | 187 | 181 | 176 | 176 | 194 | 198 | 197 | 232 | 307 | 302 | 298 | 297 | 294 | 298 | 291 | 282 | 275 | 273 | 270 | 257 | 265 | 261 | 252 | 251 | 240 | 243 | 262 | 264 | 276 |
アクティブシェア | 71.74% | 70.68% | 70.88% | 69.01% | 68.11% | 67.35% | 68.39% | 67.32% | 67.08% | 69.87% | 70.36% | 68.81% | 68.77% | 67.34% | 67.19% | 67.03% | 67.19% | 70.02% | 70.66% | 71.10% | 72.00% | 72.48% | 73.79% | 75.02% | 71.39% | 72.07% | 71.11% | 70.98% | 74.27% | 73.79% | 74.47% | 69.12% | 70.15% | 74.72% |
基準価額 | 70,845円 | 70,879円 | 71,822円 | 73,784円 | 75,688円 | 74,406円 | 73,811円 | 76,517円 | 72,995円 | 69,396円 | 64,836円 | 64,966円 | 61,652円 | 63,604円 | 63,690円 | 63,759円 | 62,625円 | 59,293円 | 57,089円 | 56,418円 | 56,075円 | 55,250円 | 53,774円 | 55,766円 | 55,070円 | 53,054円 | 55,367円 | 54,309円 | 53,172円 | 54,837円 | 54,545円 | 56,821円 | 54,437円 | 54,955円 |
組み入れ銘柄数は、ひふみ魅力化計画でテーマを決め銘柄数を大きく絞り、200前後で概ね推移した一年でした。
大型株比率は2023年10月に70%を一時的に切るも、70%以上を保持
また、大型株への積極的な投資も目に付く年となり、トヨタ自動車、TDK、東京エレクトロン、村田製作所、日本電信電話などの有名企業への投資もしっかりと行ったことで、大型株比率は約70%以上をキープされました。
そのため、アクティブシェア(指数とどれだけ乖離しているか、100に近い方が指数と銘柄が離れている)は60%台となり指数に近い銘柄選定となってしまいました。
それでも大型株が強い期だったので、大型株の時価総額比率が高い指数と比べると中小型株比率が20%以上あるひふみ投信にとっては苦しい期となったのではないでしょうか。
24年前半は調子が良かったが中盤から日経暴落の影響も受けパフォーマンスは低下
24年前半から中盤にかけて組み入れ銘柄比率1位だったトヨタが、ダイハツなどの関連会社を含めた相次ぐ不祥事を受けて株価は下落、さらには植田ショックとも呼ばれた8月5日の日経平均大暴落の煽りを受けてパフォーマンスは低下しました。
8月5日の大暴落時のひふみ投信の投資行動は以下の記事に書いています。個人投資家でも参考になる内容なのでぜひ見てください。
以下の表は年間の組み入れ上位10銘柄です。
組入順位/年月 | 24年10月 | 24年9月 | 24年8月 | 24年7月 | 24年6月 | 24年5月 | 24年4月 | 24年3月 | 24年2月 | 24年1月 | 23年12月 | 23年11月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 |
1位 | 日本郵船 1.97% | 日本郵船 2.22% | TDK 1.81% | TDK 2.20% | トヨタ自動車 2.79% | トヨタ自動車 4.51% | トヨタ自動車 4.87% | トヨタ自動車 4.90% | トヨタ自動車 4.86% | M&A総研ホールディングス 2.17 % | 村田製作所 2.11 % | 村田製作所 2.48 % | 三菱UFJ-FG 2.21 % | 楽天銀行 2.47 % | 東京エレクトロン 2.54% | 東京エレクトロン 2.50% | 東京エレクトロン 2.45% | 東京エレクトロン 2.39% | 楽天銀行 2.27 % | アドバンテスト 3.13 % | アドバンテスト 2.80% | 三菱UFJ-FG 2.43% |
2位 | THE GOLDMAN SACHS GROUP, INC 1.66% | 富士通 1.73% | 三井住友フィナンシャルグループ 1.64% | 三井住友フィナンシャルグループ 2.18% | 三井住友フィナンシャルグループ 2.09% | 三井住友フィナンシャルグループ 2.04% | NVIDIA CORPORATION 2.12% | M&A総研ホールディングス 2.35% | M&A総研ホールディングス 2.42% | MICROSOFT CORPORATION 2.10 % | M&A総研ホールディングス 2.01% | 東京エレクトロン 2.17 % | 楽天銀行 2.10 % | 東京エレクトロン 2.42 % | 楽天銀行 2.09% | 楽天銀行 2.38% | 楽天銀行 2.30% | 楽天銀行 2.27% | ソニーグループ 2.12% | ソニーグループ 2.00% | 三菱UFJ-FG 2.32% | アドバンテスト 2.42% |
3位 | ニデック 1.64% | 日本製鋼所 1.57% | オリックス 1.64% | 第一生命ホールディングス 1.89% | TDK 2.01% | 三越伊勢丹ホールディングス 1.99% | M&A総研ホールディングス 2.00% | NVIDIA CORPORATION 2.03% | NVIDIA CORPORATION 1.80% | 村田製作所 1.99 % | 三菱重工業 2.01% | アドバンテスト 2.11 % | ソニーグループ 1.99 % | 三菱UFJ-FG 2.16 % | 三菱UFJ-FG 1.97% | ソニーグループ 2.05% | 東京海上-HD 2.04% | ソニーグループ 2.13% | 日本電信電話 1.85% | ディスコ 1.80% | 東京海上-HD 1.99% | 東京海上-HD 1.90% |
4位 | 富士通 1.58% | 三井住友フィナンシャルグループ 1.56% | 日本郵船 1.62% | トヨタ自動車 1.71% | M&A総研ホールディングス 1.78% | DMG森精機 1.70% | DMG森精機 1.63% | 三越伊勢丹ホールディングス 1.53% | 村田製作所 1.59% | 日本電信電話 1.89 % | MICROSOFT CORPORATION 1.95% | MICROSOFT CORPORATION 2.00 % | 日本電信電話 1.94 % | ソニーグループ 1.90 % | ソニーグループ 1.87% | 東京海上-HD 2.04% | ソニーグループ 2.02% | 東京海上-HD 2.08% | 東京海上-HD 1.84% | 日本電信電話 1.78% | ソニーグループ 1.92% | 第一生命-HD 1.86% |
5位 | 日本製鋼所 1.53% | オリックス 1.49% | M&A総研ホールディングス 1.62% | オリックス 1.70% | 第一生命ホールディングス 1.70% | 第一生命ホールディングス 1.70% | 味の素 1.57% | 第一生命ホールディングス 1.60% | 三越伊勢丹ホールディングス 1.53% | 味の素 1.78 % | 日本電信電話 1.84 % | 三菱重工業 1.98 % | 三井住友-FG 1.88 % | 日本電信電話 1.84 % | 日本電信電話 1.75% | 三菱UFJ-FG 1.94% | 三菱UFJ-FG 1.83% | 日本電信電話 1.73% | 東京エレクトロン 1.75% | 東京海上-HD 1.74% | 三井住友-FG 1.79 % | 三井住友-FG 1.82% |
6位 | ソフトバンクグループ 1.38% | M&A総研ホールディングス 1.48% | 第一生命ホールディングス 1.55% | 味の素 1.66% | ソフトバンクグループ 1.65% | M&A総研ホールディングス 1.60% | MICROSOFT CORPORATION 1.53% | DMG森精機 1.51% | MICROSOFT CORPORATION 1.49% | ダイキン工業 1.75% | TOWA 1.84% | ソニーグループ 1.96 % | 東京エレクトロン 1.87 % | 三井住友-FG 1.56 % | インターネットイニシアティブ 1.45% | 日本電信電話 1.69% | 日本電信電話 1.79% | 三菱UFJ-FG 1.66% | インターネットイシアティブ 1.72% | 東京海上-HD 1.74% | 日本電信電話 1.79% | 日本電信電話 1.79% |
7位 | GMOペイメントゲートウェイ 1.36% | THE GOLDMAN SACHS GROUP, INC 1.46% | THE GOLDMAN SACHS GROUP, INC 1.52% | ソフトバンクグループ 1.49% | NVIDIA CORPORATION 1.63% | ダイキン工業 1.59% | ダイキン工業 1.52% | MICROSOFT CORPORATION 1.49% | ニトリホールディングス 1.49% | NVIDIA CORPORATION 1.74% | 三菱商事 1.71 % | TOWA 1.95 % | MICROSOFT CORPORATION 1.50 % | インターネットイニシアティブ 1.39 % | 三井住友-FG 1.41% | 第一生命ホールディングス 1.60% | インターネットイシアティブ 1.56% | インターネットイシアティブ 1.65% | 味の素 1.57% | GMOペイメントゲートウェイ 1.65% | 第一生命-HD 1.75% | GMOペイメントゲートウェイ 1.77% |
8位 | TDK 1.33% | TDK 1.45% | 東京海上ホールディングス 1.43% | DMG森精機 1.49% | オリックス 1.61% | 味の素 1.49% | 第一生命ホールディングス 1.49% | 味の素 1.46% | ダイキン工業 1.48% | 三越伊勢丹ホールディングス 1.68% | GMOペイメントゲートウェイ 1.63% | トヨタ自動車 1.90 % | TOWA 1.47 % | トヨタ自動車 1.37 % | MICROSOFT CORPORATION 1.37% | インターネットイニシアティブ 1.51% | 第一生命ホールディングス 1.53% | GMOペイメントゲートウェイ 1.55% | 三菱UFJ-FG 1.56% | 味の素 1.63% | インターネットイニシアティブ 1.70% | ディスコ 1.55% |
9位 | オリックス 1.32% | インターネットイニシアティブ 1.42% | 日本製鋼所 1.42% | ニデック 1.48% | DMG森精機 1.56% | QUALCOMM INC 1.48% | 日立造船 1.47% | 鹿島建設 1.44 % | 味の素 1.48% | 三菱商事 1.66 % | 任天堂 1.61% | 日本電信電話 1.82 % | ふくおかフィナンシャルグループ 1.44 % | MICROSOFT CORPORATION 1.35 % | メルカリ 1.30% | GMOペイメントゲートウェイ 1.45% | GMOペイメントゲートウェイ 1.52% | アドバンテスト 1.47% | GMOペイメントゲートウェイ 1.52% | 三菱UFJ-FG 1.56% | ディスコ 1.55% | 味の素 1.55% |
10位 | 東京海上ホールディングス 1.30% | GMOペイメントゲートウェイ 1.40% | DMG森精機 1.40% | 村田製作所 1.44% | 味の素 1.47% | ソフトバンクグループ 1.46% | 鹿島建設 1.45% | 霞ヶ関キャピタル 1.12% | GMOペイメントゲートウェイ 1.47% | 鹿島建設 1.63 % | 日立製作所 1.58% | 三菱商事 1.71 % | 鹿島建設 1.42 % | メルカリ 1.27 % | トヨタ自動車 1.28% | 三井住友-FG 1.41% | SMC 1.42% | オリエンタルランド 1.42% | 第一生命ホールディングス 1.49% | 伊藤忠商事 1.53% | GMOペイメントゲートウェイ 1.64% | インターネットイニシアティブ 1.54% |
上位10銘柄合計 | 15.07% | 15.80 % | 15.66% | 17.24% | 18.29% | 19.55% | 19.65% | 19.72% | 19.61% | 18.39% | 18.29% | 20.07% | 17.83 % | 17.73 % | 17.02% | 18.49% | 18.46% | 18.37% | 17.71% | 18.53% | 19.40% | 18.63% |
個人的に印象的だったことが2点あります。一つは2023年4月にIPOで上場した楽天銀行が上位に居続けていたのですが、徐々に比率が下がり、2024年9月末の年次報告書を見ると、全売却していたことです。
当時藤野さんは、「本当は住信SBIネット銀行を買いたいがグループ会社なので買えない。しかし、ネット銀行は今後も伸びる可能性が高いので楽天銀行を購入した。」と言っていました。
事実、株価は順調に右肩上がりになっています。
利益確定売りなのか、銀行業での組み入れ銘柄を調整したのかもしれません。三菱UFJも売却されていた代わりに、三井住友フィナンシャルグループや半導体ブームの北九州フィナンシャルグループの比率が上がっていることからも読み解けます。
金利のある世界が戻ってきた日本かつ、相次ぐ不祥事、Bassサービス拡大など、今後の銀行業は目が離せません。
もう一つは、DMG森精機が24年3月ころから組み入れ銘柄比率上位に食い込んできたことです。
DMG森精機は、精密な工作機械を製造している日本を代表する工作機械メーカーです。
工作機械は、機械や部品を製造するために使われる「機械」ということで「マザーマシン」とも呼ばれています。
今までは製品を加工するロボットへの評価が高かったが、2023年ころからロボットを作る工作機メーカーへの注目が上がり、株価も呼応して伸びたそうです。
今までは、工作機の受注がピークの時に売り、ボトムの時に買うことが一般的でした。
それが、23年は工作機の受注がボトムの時にDMG森の株価が物凄く伸びているということは構造変化が起きているのではないかと考えたそうです。
内藤さんがDMG森精機をバリュー銘柄だけども成長性があると判断した主な要因と構造変化が起きている要因は以下の4点にあると説明していました。
- 地域分散による地域経済の影響を受けない安定経営
- 複数の工作機を集約し高性能な機器一台で完遂出来る技術力で人出不足を補う
- 75%を占めるハイエンド製品とハイエンドな顧客体系
- 付加価値上昇で1台当たりの受注単価もUP
DMG森精機は、2013年にドイツのDMGと経営統合し、グローバルな市場展開を強化しました。
そのような背景もあり、日本だけではなくヨーロッパや北米やアジアに広く分散した顧客があるため、特定の地域経済の難点があってもリスク分散できる利点があります。
そして、競争優位性があると考えられる一番の要因は、DMG森精機の製品セクターとしてハイエンドな複合加工機や5軸加工機の占める割合が75%あること。
半導体・宇宙・航空・機械とハイエンドな顧客が多いからです。
以上の要因から自ずとして工作機械の一台当たりの単価は上昇する一方で、20年度が4000万円/台に対し、25年度は7500万円にもなりほぼ倍の単価が付くと予測されています。
なぜ個人的に印象に残っているかというと、私は、DMG森精機を使用している製造業の企業数社に仕事で定期的に訪問おり、五軸加工機というあらゆる形状の加工を可能にする装置を間近で見る経験をしました。
そして、加工機の販売だけではなく、保守サービスの充実度、消耗品販売、ソフトウエア開発などが優れている点や、海外比率が高い点もあり、お試しで数株保有していました。
そんな矢先にひふみも投資しているとなったらそれはそれは嬉しくないわけないですよね。しかも、私みたいな素人の浅はかな考えではなく深く企業のことを知り投資しているのですから方向性が一緒だと思ってしまったわけです。
以下に、DMG森精機の森社長と藤野さんの対談動画リンクを貼っておきます。是非チェックしてみてください。
ひふみワールドマザーファンドの運用成績は好調を維持
ひふみ投信が不調だった一方、ひふみワールドは好調な1年でした。外貨を持つというひふみワールドを持つ利点以外にも、ひふみ投信と成績が違い相関性があまり無いことも値動きを調整してくれるため良い利点になります。
2024年の海外市場は米国の大統領選や中国の景気後退、中東の地政学リスクなどがあり不安定な状況でした。
そんな不安定な相場で、ファンドマネージャーの湯浅さんは、現金比率の調整やラグジュアリー銘柄への投資、半導体銘柄での利益確定売りなどを実践し、しっかりとひふみの運用哲学でもある守りながら増やすを、体現しました。
- 2023年9月末~2023年12月末はラグジュアリー銘柄、セキュリティ領域、ヘルスケアへの投資比率を上げた
- 2023年12月末~2024年3月末は規制強化が続く中国株の売却とAI需要を受けたマイクロソフトの比率上昇
- 2024年3月末~2024年6月末は省電力GPUに強みを持つARM(アーム)への投資
- 2024年6月末~2024年9月末は8月の暴落前不透明感が 高いと考えて現金比率を引き上げその後下落した割安銘柄を組み入れ
2023年9月末~2023年12月末はラグジュアリー銘柄、セキュリティ領域、ヘルスケアへの投資比率を上げた
2023年9月末~2023年12月末はフェラーリが組み入れ銘柄1位に君臨し続けた期になりました。景気に左右されない富裕層をターゲットとした銘柄は、安定感があり先行きを見通しやすいと湯浅さんは以前話していました。
また、現代の戦争は、地上戦だけではなく、インターネット空間上でもサイバー戦争として各国被害が出ている状況です。今後もセキュリティー需要が予測されるため、パロアルトネットワークスなどのセキュリティー銘柄も組み入れ銘柄上位に来ていました。
そして、なんといっても昨年より話題に上がった肥満症治療薬GLP-1の登場です。
この肥満症治療薬GLP-1の製造でしのぎを削っているのは米国のイーライリリーと、デンマークのノボノルディスクです。
2024年12月時点では上昇局面が一服している状況です。
この肥満症治療薬GLP-1の登場で人々の生活がどのように変化するのか、そして企業へはどのような影響が考えられるのか、ひふみワールドの運用メンバーはそんなことも想像しながら次の投資機会を狙っていました。
例えば、ワールドも保有しているハーシーは、チョコレートなどのお菓子を作っている会社ですが、GLP-1の普及でお菓子が売れなくなる可能性もありますね。
2023年12月末~2024年3月末は規制強化が続く中国株の売却とAI需要を受けたマイクロソフトの比率上昇
中国の不動産市場崩壊や、中国のネット通販最大手であるアリババグループなどの大手企業への規制強化などを受け、ひふみワールドは中国や香港株を売却しました。
その後、2024年に中国市場は政府の景気対策慣行を受け急上昇するのですがその時点でも中国比率は数パーセント程度に抑えていました。
AI需要を見越してOpenAIに多額の出資をしているマイクロソフトの保有比率が上昇しました。また、AI需要拡大で直接的に恩恵を受ける銘柄だけではなくデータセンターの 冷却装置を製造するバーティブなどの周辺産業にも投資しました。
他にもワールドは、ハードディスクのシーゲートやDELL、省電力GPUを製造しているARMなどへの投資も行っているよ。
2024年3月末~2024年6月末は省電力GPUに強みを持つARM(アーム)への投資
Arm(アーム)は、英国に本拠を置く半導体メーカーで、CPUやGPU、NPUなどのIPソリューションを開発・ライセンス供与しています。
Armはソフトバンクグループが買収した企業です。
GPUと言えば、今やNVIDIA一強といっても過言ではないのでしょうが、アームはPCやスマートフォンなどのデジタル機器に搭載されている低消費電力CPUやGPUに強みを持つ企業なのです。
データセンターなどでのAIの演算処理には莫大な電力が必要とされています。
データ通信量の削減やセキュリティ強化を目的とし、それらの演算を処理するのを端末に任せることをエッジAI(Edge AI)と言いますが、今後AI用のGPUを端末に搭載する場合、一番恩恵を受けそうな企業であることは間違いなさそうです。
ワールドチームはNVIDIAへの当然投資をしていますが、今後のAI先行きを考えてアームへの投資比率を上げた運用を行いました。
2024年6月末~2024年9月末は8月の暴落前不透明感が 高いと考えて現金比率を引き上げその後下落した割安銘柄を組み入れ
24年8月の暴落前に米国大統領選によって市場の不透明感が 高いと考えて現金比率を引き上げました。
ひふみワールド | 24年10月 | 24年9月 | 24年8月 | 24年7月 | 24年6月 | 24年5月 | 24年4月 | 24年3月 | 24年2月 | 24年1月 | 23年12月 | 23年11月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 | 23年5月 | 23年4月 | 23年3月 | 23年2月 | 23年1月 | 22年12月 | 22年11月 | 22年10月 | 22年9月 | 22年8月 | 22年7月 | 22年6月 | 22年5月 | 22年4月 | 22年3月 | 22年2月 | 22年1月 |
騰落率 | 7.07% | 1.76% | -2.56% | -6.20% | 4.40% | 2.68% | 1.29% | 4.89% | 7.05% | 5.90% | 1.22% | 9.30% | -4.76% | -3.78% | 0.16% | -0.09% | 7.85% | 7.14% | 0.02% | -0.47% | 3.34% | 5.12% | -6.13% | -2.60% | 10.08% | -6.01% | 1.01% | 4.09% | -3.24% | -0.29% | -5.08% | 6.14% | 0.34% | -10.99% |
現金比率 | 4.23% | 2.93% | 2.93% | 10.24% | 7.96% | 6.18% | 5.33% | 3.43% | 4.47% | 5.59% | 3.49% | 4.07% | 6.69% | 3.82% | 6.40% | 7.38% | 2.33% | 2.11% | 3.99% | 6.28% | 3.46% | 4.92% | 4.77% | 3.03% | 2.75% | 3.11% | 3.79% | 13.52% | 13.92% | 11.97% | 13.08% | 11.04% | 3.40% | 11.41% |
組入れ国比率 1位 | アメリカ 67.53% | アメリカ 69.49% | アメリカ 69.24% | アメリカ 63.83% | アメリカ 65.56% | アメリカ 66.18% | アメリカ 67.45% | アメリカ 70.74% | アメリカ 65.50% | アメリカ 66.40% | アメリカ 67.05% | アメリカ 66.25% | アメリカ 66.27% | アメリカ 68.93% | アメリカ 66.42% | アメリカ 64.04% | アメリカ 67.82% | アメリカ 69.56% | アメリカ 67.42% | アメリカ 65.63% | アメリカ 67.12% | アメリカ 66.68% | アメリカ 67.66% | アメリカ 68.35% | アメリカ 73.27% | アメリカ 73.11% | アメリカ 70.36% | アメリカ 61.57% | アメリカ 60.77% | アメリカ 62.66% | アメリカ 62.83% | アメリカ 64.63% | アメリカ 69.38% | アメリカ 61.70% |
組入れ国比率 2位 | ドイツ 3.94% | ドイツ 3.61% | イギリス 4.40% | イギリス 4.11% | イギリス 5.33% | イギリス 5.63% | ドイツ 5.26% | ドイツ 5.51% | イタリア 6.79% | イタリア 5.22% | イタリア 4.99% | イタリア 5.16% | イタリア 4.73% | ドイツ 4.65% | ドイツ 5.04% | ドイツ 5.31% | ドイツ 5.72% | ドイツ 5.33% | ドイツ 5.43% | 中国 5.04% | 中国 4.85% | ドイツ 5.19% | フランス 4.57% | フランス 4.87% | フランス 3.19% | 中国 3.18% | 中国 3.37% | ドイツ 3.25% | ドイツ 3.42% | ドイツ 3.64% | ドイツ 3.55% | ドイツ 3.53% | ドイツ 4.52% | ドイツ 3.25% |
組入れ国比率 3位 | イタリア 3.83% | イタリア 3.60% | イタリア 3.77% | ドイツ 3.38% | ドイツ 2.96% | ドイツ 4.50% | イタリア 4.70% | イタリア 5.07% | ドイツ 5.15% | ドイツ 4.75% | ドイツ 4.99% | ドイツ 4.30% | ドイツ 4.62% | イタリア 4.22% | イタリア 4.24% | イタリア 4.02% | イタリア 3.95% | 中国 3.73% | 中国 3.23% | ドイツ 4.75% | ドイツ 4.79% | 中国 4.18% | ドイツ 4.40% | ドイツ 4.32% | ドイツ 3.16% | フランス 2.61% | フランス 3.20% | フランス 2.95% | フランス 3.11% | フランス 3.19% | イギリス 2.30% | 中国 2.26% | 中国 2.98% | 中国 2.93% |
組入れ国比率 4位 | イギリス 3.65% | フランス 3.50% | ドイツ 3.68% | スイス 3.06% | スイス 2.95% | イタリア 2.83% | イギリス 3.96% | イギリス 3.49% | フランス 4.50% | フランス 3.89% | フランス 3.49% | フランス 3.28% | フランス 2.76% | イギリス 2.64% | スイス 2.33% | 中国 2.97% | 中国 3.53% | イタリア 2.85% | スイス 3.06% | スイス 3.68% | スイス 3.86% | スイス 3.78% | スイス 2.74% | スイス 2.73% | 中国 2.76% | ドイツ 2.53% | ドイツ 3.17% | 中国 2.52% | イギリス 2.43% | イギリス 2.55% | フランス 2.19% | イギリス 2.11% | イギリス 2.24% | フランス 2.32% |
組入れ国比率 5位 | フランス 3.64% | イギリス 3.40% | フランス 3.41% | イタリア 3.06% | イタリア 2.82% | フランス 2.81% | フランス 2.82% | フランス 2.84% | イギリス 2.55% | スイス 2.68% | イギリス 2.77% | イギリス 2.56% | イギリス 2.63% | スイス 2.24% | イギリス 2.31% | イギリス 2.27% | 台湾 2.82% | 台湾 2.81% | イタリア 2.81% | イタリア 2.49% | イタリア 2.46% | イタリア 2.06% | 中国 2.60% | 中国 2.53% | スイス 2.41% | スイス 2.35% | スイス 2.32% | イギリス 2.46% | スイス 2.42% | 中国 1.95% | オランダ 1.93% | オランダ 2.05% | フランス 2.16% | オランダ 2.00% |
銘柄数 | 133 | 138 | 139 | 132 | 128 | 129 | 119 | 118 | 114 | 118 | 120 | 140 | 151 | 164 | 154 | 138 | 137 | 155 | 152 | 142 | 144 | 152 | 190 | 198 | 207 | 207 | 211 | 202 | 197 | 194 | 194 | 191 | 201 | 197 |
基準価額 | 23,956円 | 22,374円 | 21,987円 | 22,565円 | 24,057円 | 23,042円 | 22,440円 | 22,155円 | 21,123円 | 19,731円 | 18,631円 | 18,406円 | 16,840円 | 17,681円 | 18,376円 | 18,346円 | 18,363円 | 17,026円 | 15,892円 | 15,889円 | 15,964円 | 15,448円 | 14,695円 | 15,655円 | 16,073円 | 14,601円 | 15,534円 | 15,379円 | 14,775円 | 15,269円 | 15,314円 | 16,134円 | 15,201円 | 15,149円 |
7月に10.24%まで上げましたね。タイミング良すぎです。
8月5日の株価下落を受けて、安と考えられる 銘柄を組み入れましました。
個別銘柄ではLCC需要拡大の恩恵を 受ける航空機エンジン企業のMTUエアロエンジンや米国の利下げによるM&Aの 増加を見込んで投資銀行のゴールドマンサックスが上位に位置しだしたのもこのころからです。
組入順位/年月 | 24年10月 | 24年9月 | 24年8月 | 24年7月 | 24年6月 | 24年5月 | 24年4月 | 24年3月 | 24年2月 | 24年1月 | 23年12月 | 23年11月 | 23年10月 | 23年9月 | 23年8月 | 23年7月 | 23年6月 |
1位 | FERRARI NV (フェラーリ) 2.77% | MTU AERO ENGINES AG (MTUエアロ・エンジンズ) 2.57% | MTU AERO ENGINES AG (MTUエアロ・エンジンズ) 2.54% | MICROSOFT CORPORATION (マイクロソフト) 2.53% | MICROSOFT CORPORATION (マイクロソフト) 2.68% | MICROSOFT CORPORATION (マイクロソフト) 2.90% | FERRARI NV (フェラーリ) 3.68% | FERRARI NV (フェラーリ) 4.02% | FERRARI NV 5.53% | MICROSOFT CORPORATION 4.24% | FERRARI NV 3.98% | FERRARI NV 4.43 % | FERRARI NV 3.96 % | FERRARI NV 3.71 % | FERRARI NV 3.77% | FERRARI NV 3.62% | FERRARI NV 3.60% |
2位 | MTU AERO ENGINES AG (MTUエアロ・エンジンズ) 2.76% | FERRARI NV (フェラーリ) 2.46% | FERRARI NV (フェラーリ) 2.51% | AMAZON.COM, INC (アマゾン) 2.40% | AMAZON.COM, INC (アマゾン) 2.60% | ARM HOLDINGS PLC (アーム・ホールディングス) 2.60% | MICROSOFT CORPORATION (マイクロソフト) 2.88% | MICROSOFT CORPORATION (マイクロソフト) 3.94% | MICROSOFT CORPORATION 4.12% | FERRARI NV 4.15% | MICROSOFT CORPORATION 3.87% | MICROSOFT CORPORATION 4.01 % | MICROSOFT CORPORATION 3.06 % | INTUIT INC 2.23 % | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.49% | PALO ALTO NETWORKS, INC 3.43% | PALO ALTO NETWORKS, INC 3.49% |
3位 | AMAZON.COM, INC (アマゾン) 2.60% | MICROSOFT CORPORATION (マイクロソフト) 2.42% | MICROSOFT CORPORATION (マイクロソフト) 2.42% | MTU AERO ENGINES AG (MTUエアロ・エンジンズ) 2.24% | CROCS INC (クロックス) 2.29% | AMAZON.COM, INC (アマゾン) 2.39% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG (ポルシェ) 2.80% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG (ポルシェ) 3.25% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 3.09% | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.84% | AMAZON.COM, INC 2.44% | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.42 % | INTUIT INC 2.23 % | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.13 % | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.36% | ORACLE CORPORATION 2.70% | ORACLE CORPORATION 2.73% |
4位 | MICROSOFT CORPORATION (マイクロソフト) 2.51% | AMAZON.COM, INC (アマゾン) 2.36% | AMAZON.COM, INC (アマゾン) 2.24% | THE GOLDMAN SACHS GROUP, INC (ゴールドマン・サックス) 2.10% | ARM HOLDINGS PLC (アーム・ホールディングス) 2.19% | FERRARI NV (フェラーリ) 2.04% | AMAZON.COM, INC (アマゾン) 2.47% | AMAZON.COM, INC (アマゾン) 3.00% | AMAZON.COM, INC 3.00% | AMAZON.COM, INC 2.54% | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.42% | AMAZON.COM, INC 2.23 % | AMAZON.COM, INC 2.19 % | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.05 % | AMAZON.COM, INC 2.22% | INTUIT INC 2.66% | AMAZON.COM, INC 2.63% |
5位 | THE GOLDMAN SACHS GROUP, INC (ゴールドマン・サックス) 1.85% | THE GOLDMAN SACHS GROUP, INC (ゴールドマン・サックス) 1.73% | THE GOLDMAN SACHS GROUP, INC (ゴールドマン・サックス) 1.84% | EMERSON ELECTRIC CO (エマソン・エレクトリック) 1.92% | NOVO NORDISK AS (ノボ・ノルディスク) 2.03% | NOVO NORDISK AS (ノボ・ノルディスク) 2.01% | VERTIV HOLDINGS CO (バーティブ・ホールディングス) 2.19% | CONSTELLATION ENERGY CORPORATION (コンステレーション・エナジー) 2.14% | NETFLIX, INC 2.58% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.30% | TAKE-TWO INTERACTIVE SOFTWARE, INC 2.00% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.05 % | PALO ALTO NETWORKS, INC 2.19 % | AMAZON.COM, INC 1.98 % | INTUIT INC 2.20% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.52% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.49% |
6位 | ARM HOLDINGS PLC (アーム・ホールディングス) 1.80% | EMERSON ELECTRIC CO (エマソン・エレクトリック) 1.72% | RTX CORPORATION (アール・ティー・エックス) 1.70% | CITIGROUP INC (シティグループ) 1.78% | MTU AERO ENGINES AG (MTUエアロ・エンジンズ) 1.98% | MTU AERO ENGINES AG (MTUエアロ・エンジンズ) 2.01% | AMERICAN EXPRESS COMPANY (アメリカン・エキスプレス) 1.97% | VERTIV HOLDINGS CO (バーティブ・ホールディングス) 2.10% | NOVO NORDISK AS 2.26% | NETFLIX, INC 2.11% | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 1.90% | CBOE GLOBAL MARKETS INC 1.78 % | DR. ING. H.C. F. PORSCHE AG 2.12 % | ORACLE CORPORATION 1.95 % | ORACLE CORPORATION 2.08% | ACCENTURE PLC 2.24% | INTUIT INC 2.37% |
7位 | NETFLIX, INC (ネットフリックス) 1.76% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC (モトローラ・ソリューションズ) 1.66% | EMERSON ELECTRIC CO (エマソン・エレクトリック) 1.70% | FERRARI NV (フェラーリ) 1.73% | EMERSON ELECTRIC CO (エマソン・エレクトリック) 1.78% | CROCS INC (クロックス) 1.86% | NOVO NORDISK AS (ノボ・ノルディスク) 1.97% | AMERICAN EXPRESS COMPANY (アメリカン・エキスプレス) 2.08% | AMERICAN EXPRESS COMPANY 2.04% | CBOE GLOBAL MARKETS INC 1.79% | CBOE GLOBAL MARKETS INC 1.73% | NOVO NORDISK AS 1.70 % | DELL THECHNOLOGIES INC 1.95 % | INTEL CORPORATION 1.94 % | NETFLIX, INC 1.82% | TETRA TECH, INC 2.22% | INFINEON TECHNOLOGIES AG 2.22% |
8位 | EMERSON ELECTRIC CO (エマソン・エレクトリック) 1.74% | SEAGATE TECHNOLOGY HOLDINGS (シーゲイト・テクノロジー・ホールディングス) 1.64% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC (モトローラ・ソリューションズ) 1.68% | RTX CORPORATION (アール・ティー・エックス) 1.66% | FERRARI NV (フェラーリ) 1.71% | EMERSON ELECTRIC CO (エマソン・エレクトリック) 1.85% | EMERSON ELECTRIC CO (エマソン・エレクトリック) 1.88% | NOVO NORDISK AS (ノボ・ノルディスク) 1.99% | APPLE INC 1.91% | NOVO NORDISK AS 1.78% | EMERSON ELECTRIC CO 1.69% | EMERSON ELECTRIC CO 1.58 % | NETFLIX, INC 1.93 % | DELL THECHNOLOGIES INC 1.91 % | THE HERSHEY CO 1.71% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 2.15% | ACCENTURE PLC 2.19% |
9位 | MOTOROLA SOLUTIONS, INC (モトローラ・ソリューションズ) 1.71% | RTX CORPORATION (アール・ティー・エックス) 1.62% | CITIGROUP INC (シティグループ) 1.64% | SEAGATE TECHNOLOGY HOLDINGS (シーゲイト・テクノロジー・ホールディングス) 1.58% | SEAGATE TECHNOLOGY HOLDINGS (シーゲイト・テクノロジー・ホールディングス) 1.64% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC (モトローラ・ソリューションズ) 1.81% | MTU AERO ENGINES AG (MTUエアロ・エンジンズ) 1.80% | EMERSON ELECTRIC CO (エマソン・エレクトリック) 1.89% | EMERSON ELECTRIC CO 1.80% | EMERSON ELECTRIC CO 1.66% | NOVO NORDISK AS 1.69% | NETFLIX, INC 1.52 % | EMERSON ELECTRIC CO 1.73 % | EMERSON ELECTRIC CO 1.81 % | EMERSON ELECTRIC CO 1.71% | AMAZON.COM, INC 2.08% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 2.13% |
10位 | CITIGROUP INC (シティグループ) 1.68% | CITIGROUP INC (シティグループ) 1.58% | NOVO NORDISK AS (ノボ・ノルディスク) 1.59% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC (モトローラ・ソリューションズ) 1.55% | MADRIGAL PHARMACEUTICALS INC (マドリガル・ファーマシューティカルズ) 1.54% | NVIDIA CORPORATION (エヌビディア) 1.59% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC (モトローラ・ソリューションズ) 1.79% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC (モトローラ・ソリューションズ) 1.78% | PALO ALTO NETWORKS, INC 1.79% | THE HERSHEY CO 1.57% | NETFLIX, INC 1.52 % | THE HERSHEY CO 1.51 % | TETRA TECH, INC 1.65 % | THE HERSHEY CO 1.71% | MOTOROLA SOLUTIONS, INC 1.64% | INFINEON TECHNOLOGIES AG 1.81% | TETRA TECH, INC 2.11% |
上位10銘柄合計 | 21.18 % | 19.77% | 19.84% | 19.49% | 20.44% | 21.06% | 23.44% | 26.22% | 28.12% | 24.96% | 23.24 % | 23.22 % | 23.01 % | 21.43 % | 22.01% | 25.44% | 25.95% |
ひふみ債券グローバルマザーファンドはヘッジコスト0へ切り替えし横ばい推移
ひふみグローバル債券マザーファンド今期一番の運用における対応は、なんと言っても為替ヘッジ比率を0にしたことでしょう。
正直なところ債券ファンドは値動きも少なく、組み入れ数や資産別比率の変化も少ないため,話題となるのは日米金利の話が多いです。
そんな中、債券チームは2024年6月に為替ヘッジ比率を0にすると発表し断行しました。
日米の金利差4%以上が続いている状況で、為替ヘッジコストをかけている分外国金利の恩恵が小さくなっている状況でした。
債券チームは、円高円安の為替の影響を気にするよりも、今は外国の金利を素直に取りに行った方が良いと考えて、5月の為替ヘッジ比率94.33%に対して、6月の運用報告書では為替ヘッジ比率0.0%にしました。
受益者からは対応が遅いとお叱りの言葉もあったそうですが、福室さんも以下の動画にて反省の弁を述べていました。
各ファンドの良かった点と悪かった点
各ファンドマネージャーから年間の運用に対する総括に入る前に、藤野さんはCIO(最高投資責任者)として今後の人事についてしっかりと色々な決断をするとお話していました。
成績が振るわないひふみ投信にテコ入れがあるのか、CIO兼ファンドマネージャーの藤野さんの今後の判断が気になります。私的には続投を希望します。
それでは各ファンドマネージャーのお話を要約しつつ確認していきましょう。
ひふみ投信:藤野英人さん
ひふみ投信の総括として、藤野さんは年間通してプラスになったものの指数のTOPIXに劣後したことは反省点として上げていました。
ひふみ魅力化計画を推進すべく、1年間大型株の比率を上げるところまでは行ったが、小型株の不振が4年ほど続いているため、小型株の比率が高いひふみは大型株の比率が高いファンドよりも劣後してしまった点は否めない。
運用額が大きくなったから小型株の運用が出来ずに成績が悪くなったのではなく、ひふみらしい成長株を運用していたが逆に4年間足を引っ張ってしまった。
この話は、後の佐々木さんQ&Aコーナーでもう少し掘り下げます。
今後の展望としては、3年負け続けた小型株が4年目は復活するかもしれないし4年連続負けるかもしれないという点も踏まえて大型株へ比率を寄せていった方が良いだろうと藤野さんは判断しているようです。
そして、運用本部長の佐々木さんを中心に、小型株のいい銘柄で勝つ戦略を取れるチーム編成を大改革している最中だそうです。
わが家のひふみ投信運用成績です。
3年前から積み立てしている分と、新NISAで積み立てした分と、iDeCoでつみたてした分を合計した運用成績になります。現在プラス11.7%となっています。
ひふみワールド:湯浅光裕さん
ひふみワールドの一年間の総括は、副社長兼ファンドマネージャーの湯浅さんがお話してくれました。
今年は、選挙の年であり、韓国や台湾選がスムーズだったこともあり、こんなもんかなと軽く見ていたところがあり、それが後半にかけてだんだん重くなって影響が出てきたが、米国大統領選前にはしっかりとキャッシュ比率を高めてリスクを減らす動きを出来たことは良かった。
年初から続いた各国の大統領選に備えて銘柄比率の調整や高値と思われる銘柄のスライスなどを行い、現金比率をコントロールして備えたことを湯浅さんは語っておりました。
組み入れ上位銘柄にもっとアクセルを踏んで10%程度まで投資したかったのですが、やって半分くらいになったらたぶん皆さんここにいなかったでしょう。
ひふみの運用哲学である「守りながらふやす」リスクとリターンをしっかり考える点は個人投資家も学ぶべきところです。
我が家のひふみワールド運用も順調です。
ひふみ投信よりも掛けてる金額は少ないですが、アクティファンドで外貨を持つ目的と、世界のびっくりする企業へ間接的に投資することを目的として今後も継続投資します。
フラットに会って話そう
今年は新たな新企画、「フラットに会って話そう」という運用チームが受益者に向けた様々なブースを設けて受益者と直接語り合う機会を設けてくれました。
会場にはA~Gまでの7つのブースが用意され、それぞれ受け持ちの運用メンバーがテーマに沿ったプレゼンやQ&Aを行いました。
ブース名 | 担当メンバー | 内容 |
A 日本株ブース | 株式戦略部 大城真太郎さん、内藤誠さん | ①アナリストから見た人で不足 ②日本の文化・伝統、いざ海外へ ③アナリストからみた建築基準法改正 |
B 海外株ブース | 株式戦略部 高橋亮さん、久保智彦さん | ①ブラジルの今と出張報告 ②インドとフィリピン出張報告 ③プライベートクレジットの成長とその株式市場へのインパクト |
C 債券ブース | 債券戦略部 部長福室光生さん、債券戦略部 橋本裕一さん | ①債券投資との付き合い方 ②債券のアクティブ運用とは ③債券市場の今後の見通し |
D Q&Aブース | 代表取締役社長CIO 藤野英人さん 代表取締役副社長 湯浅光裕さん 小型株戦略室長 渡邉庄太さん 運用本部長 佐々木靖人さん 経済調査室室長 三宅一弘さん | 3回に分けて登壇する運用メンバーが質問に答えます。 |
E サイコロトークブース | 運用副本部長 妹尾昌直さん、株式戦略部 大原健司さん、周歓さん | 何が出るかな♪サイコロトーク |
F 自由交流ブース | 受益者 レオス社員も | ちょっと一息 |
G 初心者向けブース | 株式戦略部 伊藤翼さん トレーディング部 田崎智己さん ひふみ営業部 酒井寛弥さん レオス営業部 深町芳さん、三田村英弥さん ひふみ金融経済教育ラボ | ①若手運用部×トレーディング部座談会 ②はじめてのじぶん資産形成口座 ③金融教育ワークショップ |
どれもこれも魅力的なブースなので、願わくば全ブースをまわりたいところでした。
しかし、約1時間30分という限られた時間しかなかったので、私はQ&Aブースと、日本株ブース、ちょっとだけサイコロトークブースにお邪魔させていただきました。
Q&Aブース、藤野さんと佐々木さんの話を聞きました
藤野さんのQ&Aブースはやはり人気のため満席状態でした。途中から参加したのですが、インデックスとアクティブファンドの話の途中で、もう少し早くブースに入っていれば良かったと少し後悔。
藤野さんのQ&A
- 親会社がSBIホールディングスで何か意見を言われることは無いのですか?
-
定期的に北尾さんとは1対1で面談します。北尾さんは懐の深い方、「好きにやっていい。君の会社は機会があって買ったがコントロールするつもりは無い。」SBIの良いところはあまりレコメンドしないところ。お客様に商品を選んでもらう。SBIだからひふみをめちゃくちゃ売ってくれるわけではない。その代わり邪魔をしない関係性。
SBIグループから取締役として朝倉さんや中路さんなどが参画していますが、レオスに足りない部分を補ってくれる頼もしいパートナー企業といったところでしょうか。ひふみクロスオーバーproのスキームを作ることが出来たのもSBIグループとの連携があったからとも言えます。
- 若い優秀な人材から選ばれる会社になるには何が必要でしょうか?
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正直に嘘をつかない、同じ目線で話すこと、そして給料が高いことだと思います。早い段階からポジションを与えたり給料を上げることが必要。今回ひふみクロスオーバーproのファンドマネージャーに抜擢したのも若干25歳入社3年目の松本さんを抜擢しました。
松本さんのひふみクロスオーバーproファンドマネージャーへの大抜擢は金融業界で優秀な若手社員の憧れの存在になる可能性を秘めています。
佐々木さんのQ&A
- 月額3万円のChatGPT Proは使っていますか?
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経費精算してないのでまだ使えていないですね(笑)
僕くらいイカレていると、モデルが変わるたびに絶対試すことがあって、オーダーを出すんですね。「あなたはChatGPTo1プロモードです。っていう感じで。」
動作するかチェックします。結構騙せて、そこからかなりブーストしてアウトプットするので金払わないでいいかなと(笑)
ごつこさん新しいサービスはすぐに使っているのかと思って質問したのですが、斜め上の回答が来て、さすが佐々木さん!と思いました。
- トヨタ自動車が進めている水素燃料についてどう思われますか?
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水素燃料にはいくつか問題があります。
・グレー水素、グリーン水素、ブラウン水素等があるが環境負荷の問題
・ガソリン以上の燃料効率を超えるには相当時間がかかる
・毒素や爆発などの安全性の問題解決が時間がかかる
車業界の先行きを見るには、F1を見ましょう。F1を見ると技術動向がどっちに行くかすごくわかります。26年から次の規格に変わっていくのですがハイブリッド比率を上げ、小型化のマシンになる。
今、都内で大型のSUVが走っていて駐車場が無いとワーワー騒いでいる、アホだなと思うんですけど(自分も乗っているので(笑))
重いと燃費が悪くなるのでちょど良いサイズにしようと技術が進んでいます。
今のところ水素のスの字も出てこないのでまだまだ長いなと思いました。
ごつこさん佐々木さんの皮肉っぽいところ、人間味あってとても好きです(笑)
確かにF1は車開発の最先端を試す試験場でもあるので、今後の技術動向の先行きを見るにはもってこいなんですね。色々なところに投資のヒントがあります。
- 三宅さん→佐々木さん:本部長の佐々木さんが見る日本株パフォーマンス向上や人材配置をどのように考えていますか?
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すごい質問ですね。
反省も入る話ですが、TOPIXの中でもコア30がグイグイ上がる相場を3年くらい見せされられ、22年マザーズ暴落時に僕はそっち側に飛びつこうと思っていたのですが、足りなかったなぁと反省。運用者としては、ある一方に向かったエネルギーがどこに戻ってくるか考える。米金利が下がったらマザーズが戻るでしょと思うかもしれませんが、僕はそうならないと思っていました。
金利が下がると企業がお金を借りやすくなるので中小型株が成長しやすい環境になるというセオリーのお話ですね。
小型にマネーフローが戻ってくるなら成長株じゃないなと思っていました。(社長、聞いてないよね…。)
個人的な想いは想いとして、若いメンバーが調べてくると中小型株の中でもまだ上がって無くワクワクする銘柄もあるけれどそれに全部投資することはできないと思っていて、大型株のバリュエーションをどう見るかが大事。
日経平均が3000円になる!と言っている森○卓○さんなんかは、バリュエーションを見ていないから言えること。
目配せを全体にもっていかなければいけない点と、対TOPIXに対してどのようにアロケーションを組むかが重要。
22年出来なかったことをチーム一丸になってもう一度チャレンジしたい。
僕みたいなおっさんは、成長性を見込める企業とコミュニケーションし、若手は経験が無いので中小型の灰汁の強い経営者と対話したい話力を上げる、、最近の若い子はすぐにスターファンドマネージャーになれると思っているから、、(笑)1000日計画で若手を育てその間おっさんが汗をかく!
ごつこさん佐々木さんの本音が聞けて良かったです。
同じロスジェネ世代の中間世代、経営陣と若手との板挟み感が鑑みれて、さらにファンになりました。
藤野さん、佐々木さんのQ&Aは、本当にフラットに話してくれました。
企業の外面と内面のギャップが少ないと思っていたひふみでも日々葛藤しながら会社運営されている実感が持てました。
日本株ブース、やはり内藤さんの推し企業の話が熱かった!
日本株ブースでは、大城さんと内藤さんの熱いトークが催されていました。
私は、内藤さんのパートである「日本の文化・伝統、いざ海外」を聞きました。
おススメ2銘柄の紹介を紹介してくれました。
現在・もしくは過去にひふみが投資している企業で、アナリストの内藤さんが企業調査をして今後大きく成長する可能性があり、その理由を熱くわかりやすく説明してくれました。
今回は敢えて銘柄は伏せておきますが、私も調べてみてほしくなったら個別で買おうかなぁと考えています。
好きな投資信託のアナリストやファンドマネージャーの投資先をマネして投資する手法をコバンザメ投資法というらしいです。私はかなりこの戦法を使いますが気づいたら売っているということもあるので長期で売らないと決められる企業でないと中々購入はできません。
他のブースも魅力的な題材があったのですが、時間に限りがあり、時間帯も被っているため残念ながら聴くことが出来ませんでした。
まとめ:ひふみのメンバーは受益者に真摯に向き合い本当にフラットに話していた
ひふみ投信は2024年も受益者にフラットに向き合い、運用成績だけでなく投資哲学や長期的視点を共有する姿勢が際立っていました。
一方で、指数に劣後する成績や小型株比率の課題も浮き彫りになり、受益者から厳しい意見も多く聞かれました。
また、一般的にアクティファンドは、運用理念や投資哲学へ共感できるかどうかは重要ですが、何よりも受益者にとっては指数よりも儲けることができるかどうかはやはり優先事項ではあります。
特に、ひふみ投信マザーファンドは、4期連続指数に劣後しているという現実があり、メディアやSNSでも批判的な意見が目立つ一因となっています。
しかし、藤野さんや佐々木さんによる率直な意見交換や、戦略的なチーム改革への意気込みが語られた今回のミーティングは、来年度以降への期待を大いに高めるものでした。
来年のひふみアニュアルミーティングでは、受益者も運用チームもともに笑顔で会える2025年となることを願っています。
※投資信託「ひふみ」シリーズの一年間の運用報告会のまとめ記事を作成しています。見出しだけを見ても1年間の出来事がふんわりとわかるようにしています。良かったらのぞいてみて下さい。