【書評要約】「本多静六 若者よ、人生に投資せよ」 [ 北康利 ]投資家藤野英人氏推薦!実践例有り
投資信託「ひふみ」シリーズの最高投資責任者藤野英人さんと作家北康利さんがタッグを組み、本多静六偉人伝がSNS(ひふみラボnote)と伝記小説の異色のコラボレーションが、全77回で完結を迎えました。そして、この度株式会社実業之日本社より、タイトル「本多静六 若者よ、人生に投資せよ 」が2022年10月2日に発行されました。
私は、SNS(ひふみラボnote)で先に読んでいましたが、発売と同時に即購入しました。
SNS(ひふみラボnote)と書籍を両方読み終え、伝えたいことのポイントを最初にまとめようと思い色々考えました。
色々考えた結果、伝えたいことは既にタイトルに載っていました。
- 若者(あなた)よ、人生に投資せよ!
本多静六は人生で、「四分の一天引き貯金」「エキス勉強法」「1日1ページ原稿執筆」を実践し生涯投資家として私たちの住む日本の発展に貢献してきました。
そして、この書籍を読むことで、あなたが得られることは、
- 自分に投資し続けて、自分が主人公になり生きることができます。
- 自分の職業を楽しむ又は探すきっかけをつかめます。
- 四分の一天引き貯金したくなります。
- 努力を楽しみながら続ける事が出来るようになります。
少し大袈裟な言い回しかもしれませんが、私は実際本多静六さんと藤野英人さんという偉大な方々に触れることで少しでも近づきたいと行動してきました。あなたも何かひとつでも人生を好転させるきっかけをこの書籍からゲットして下さい。
- 私たち現代の日本人が参考にすべき生きる為のノウハウを惜し気もなく披露
- 貧乏時代からコツコツと四分の一天引き貯金で約500億円の資産を築く
- 東大教授であり投資家であり事業家であり造園家でありフォースライセンスを持つ人物
- 人生即努力、即幸福を実現してきた
- 人生の最大の幸福は職業の道楽化の体現者
- 本多清六は凡人であり努力の天才
書籍の概要
書籍、「本多静六 若者よ、人生に投資せよ 」の概要は以下のとおりです。
対象人物 | 本多清六 | 公園の父と呼ばれ、林学者、造園家、投資家といった様々な顔を持つ |
著者 | 北康利 | 渋沢栄一・稲盛和夫などの偉人の評伝を多く執筆 |
原作 | ひふみラボnote | 【北康利連載】若者よ、人生に投資せよ 本多静六伝 #01ー#77 |
発起人 | 藤野英人 | 「北さん、本多静六いいですよ」がきっかけ。 |
発行所 | 実業之日本社 | 実は本多静六とゆかりのある出版社、創業者が本多静六の教え子で仕事上でも繋がりのあったお二人だったそうです。 |
相違点 | 書籍とnoteの 違い | 加筆、写真付き、年譜、家系図 |
投資信託「ひふみ」シリーズ藤野英人さんが北康利さんに本多静六が凄いよとおススメしたのがきっかけだったそうです。
本多静六の書籍は自身が執筆した書籍はもちろんの事、他にも関連書籍は沢山あります。
しかし、それらの書籍と一番何が違うかというと、やはり北康利先生の圧倒的な研究量と知識量と同時期の渋沢栄一伝等を執筆されている経験から湧き出る様々なつながりを持たせた構成。
現代の日本人に伝えたい事をわかりやすく伝えてくれている所にあると思います。
だって、参考文献のページだけで7ぺージもあるんですよ。すごくないですか。
藤野英人さん、北康利さん出版記念イベント
そんな超研究家の北康利さんと投資家藤野英人さんが本多静六について熱く語る出版記念トークイベント動画を視聴しました。
お二方とも話し上手で1時間半があっという間でした。書籍と共に面白い動画なのでこちらも是非視聴してみて下さい。動画の内容は以下のような内容が盛り込まれております。
- note寄稿・書籍出版のきっかけについて
- 本多清六はwell-being(ウェルビーイング)の代弁士
※ウェルビーイング:直訳すると「幸福」「健康」 - すごく前向きで未来思考な倹約家な投資家
- 退官してから財産のほとんどを寄付した話
- 投資家藤野英人のメンター?
- 本多静六と実業之日本社の関係性
- 現代の若者に届けたい書籍
藤野英人さんが人生のメンターにしている方は二人いるそうです。
- 本多静六
- 二宮尊徳
私は本多静六こそ少子高齢化で世界経済から取り残されつつある現代の日本人全てのメンターになり得るマインドを持ち合わせた人物だと確信しました。
ちなみに私のメンターは、
- 藤野英人さん
- リベラルアーツ大学 両学長
僭越ながらこのお二人にさせてもらっております。私が思うにお二方の理念や考え方は、本多清六の生まれ変わりの様に非常に似ていると思っています。
- 人生・仕事を価値観を同じくした仲間や家族と楽しく生きている事
- 投資家であり事業主であり圧倒的なGIERである事
- 日本人の資産所得を岸田政権以上に倍増してくれると思わせてくれる事
- 数々の失敗を経験し這い上がって来た事
- 優秀な仲間が集まる事
- 常に未来思考な事
挙げだしたらきりがないくらいです。
書籍の見どころと私の実践告白
書籍の見どころを少し紹介したいと思います。
青年期学生時代の仲間と共に切磋琢磨し生涯の友人・仕事仲間に
ウェルビーイングを実現するために必要な幸福に、友人・仲間・尊敬できる先輩は本当に重要だと思います。
静六は本当に「人」に恵まれた方だったんだろなと読み進めていく内に思いました。
学生時代に出会った同級生の河合鈰太郎と川瀬善太郎、ドイツ留学時代に出会った後藤新平、郷土の先輩の渋沢栄一とは、仕事盛りの青年期から晩年までお互い高いレベルで切磋琢磨し今の日本の土台となる数々の功績を残した仕事を楽しみながらやってきました。
清六のような努力を惜しまず優秀で面倒見がよい懐の広い人には、良い先輩後輩同僚が常に集まってきます。
これは、本書の執筆を勧めた藤野英人さんも同様で、自身の会社レオス・キャピタルワークスには、優秀で良い人材がどんどん集まってきます。そして起業家や各地方の優秀な経営者ともつながっており、懐の深さは計り知れません。
まあ、実際にお会いした事がないので本当の所は分かりませんが。いつか私も努力して胸を張ってお会いできる日を楽しみにしたいと思います。
25歳で四分の一天引き貯金と一日一ページ原稿執筆を決めて実践した事
本多静六は、一度決めたらコツコツと何があっても続ける人でした。
「四分の一天引き貯金」
「四分の一天引き貯金」も何もお金持ちになってから始めた事でもなく、若い時から決めて始めた事でした。そんな静六に嫁いだ妻銓子も、実は清六と同じくらいスーパーウーマンで張るぐらい努力と根性のある人だと書籍を読んでしりました。
彼女が過程でお金の切り盛りをしていたそうなので本当に大変だっただろうと思います。
夫婦力を合わせて貯蓄したお金を原資に、様々な投資活動も行った結果、静六の財産は現在価値に換算すると約500億円にもなったそうです。
私も、四分の一貯金を目指して2021年よりトライしました。結果1年間の貯蓄率は33%で4分の一以上を達成する事が出来ました。我が家にも静六の妻銓子に負けず劣らずのスーパウーマンの「めかぶさん」がおりますので、夫婦家族協力して貯金する事ができました。
スーパーウーマン何て照れるわ。もっと言って!だって私も頑張ったもの。
めかぶさんのおかげで目標達成出来ました。アリガトウゴザイマス。
一日一ページ原稿執筆
25歳で決めた、一日一ページ原稿執筆をし続けた結果、彼の出版した書籍は376冊にもなったそうです。しかも、ただの日記ではなく書籍にできる内容、つまり彼にとっては大学教諭とは別の副業にあたる作業を毎日実践していたそうです。
- 25歳から50歳まで実施すると決めた
- 400字詰め原稿用紙より少し多い程度を毎日執筆
- ネタ集めにメモ帳は常に持参
- 旅行等で書けない時は書き溜めする
- 雑誌や本や聞いた話の重要点をメモする
彼のやっていることは、現代のブロガーやYouTubeやvoicyパーソナリティが実践している毎日配信・毎日執筆そのものではありませんか。時代の先取りしすぎです。
私もTwitterでひふみラボnoteのツイート続けようと即努力を試みましたが、#21で即挫折してしまいました。本当に情けない限りです。
明治神宮建設計画の苦労話が満載。実際に明治神宮に行ってみました。
明治神宮に神宿る「永遠の森」を作り上げたのは外ならぬ本多静六と仲間たちでした。プロジェクトリーダーは渋沢栄一。助手の本郷高徳、同級生の川瀬善太郎もプロジェクトに参画していました。
明治天皇崩御されて、御陵を東京の地にとの声が多数あがり、様々な苦労があったそうです。
- 建設地でもめる
- 粘土層の最悪な土地
- まさかの少ない建設予算
- 大隈重信スギ植えたいよ問題
- 人手が全く足りず日本中に支援依頼問題
- 移植の木々も全く足りないので献木を募るよ問題
次から次へと問題が勃発しますが、そこは優秀な人材の集まり、どんな難題も持ち前の頭脳と行動力で解決していきます。
書籍のP296の「明治神宮林苑計画にきされた遷移予想図」は、特に見ていただきたいです。50年後100年後の木々の入れ替わりの遷移模様が三段階で描かれております。
植林時から想定していて本当に遷移通りに森林が形成されている事が分かります。もはや預言者としか言いようがありませんね。
私は田舎育ちのため、森は当然近くにありますし、いつも見ています。明治神宮は人工の森と知り、実際に訪れて本当に「森」じゃん!と思いました。
「私の財産告白」で当時の日本人に夢と希望を与えた。私も財産告白してみた。
晩年の本多静六は書籍や講演会や直接指導などを媒体に教子や日本国民に多くの知見とマインドを残してくれました。
中でも「私の財産告白」は戦後日本の暗いムードの中、自身の資産形成術を惜しげもなく披露し大反響を呼んだそうです。
私も2021年4月より「私の財産告白ブログ」を惜しげもなく披露しておりますが、こちらは鳴かず飛ばずの反響になっております。
最新の財産告白はこちらです。どうかお立ち寄りください。
ちなみに、本田静六を尊敬する藤野英人さんの財産告白はというと、当然の事ながら明確な告白はしておりません。
しかし、本人が動画で語られておりましたが大半が自社の株式とスタートアップ企業への投資だそうです。
一時期は自社の株式が21億円から3000円に落ち込んだ事もあったそうです。
この様に小出しにではありますが、財産告白をされております。
本家本元の「私の財産告白」はこちらです。
藤野英人さん書籍まとめ記事はこちらをご覧ください。本多静六1日1ページ原稿に負けず劣らずハイペースで書籍出版しております。
まとめ:本多清六はこれからの日本で生きていくみんなのお手本になるマインドを持った人物です。
本多清六って凄いんだねへー。で終わってはいけません。書籍から学んだ事を一つでもいいので実践してみてください。
たとえそれが失敗したとしても、最初の一歩を踏み出す事が大切なのです。
北康利先生、藤野英人さん、良書を作り上げていただきありがとうございました。
- ”人生即努力、即幸福”を実践してみましょう。
- 自己への投資で継続出来る何かを見つけましょう。
- ”四分の一天引き貯金”を実践し少し先の自分にお金を託しましょう。
- ”人生の最大幸福は職業の道楽化”そんな仕事を見つけましょう。