投資初心者必見!ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金徹底比較完全ガイド
ひふみ投信とひふみプラスとひふみ年金の違いが分からないわ。何が違うの?
今回はそんなお悩みを解決すべく、投資初心者の方にもわかりやすく簡単に解説します。
この記事で分かる事
- ひふみ投信とひふみプラスとひふみ年金の違い
- ひふみ投信とひふみプラスのひふみ年金のメリットデメリット
- 3銘柄の購入先についてわかります
主な違いは以下のとおりです。
- 運用成績はほぼ同じ
- ひふみ投信はレオス・キャピタルワークス直販口座で購入
- ひふみプラスは銀行・証券会社で購入
- ひふみ年金は、企業型DC、個人型確定拠出年金iDeCoで購入
- ひふみ投信は年数で信託報酬割引
- ひふみプラスは純資産額で信託報酬割引
- ひふみ年金は信託報酬割引
ひふみ投信マザーファンド3商品の仕組みと特色
ひふみ投信とひふみプラスとひふみ年金は、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用しているアクティブ型の投資信託です。
以下にひふみ投信とひふみプラスとひふみ年金の全体像を図解してみました。
ひふみ投信マザーファンドというマザーファンドに投資する運用方式の為、同一の商品設計になっています。したがって、運用成績もほぼ同じになります。
ひふみ投信のブランドコンセプトは以下のとおりです。
『日本を根っこから元気にする』
アクティブ型の投資信託の商品選定には
銀行・証券会社・年金等様々な販売元で集めた資金を一つのマザーファンドで運用する事で運用コスト・運用成績の効率化を図る方式です。ひふみ投信マザーファンドの運用方針は下記のとおりです。
- 国内外の上場株式が投資対象
- 市場価値が割安と考えられる銘柄選定し、長期投資
- 市場トレンドを見極め、定量的・定性的に徹底分析
- 株式の組み入れ銘柄は常に変化
- 現金比率を最大50%(未満)に引き上げ可能
※定性的:数値では測れない戦略や方針等
※定量的:株価、指数などの数値
日本の上場株式がメインで、外国株式も10%程度組み込まれています。又、暴落時には現金比率をコントロールする事で、損失回避できる事も魅力です。
ひふみ投信についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
➡【徹底解説】手数料高い!?それでもひふみ投信を勧める6つの理由
ひふみ投信・ひふみプラス・ひふみ年金の概要比較
では、もう少し詳しく比べてみましょう。比較表を作成しましたのでご覧ください。注目部分にアンダーラインを引いております。
ファンド名 | ひふみ投信 | ひふみプラス | ひふみ年金 |
運用会社 | レオス・キャピタルワークス | レオス・キャピタルワークス | レオス・キャピタルワークス |
ファンドマネージャー | 藤野英人氏 | 藤野英人氏 | 藤野英人氏 |
マザーファンド | ひふみ投信マザーファンド | ひふみ投信マザーファンド | ひふみ投信マザーファンド |
販売会社 | レオス・キャピタルワークス | 証券会社・銀行 | 証券会社・銀行 |
純資産総額 | 1583億円 | 5203億円 | 576.5億円 |
基準価格 | 64,777円 | 53,370円 | 19,670円 |
購入時手数料 | 無料 | 無料~3.3%上限 販売会社による | 販売会社が定める料率 |
信託報酬 | 1.0780% | 1.0780% | 0.836% |
監査費用 | 0.0055% | 0.0055% | 0.0055% |
経費率 運用管理費+その他費 | 1.09% | 1.08% | 0.83% |
購入単位 | 1,000円 | 100円~ 販売会社による | 1円~ |
信託報酬応援制度 | 資産形成応援団(還元) 5年~10年 :0.2% 10年以上 :0.4% | 純資産に応じた年率 500憶まで :1.0780% 500憶円超部分 :0.9680% 1000憶円超部分:0.8580% | ー |
騰落率 | 47.1~-21.4% 平均4.1% | 47.4~-21.2% 平均4.3% | 47.3~-21.1% 平均4.4% |
税制優遇 | 新NISA つみたて投資枠・成長投資枠 | 新NISA つみたて投資枠・成長投資枠 | iDeCo 企業型DC |
その他特典 | 限定イベント・限定配信 | なし | なし |
想定購入者 | 信頼できるファンドマネージャーに運用を任せたい方 | ネット証券開設済み又は開設予定の方 他銘柄も組み合わせて運用したい方 | 勤務先で企業型DC採用の方 iDeCoで老後資金運用検討の方 |
購入先 | 直販 | 楽天証券 SBI証券 etc | 企業型DC SBI証券 |
目論見書 | 目論見書 | 目論見書 | 目論見書 |
(基準価額、純資産は 2024年01月5日 現在)
目論見書ここだけはチェック!
- 投資リスク(変動要因)➡騰落率の比較、年間騰落率
- 運用実績➡基準価格、純資産、資産別構成、業種比率、組み入れ銘柄
- ファンドの費用➡購入時手数料、信託報酬、監査費用
- 総運用額はひふみプラスが2倍以上
- ひふみプラスは販売会社によっては購入時手数料(最大3.3%)発生
- 信託報酬、開始当初はひふみプラスが有利。長期運用でひふみ投信が有利になる
- 平均騰落率はほぼ同じ
純資産額は、ひふみプラスが圧倒的に多いです。販売元が証券会社・銀行で90社近くあるためです。
ひふみ投信は純資産総額がひふみプラスより劣ってますが、償還リスク(商品販売の終了)があるかというとほぼ無いと言っても良いでしょう。
どちらも同じマザーファンドに投資している為、資産総額が増える事で相乗効果が見込めます。
ひふみ投信・ひふみプラス・ひふみ年金の運用成績比較
次に、運用成績をチャートで比較してみましょう。過去3年の運用成績比較は以下のとおりです。
運用成績をチャートで比較
比較っていってもグラフ一つしかないじゃないのよー!
3銘柄のチャートを比較しても大差はありません。同じマザーファンドに投資しているので騰落率はほぼ一緒なので、直近3年のデータではグラフは重なってしまいますね。
運用成績数字で比較
それでは設定来からの騰落率を見てみましょう。
ファンド名 | ひふみ投信 | ひふみプラス | ひふみ年金 |
1ヶ月 | 5.38% | 5.39% | 5.39% |
3ヶ月 | 2.00% | 2.04% | 2.05% |
6ヶ月 | 9.57% | 9.66% | 9.67% |
1年 | 16.50% | 16.68% | 16.75% |
3年 | 9.69% | 10.32% | 3.36% |
設定来 | 549.66% | 435.15% | 90.98% |
運用期間 | 14年 | 10年 | 7年 |
タイトル | 月次運用レポート | 月次運用レポート | 月次運用レポート |
2023年11月月次レポートを参考にまとめました。ひふみ投信は設定来からの期間が長い為設定来の運用成績はダントツです。
しかし、ひふみプラスは販売母数が多く資金が集まる為単年の成績はひふみ投信よりも良いです。
更に成績が良いのはひふみ年金です。信託報酬も安く税制優遇もある為真っ先に検討したいところです。わが家ではiDeCoでひふみ年金を購入して運用しています。
ひふみ投信のメリット・デメリット
ひふみ投信の主なメリットとデメリットをまとめました。直販のメリットは何と言っても長期保有で信託報酬が最大0.4%還元でしょう。本気で長期の資産形成を応援したいというファンドの思いが伝わりますね。
- 購入時手数料無料
- 5年以上の長期保有分が信託報酬0.2%還元
- 10年以上の長期保有分が信託報酬0.4%還元
- 直販限定動画、セミナー参加
主なデメリットは以下になります。
- 販売元がレオス・キャピタルワークスのみ
- 最低購入単価1,000円~
- つみたてNISA、NISA口座を直販で開設すると、他商品と組合せ不可
ひふみ投信直販で全て完結したいと思っている方は是非以下の記事をご覧ください。直販全商品の比較・直販で購入するメリットをまとめています。
➡【徹底解説】手数料高い!?それでもひふみ投信を勧める6つの理由
ひふみプラスのメリット・デメリット
ひふみプラスの主なメリットとデメリットをまとめました。メリットは購入出来る販売会社が豊富にある所です。ご自身が既に口座開設している銀行、証券会社にひふみプラスがラインアップされていれば、即購入する事が出来ます。
- 最低購入単価100円~ (販売会社による)
- 販売会社が豊富(証券会社・銀行)
- 純資産額に応じた信託報酬割引
- 証券口座開設済みの場合、口座内で購入出来る
- 購入時手数料 無料~3.3% (販売会社による)
- 直販限定動画、セミナー参加が無い
- 資産形成応援団(長期保有還元)が無い
ひふみ年金のメリット・デメリット
ひふみ年金の主なメリットとデメリットをまとめました。
- 最低購入単価1円~
- 信託報酬がひふみ投信ひふみプラスより0.242%低い
- 証券口座開設済みの場合、口座内で購入出来る
- 他ファンドへのスイッチングが可能
- 購入時手数料 販売会社による
- 直販限定動画、セミナー参加が無い
- 資金ロック(60歳まで引出し不可)がある
アセットロケーション(口座配分)の観点から企業型DCやiDeCoでの運用で元本保証型の保険商品や投資信託を運用する事は得策ではありません。
せっかく非課税枠での運用なのであれば、少しリスクを取ったアクティブ運用は悪くない選択肢です。
2024年開始新NISA(非課税制度)運用対象について
資産形成にお勧めな制度があります。金融庁が設定した、小額から長期・分散・積立投資を支援する小額非課税制度の新NISAです。
2024年1月から利用開始する事が出来ます。以下は金融庁からの抜粋図です。
ひふみ投信もひふみプラスはつみたて投資枠・成長投資枠の対象
ひふみ投信もひふみプラスも、新NISA対象商品です。つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円どちらでも購入できるため最大360万円/年購入することが可能です。
つみたて投資枠は金融庁が低手数料、頻繁に分配せずに長期分散積立に適した商品のみ対象にしている為、安心して長期投資する事ができます。
- つみたてNISA・NISA口座未開設で、直販で口座開設したい方
- 直販で資産形成応援団の恩恵を受けたい方
- 直販で限定動画やセミナーの恩恵を受けたい方
- NISAはひふみ一本で検討している方
- 銀行や証券会社でつみたてNISA・NISA口座開設を考えている方
- 既に銀行や証券会社でつみたてNISA・NISA口座開設済み方
- 既存の口座で他商品と組み合わせ運用したい方
SBI証券や楽天証券等のネット証券ならNISA対象商品も豊富にあり、優良な低コストインデックス商品とアクティブ商品を上手に組み合わせる事も可能なのでお勧めです。
企業型DCとiDeCoはひふみ年金が対象
非課税制度は新NISAだけではありません。企業型DCやiDeCoも税制優遇がある制度なので上手に活用したいところです。
ひふみ年金は、文字通り年金目的で作られた商品なので企業型DCやiDeCoで購入できます。
ひふみ投信やひふみプラスよりも信託報酬が安く設定されています。
ただし、どの証券会社や運用会社でもひふみ年金を購入できるかと言うと、そうではありません。企業型DCとiDeCoの運用会社や企業型DC内で企業が選定する銘柄にひふみ年金がラインナップされていなければ購入できません。
ちなみにわが家の企業型DCにはひふみ年金は導入されていませんでしたので購入できませんでした。
ひふみ年金を購入したい場合は、SBI証券でiDeCoを開設する事をおすすめします。ひふみ年金を運用しているレオス・キャピタルワークスはSBIホールディングスの子会社であり、SBI証券とは兄弟分の関係になっています。
ラインナップから外れることはまず無いでしょう。
SBI証券のiDeCoは運営管理費用が0円※1で、使用品ラインナップも豊富でお勧めです。資料請求は無料です。以下のリンクから資料請求できますので是非お試しください。
おススメの購入先は?
ひふみ投信の購入はレオス・キャピタルワークス直販のみ
ひふみ投信運用メンバーの熱い運用理念を知りたい。長期的な目線で運用メンバーと一緒にひふみ投信を育てていきたいと思っている方は直販口座開設をおすすめします。
直販口座開設することで、毎月の月次報告会の資料がメールで送られてきたり、工夫を凝らしたセミナー懇親会への参加することができます。
コロナ前にはひふみ投信で投資している工場見学会なども企画されています。
我が家はコロナ後に直販口座を開設したため、基本オンライン参加です。
いったいどの様なイベントがあるの?
2023年1月にオンライン懇親会に参加した以下の記事をご覧ください。
【ひふみの日】「タネ」投資について食べる・考える・育てる懇親会参加のレビュー
ひふみプラスのおススメ購入先は
ひふみプラスのおススメ購入先はネット証券です。
楽天証券
はつみたてNISAを楽天キャッシュ経由で積立設定することで、0.5%のポイント還元を受ける事が出来ます。
仮に毎月33,333円(つみたてNISA毎月上限額)積立設定すると以下のポイントが投資するだけで獲得できます。実質0.5%下落しても実質元本割れしていないというとらえ方もできます。
33,333円×0.5%=166p 年間1,999P
獲得した楽天ポイントは使い方も様々です。我が家では家計集計時には収入の部に入れているほど楽天ポイントを日々の生活で活用しています。
一例として
- ドラッグストアで食料品・消耗品購入時に活用
- 楽天ポイントでスポット投資に活用
- ファミリーマートで活用
- ガストやくら寿司やミスタードーナツなどでの外食時に活用
少額のポイントかもしれませんが投資資金を確保するためにコツコツと小さなことから継続して家計管理を実践しています。
つみたてNISAまだ間に合う
SBI証券
ネット証券最大手のSBI証券もおすすめです。投資信託「ひふみ」シリーズを運営しているレオス・キャピタルワークスは、SBI証券の親会社であるSBIホールディングスのグループ会社に位置付けられております。
近年では、SBI証券もVポイントでの投資や三井住友カードとの連携積立設定で、楽天ポイントと同等の0.5%のVポイント還元制度があります。
Vポイントの使いどころもたくさんあります。
- 1ポイント1円としてカードの支払い金額に充当できる
- ANAマイレージに1ポイント0.5マイルで移行できる
- 1ポイント1円分SBI証券の一般・特定・NISA口座にて金額指定の買付ができる
- 1ポイント0.8円分・500ポイント単位でAmazon・GooglePlay・Appleギフトに交換できる
Oliveという三井住友銀行と連携したカードを作成すると最大で5%のポイント還元があるのですがわが家はANAカードにてクレカ設定しています。詳しくは以下の記事で解説しています。
まずは無料の資料請求から
ひふみ年金おススメ購入先は
ひふみ年金のおススメ購入先は、企業型DCであれば、選択肢は無く、お勤め先の設定した運用会社にひふみ年金がラインナップされているかどうかです。
SBI証券
個人型確定拠出年金(iDeCo)での運用はSBI証券がおすすめです。
SBI証券のiDeCoは運営管理費用が0円※1で、使用品ラインナップも豊富でお勧めです。当然ひふみ年金もラインナップに入ってます。資料請求は無料です。以下のリンクから資料請求できますので是非お試しください。
資料請求無料!
我が家のひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金運用法
我が家の投資信託「ひふみ」シリーズ運用方針は以下のとおりです。
ファンド名 | ひふみ投信 | ひふみプラス | ひふみ年金 |
口座名 | レオス直販口座 | 楽天証券 | SBI証券iDeCo |
購入金額 | 10,000円 | 楽天ポイント | 6000円 |
購入タイミング | 毎月 | 適宜 | 毎月 |
購入開始年月日 | 2021年8月 | 2022年7月 | 2023年1月 |
購入金額 | 218,002円 | 31,462円 | 11,896円 |
評価金額 | 218,301円 | 31,547円 | 12,189円 |
評価損益 | 299円 | 85円 | 293円 |
評価損益率 | 0.14% | 0.26% | 2.46% |
投資信託「ひふみ」シリーズ初めて購入したのは2021年8月から、直販口座を開設してひふみ投信に投資し始めました。
その後、楽天ポイントや少額スポット購入でひふみプラスも購入し始めました。
2023年1月からは、妻のiDeCo口座で運用開始しました。
どれか一商品に絞ってもいいんじゃないかと思われる方もいると思いますが、全くその通りです。
ご自身の置かれている環境や非課税制度を有効活用できる口座で購入できる商品での運用で良いでしょう。
まとめ
- 直販限定特典を受けたい場合はひふみ投信
- 証券口座・銀行から購入したい場合はひふみプラス
- 年金制度の活用とアセットロケーションの観点ではひふみ年金
- マザーファンドが同じなので相乗効果で運用効率アップ!
どちらの商品も差異はほぼありませんが、ひふみ投信直販のメリット、ひふみプラス直販のメリットどちらも有るので、ご自身が購入したい販売元から検討するのが良いかもしれませんね。
それではまた、ごつこさんでした。
※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。くれぐれも投資は自己責任・自己判断でおねがいいたします。